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【日本旅行の基礎知識】日本のお金(紙幣と貨幣)について
日本を旅行する際の基礎知識について解説します。今回は、日本で使用されているお金(紙幣とコイン)についての解説です。
日本を旅行するときに、必要になるのが日本のお金。この記事では、現在使われている日本のお金の種類やレートなどの基本情報をまとめてみました。
日本で使われているお金とその種類
日本では「日本円」が使われています。単位は「円(えん)」。記号では「¥」と表されます。現在、一般的に使われているお札は「10,000円」「5,000円」「2,000円」「1,000円」、コインは「500円」「100円」「50円」「10円」「5円」「1円」があります。
日本円のレート
自分の国のお金は、日本ではいくらになるのか気になります。2015年10月時点の為替レートは、米ドルは1ドル=約120円、台湾元は1元=約3.7円、中国人民元は1元=約19円、韓国ウォンは100ウォン=約11円です。
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鉄道利用者必見! 駅の中でお手軽に日本円を手に入れられる、便利なスポットをご紹介。
東京を中心としたJR東日本の駅に、外貨両替所が7ヶ所、ATMが10ヶ所あります。(2018年3月現在)
詳しくは こちらのページ にてご確認ください。
それぞれの特徴について
お札(紙幣)やコイン(貨幣)は、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。簡単にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
10,000円
10,000円札は武士であり思想家、教育者でもあった「福沢諭吉(ふくざわゆきち)」が描かれています。
10,000円は財布の中に一枚あると、安心できる存在。たいがいの飲食店で不自由なく飲食することができます。また、日本人観光客にも人気の観光バスツアー「はとバス」には、一人10,000円くらいで参加できる多言語対応のあるツアーがたくさんあります。ぜひ、興味のあるものをみつけてみるとよいでしょう。
5,000円
紫(むらさき)がかった色彩の5,000円札。女流小説家「樋口一葉(ひぐちいちよう)」が描かれています。
人気のレストランやおしゃれな居酒屋でディナーが楽しむための、一人分の平均予算が5,000円くらい。日本に来たら一度は食べたい高級和食店や高級寿司店のランチだと、3,000円〜5,000円くらいが目安になります。
2,000円
日本の古典「源氏物語(げんじものがたり)」とその作者「紫式部(むらさきしきぶ)」の図柄がデザインされた「2,000円」札。めったに見かけない珍しい紙幣です。自動販売機などでは使えないことが多いので注意しましょう。
ちょっと奮発したランチを楽しむ予算は、およそ2,000円。また、東京23区内のJR普通列車や地下鉄、都バスなどに乗り放題の「東京フリーきっぷ」は大人一人1,590円なので、2,000円でお釣りがきます。
1,000円
1,000円札には細菌学者「野口英世(のぐちひでよ)」が描かれています。
一般的なオフィスワーカーが普段のランチにかける金額が1,000円くらい。「定食」というご飯、おかず、汁物などがセットになったメニューは、大体1,000円くらいで食べられます。
500円
500円玉は日本で今使われているコインの中で、一番新しく発行されたものです。日本のコインの中でサイズが一番大きく、財布の中でも存在感があります。
コンビニエンスストアや弁当屋の弁当は、大体500円くらいです。また「ワンコイン」というキーワードで探すと、500円玉一つでランチが食べられるお店もみつかります。少し節約したい人には1食分の価格としてちょうどよい金額の目安とするとよいでしょう。
100円
アメリカだったら約1ドルにあたる100円玉。日常生活の中で、一番使うことの多いコインの一つです。
マクドナルドには「100円マック」というメニューがあり、ハンバーガー、ソフトクリーム、Sサイズのドリンクなどが一個100円で購入できます。また、100円均一を掲げているDaisoやSeriaなどの通称「100均(ひゃっきん)」と呼ばれるお店には、100円の食品、衣料品、日用雑貨などがずらりと並び、訪日観光客にも大人気です。
50円
50円玉は、高貴な花として観賞用に栽培されてきた菊の花のデザインです。最初に発行された50円玉には穴が開いていなかったのですが、100円玉と簡単に見分けられるように穴の開いたデザインに変わったとされています。
最近、50円から62円に値上げされましたが、ハガキ一枚の送料は日本国内に送るのであれば62円。ハガキを外国に送るなら、世界中どこでも航空便が70円、船便は60円です。旅の記念に母国の家族やお友達に一枚送ってみては。
10円
青銅製の10円玉にはユネスコの世界遺産にも登録されている京都の寺院「平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)」がデザインされています。
10円が必要になるのは、たとえば公衆電話を使うとき。公衆電話は、現金は10円玉か100円玉しか使用できないからです。10円玉1枚で、日本国内の市内通話なら日中は約1分、夜間は約80秒の通話が可能です。
5円
5円玉と50円玉は真ん中に穴の開いためずらしいデザイン。「5円」と「ご縁(運命的な結びつきがあるという意味)」はどちらも「ごえん」と読むことから、5円はラッキーなコインともいわれています。
1円
アルミニウム製の1円玉は重さ1g。1円を一つ作るのには、3円かかるといわれています。日本には「1円を笑うものは1円に泣く」という諺(ことわざ)があります。「1円といえども、お金は大切です」という意味です。また消費税が8%なことから、支払いの際に意外と活躍するコインでもあります。
以上、日本のお金について基本情報をまとめてみました。
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