【絶景】一度は見たい訪日旅行者にオススメの日本庭園5選

日本には「三大庭園」と呼ばれる有名な3つの庭園があります。由緒や格式、歴史や庭園の美しさなど、どれをとっても見事な庭園ばかりです。

とはいえ日本人の基準が海外の方にそのまま当てはまるわけでもありません。またそういった有名庭園は、東京や京都など、主要な観光地からはやや遠いところにある場合も多いのです。

そこで今回は数ある日本庭園の中から、1.独自の庭園文化、2.有名観光地からのアクセス性、3.海外からの評価の高さなどの基準を踏まえ、訪日旅行者にこそ見ていただきたい日本の庭園をピックアップして紹介します。

1.桂離宮(京都)〜計算しつくされた日本の美〜

Photo by David Sanz

1615年、当時の皇族の別邸として造営された桂離宮(かつらりきゅう)。約6万9400平方メートルの敷地内に、池や建築物が見事に配置されています。自然の中に建築が溶け込む簡素な美しさが、日本だけでなく海外の著名な建築家から高く評価されてきました。

日本庭園の最高傑作との呼び声も高い名園です。

京都市西京区にあるため、京都観光の一環として訪れることができます。

庭園は宮内庁の管轄であり、見学料が無料であることも観光客には嬉しいポイント。見学には事前予約が必要なのでご注意を。

2.浜離宮(東京)〜近代建築と日本庭園のコントラスト〜

Photo by Pixta

東京都中央区の浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしこうえん)は、近代的なオフィスビル街に敷地を構える、珍しいタイプの日本庭園です。

高層ビルを背景に、松や桜などの木々、豊かに満ちた潮入りの池などが広がります。東京湾の海水を引き入れていることも特徴で、潮の満ち引きに応じて変わる景観を楽しむこともできるでしょう。

東京都の中心部に位置するので観光コースに組み入れ易く、築地市場からも歩いて行くことができます。

こちらも読みたい：築地観光で時間が余ったら、浜離宮恩賜庭園と月島へ行こう！

3.龍安寺(京都)〜大自然を感じる京都の石庭〜

Photo by Pixta

こちらは龍安寺(りょうあんじ)という寺院の敷地内にある石庭。桂離宮や浜離宮などの緑の木々で構成される日本庭園とは違い、砂や石を使って自然の風景を表現しています。いわゆる枯山水(かれさんすい)と呼ばれる庭園です。

日本国内にはいくつもの枯山水の庭園がありますが、龍安寺の石庭は計算しつくれされた石の配置と、哲学的とも言える洗練された雰囲気が評価され、特に高い人気を呼んでいます。

龍安寺の参拝料を支払えば、自由に庭園を鑑賞することができます。海外からの旅行者にも非常に好まれており、龍安寺では時間も忘れて石庭を眺める訪日旅行者の姿をよく見かけることができます。

桜や紅葉など、季節によって顔色を帰る木々の美しさも見どころです。

4.足立美術館(島根)〜欧米の旅行者から大人気の日本庭園〜

アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living/The Journal of Japanese Gardening』における「日本庭園ランキング」で12年連続日本一に輝いたのが、島根県にある足立美術館の庭園です。

2013年の『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』でも三ツ星を獲得しており、欧米の方々から特に高い評価を得ています。

評価の秘密はそのクオリティと、敷地の広大さ。6つに分かれた園内では、桂離宮のようにスタンダードな日本庭園と龍安寺のような枯山水の庭園が一緒に鑑賞できます。

美術館ということで、館内からも庭園を眺めることができます。美術館の大きなガラス窓があたかも額縁のように景色を切り取り、庭園をひとつの美術品として楽しめます。

有名な観光地からはやや遠いですが、周辺には出雲大社(いずもたいしゃ)など由緒正しき神社が点在しています。

時間をかけてじっくりと巡る、中長期の旅行の際にはぜひ訪れたい庭園だと言えるでしょう。

5.識名園(沖縄)〜南国情緒漂う、琉球庭園〜

最後にご紹介するのは、沖縄県の識名園(しきなえん)。これまでに紹介した庭園とは一風異なる、南国情緒漂う庭園です。

それもそのはず。かつて沖縄には「琉球(りゅうきゅう)」という王国が栄え、独自の文化を育んでいました。識名園は当時の王族の別邸として整備されたそうです。

沖縄らしい清々しさが感じられつつも、自然と建築が調和した様子からは日本の庭園らしさも発見できます。また石造りの建物や橋からは、中国文化の影響が見つけられるでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか？ 日本には一般的な日本庭園以外にも、様々な種類の庭園があることをご理解いただけたかと思います。あなたのお気に入りの庭園は見つかりましたか？ 気になる庭園がありましたら、ぜひ日本にお越しください。

また京都や東京には、他にも有名な庭園が集まっています。日本庭園を巡る京都旅や東京旅などもステキではないでしょうか。

Information

1.桂離宮

住所：京都府京都市西京区桂御園
参観時間：09:00〜、10:00〜、11:00〜、13:30〜、14:30〜、15:30〜(所要時間1時間・予約制)
定休日：土日祝日
Wi-Fi環境：なし
クレジットカードの有無と種類：-
言語対応レベル：日本語のみ
他言語メニューの有無：英・中・仏語対応のオーディオガイドあり
最寄り駅：阪急京都線「桂駅」
アクセス：桂駅から徒歩20分、市バス桂離宮前から徒歩8分
参観料：無料
宗教情報：-
電話番号：075-211-1215
公式HP：桂離宮(宮内庁)

2.浜離宮

住所：東京都中央区浜離宮庭園1−1
営業時間：09:00～17:00
定休日：年末・年始(12月29日～翌年1月1日まで)
Wi-Fi環境：無し
クレジットカードの有無と種類：無し
言語対応レベル：日本語、英語、フランス語、中国語（簡体字、繁体字）、韓国語に対応した音声ガイダンス端末があります。外国の方を対象に、土曜、日曜日の午前11時から英語による庭園ガイド（無料）あり。
他言語メニューの有無：英語
最寄り駅：都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」「汐留駅」/、ゆりかもめ「汐留駅」、JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋駅」
アクセス：築地市場駅(E18) 汐留駅(E19)・ゆりかもめ 汐留駅 下車　徒歩7分 / 新橋駅 (G08･A10)下車　徒歩12分
価格帯：
一般 300円 / 65歳以上 150円（小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料）
20名以上の団体 : 一般 240円 / 65歳以上 120円
宗教情報：-
電話番号：03-3541-0200(浜離宮恩賜庭園サービスセンター)
公式HP：浜離宮恩賜庭園(東京都公園協会)

3.龍安寺

住所：京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
営業時間：
【3月1日〜11月30日】08:00〜17:00
【12月1日〜2月末日】08:30〜16:30
定休日：年中無休
Wi-Fi環境：なし
クレジットカードの有無と種類：なし
言語対応レベル：日本語のみ
他言語メニューの有無：-
最寄り駅：京福電車「龍安寺駅」
アクセス：龍安寺駅から徒歩7分、市バス50系統・55系統立命館大学前から徒歩7分、市バス59系統龍安寺前すぐ
価格帯：大人・高校生500円、小・中学生300円
宗教情報：仏教
電話番号：075-463-2216
公式HP：龍安寺

4.足立美術館

住所：島根県安来市古川町320
開館時間：
【4月〜9月】09:00〜17:30
【10月〜3月】09:00〜17:00
定休日：年中無休
Wi-Fi環境：玄関まわりのみ
クレジットカードの有無と種類：VISA,JCB,AMEX,MASTER CARD
言語対応レベル：-
他言語メニューの有無：英・中国語の音声ガイドあり
最寄り駅：JR「安来駅」
アクセス：JR安来駅より無料シャトルバスで約20分
価格帯：大人2,300円、大学生1,800円、高校生1,000円、小中学生500円
宗教情報：-
電話番号：0854-28-7111
公式HP：足立美術館

5.識名園

住所：沖縄県那覇市真地421-7
営業時間：【4月～9月】09:00～17:30【10月～3月】09:00～17:00
定休日：水曜日(その日が休日及び慰霊の日にあたるときは、その翌日)※臨時休園日あり
Wi-Fi環境：-
クレジットカードの有無と種類：なし
言語対応レベル：日本語のみ
他言語メニューの有無：英語・繁体字・韓国語のパンフレットあり
最寄り駅：那覇バス識名園前バス停
アクセス：識名園前バス停からすぐ
入園料：大人400円、小人(中学生まで)200円
宗教情報：-
電話番号：098-855-5936(識名園管理事務所)
公式HP：識名園(那覇市公式HP)