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日本の春に咲き誇る桜は、日本人の生活や文化ともかかわりのある春の風物詩です。開花の時期には、美しい桜を観賞する「お花見」と呼ばれる行事が各地で開催されます。今回は桜とお花見の基本情報、2023年全国各地のオススメのお花見スポットを紹介します。
訪日観光客が日本にもっとも多く訪れる時期は、春。目的は、全国各地で見ることができる桜です。
桜はバラ科の落葉樹で、東アジア・ヨーロッパ・北アメリカ大陸など、北半球の温帯に広く普及しています。春になると開くピンクや白色の花が特徴で、観賞用として植え付けされる場合が多いようです。
現在日本には600を超える桜の品種が確認されていますが、その中でも明治時代以降に全国に広まったソメイヨシノが1番多く植えられている品種です。日本各地の桜を巡り、その違いを探してみるのも面白そうですね。
1.春の定番行事であるお花見とは?
2.日本の主要都市における桜の見ごろ・シーズン
3.東京都のオススメ桜名所6選
4.関東地方のオススメ桜名所5選
5.京都のオススメ桜名所4選
6.関西地方のオススメ桜名所4選
7.中国・四国地方のオススメ桜名所5選
8.東北地方のオススメ桜名所6選
9.九州地方のオススメ桜名所5選
10.北海道のオススメ桜名所4選
11.中部・北陸地方のオススメ桜名所5選
日本では桜の見ごろのシーズンになると、人々がお花見と呼ばれるイベントを開催します。お花見では、満開になった桜のそばで、お酒を飲んだり料理を食べたりして楽しみます。ここではお花見の歴史と方法、マナーについて紹介します。
お花見の歴史はとても古く、はじまりは平安時代にまで遡ります。当時は貴族たちが桜のもとに集まり、花についての詩を詠む行事だったそうです。
日本最古の長編小説『源氏物語』にもお花見について記述が見られることから、貴族の間で文化として定着していたことがわかります。
お花見は時代とともに庶民の間にも広まっていきました。桜の見ごろは4月前後で、日本の年度開始月に重なるため、入学や卒業、就職など人生の門出の象徴とされることもあります。現在は「お花見」というと、花を見ながら飲食する楽しみ方が一般的です。
「これだけは揃えたい!お花見に持っていくべき必需品まとめ」より
実際にお花見に行く際は、桜の見える場所を確保して、シートなどを広げて座りながら観賞するのが一般的です。食べ物や飲み物は持参し、紙コップや紙皿なども用意しておきます。
お花見には美しい桜の様子を見ようと多くの人が訪れます。そこで問題になるのが、お花見のマナー。ここではお花見をする際に気をつけるポイントについて紹介します。
1.ゴミを放置せず、しっかり分別しよう
Photo by Pixta
お花見は、友人や家族などと一緒に飲食を楽しみます。人数が増えると当然その分ゴミの量も増えますが、ゴミの放置やポイ捨ては厳禁です。
主要なお花見スポットにはゴミ箱が設置されていることもあるので、そちらを利用しましょう。ゴミ箱は可燃ごみとプラスチック、缶・瓶など種類別に分けるようになっているので、分別もしっかり行いましょう。
2.桜の枝を折ったり、傷つけるのは厳禁
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お花見では、手の届く距離で桜の様子を観賞することができます。そのため桜の枝を折って持ち帰ろうとしたり、木を揺すって花びらを落とそうとする方がいるのも事実です。
桜はデリケートな植物なので、枝を折ったり傷つけられると枯れてしまうこともあります。お花見を行う際は桜には触れず、目で見て楽しむようにしてください。
2023年の開花予想
春が見ごろの桜ですが、日本各地で少しずつ時期が異なります。日本の主要都市における例年の桜の開花日と満開日を記載しますので参考にしてみてください。
上の画像は2023年の開花予想です。年によって日にちが異なるので、実際の開花状況を旅行の前に確認しておきましょう。
地名 | 開花日 | 満開日 |
札幌 | 4月23日 | 5月6日 |
青森 | 4月15日 | 4月26日 |
仙台 | 3月31日 | 4月13日 |
東京 | 3月15日 | 3月31日 |
新潟 | 4月1日 | 4月13日 |
金沢 | 3月25日 | 4月8日 |
名古屋 | 3月18日 | 4月2日 |
静岡 | 3月21日 | 4月2日 |
大阪 | 3月22日 | 4月4日 |
京都 | 3月29日 | 4月4日 |
奈良 | 3月28日 | 4月4日 |
広島 | 3月15日 | 4月3日 |
松山 | 3月24日 | 4月3日 |
福岡 | 3月16日 | 3月31日 |
長崎 | 3月23日 | 4月2日 |
鹿児島 | 3月23日 | 4月5日 |
沖縄 | 1月16日 | 2月4日 |
データ参照元:
http://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura_kaika.html
http://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura_mankai.html
日本各地には多くのお花見スポットがあります。ここでは日本全国の9エリアにおける桜の名所まとめを紹介します。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、2023年のおまつりやライトアップ情報が随時変更になることがあります。事前に公式HPを確認して訪れるようにしましょう。
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東急東横線で渋谷駅から2駅、中目黒駅から歩いてすぐにある「目黒川」は、東京都内でもっとも有名なお花見スポットの1つです。
目黒川は世田谷区、目黒区、品川区の約8キロメートルに渡って流れる川で、春の季節になるとその半分の4キロメートルにわたり約800本の桜が咲き誇ります。
中目黒駅周辺は、ショッピングスポットやカフェ、レストランなどが並ぶおしゃれなエリア。東京の住みたい街として上位に選出されるなど、日本人にも人気の高い街して知られています。
桜のシーズンには、桜観賞から食事や買物、ライトアップされた夜桜観賞など1日中楽しむことができるので、エリア全体を探検してみたいですね。
行き方の詳細は、「東京都心のあまり混んでいない穴場な桜スポット5選」を参考にしてください!
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新幹線やJR・地下鉄など、さまざまな交通機関の発着駅となっている上野駅。そこからすぐの場所にある「上野恩賜公園」は、通称「上野公園」と呼ばれる広大な公園です。
江戸時代から桜の名所として親しまれていた場所で、今もブルーシートを敷いて桜を観賞する姿が上野公園における春の風物詩となっています。
夜には照明が灯され、夜桜が楽しめます。また公共トイレが整備されているので長時間の滞在でも安心。敷地内には、動物園や美術館、カフェなどもあるので、こちらにも足を運んでみてください。
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「新宿御苑」は、皇室の庭園として建設された広大な公園です。美しい並木道が特徴のフランス式整形庭園、広大な芝生があるイギリス風景式庭園、伝統的な昔ながらの日本庭園など、3つの異なる庭園風景を鑑賞できるのが魅力です。
園内には約65の異なる種類の桜が約1,100本植えられており、それぞれの桜の違いを楽しむことができます。園内の売店では、「桜まんじゅう」「桜こんぺいとう」「桜どらやき」など、桜の和菓子の販売も行われているので要チェックですね。
なお、新宿御苑では酒類の持ち込みが禁止されているので注意が必要です。和やかな雰囲気で静かに桜を楽しみたい人にオススメのスポットです。
Picture courtesy of JAPAN PHOTO LIBRARY ©Yasufumi Nishi/©JNTO
伝統的な日本の街並みが残る下町エリアとして、訪日観光客にも人気の高い、浅草。浅草駅から少し歩いたところにある「隅田川・隅田公園」は、川沿いの桜名所として知られています。
隅田川沿いに咲き誇る桜は、歩いて観賞するもよし、屋形船に乗って川から桜を見上げるもよしと楽しみ方もさまざまです。
また台東区のシンボルである東京スカイツリーも近くにあるので、桜とスカイツリーの景色を味わうことができるのも魅力の1つです。
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六本木ヒルズの敷地内にある「毛利庭園」は、商業施設の中とは思えないほど風情ある日本庭園です。
毛利庭園は都心にありながら、一歩足を踏み入れればほっと一息つける癒やしの場所。ショッピングや食事に訪れた人々の憩いの場として人気を集めています。
桜のシーズンだけでなく、秋には紅葉も味わえるなど季節折々の景色が広がっているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
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高級住宅地である田園調布エリアの「桜坂」は、桜のトンネルが見られるお花見スポットです。日本の人気歌手である福山雅治さんの代表曲、『桜坂』のモデルになった場所として知名度が上がり、1年を通して多くの方が訪れています。
『桜坂』がラブソングだったこともあり、桜坂の上にある「桜橋」の上で写真を撮るデートプランが人気なのだそう。周辺は閑静な住宅街が広がっているので、訪れる際はうるさくならないようマナーを守りましょう。
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神奈川県横浜にある「三渓園」は、広大な敷地面積を誇る日本庭園です。かつては芸術家の支援と育成の場であり、2016年で開園110周年を迎えました。
春に咲き誇る約300本の桜は、日本庭園の景色と調和して独特の美しさが演出されています。京都や鎌倉から移築された価値の高い歴史的建造物にも注目です。
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日本有数の温泉地として知られる、静岡県の伊豆。その中でも「河津」駅は、毎年2月上旬から3月上旬頃に「河津桜祭り」が開催されるなど桜の名所として知られています(※)。
河津桜祭りの開催中は、足湯を楽しみながら桜鑑賞ができる施設やライトアップなど、桜を満喫することができます。昼と夜で雰囲気の違う桜の眺めを満喫してください。
第33回河津桜まつり
2023年2月1日(水)~28日(火) 桜ライトアップ町内各所18:00〜21:00
※新型コロナウイルス感染症防止(安全対策を行いながら開催予定
Photo by Pixta
かつて日本の都として栄えた鎌倉は、豊かな自然と歴史ある社寺が多く残る神奈川県の観光地です。その中心である「鶴岡八幡宮」には、風情ある建築物や自然に溶け込む桜の姿を臨めます。
鎌倉駅と鶴岡八幡宮をつなぐ参道・段葛(だんかずら)では、両側に続く桜並木を見ることができます。周辺にはおみやげ店や飲食店も充実しているので、桜観賞の合間にぜひ散策してみましょう。
山梨県の「河口湖」は、富士山の麓にある湖です。東京から2時間で富士山周辺の四季を楽しめるエリアであり、春には桜のお花見スポットとして人気を集めています。
また河口湖畔の「長崎公園」は、富士山を後ろに桜の様子を見ることができる場所として多くの人が訪れるそう。富士山周辺は標高が高く、東京より少し遅い4月下旬に開花するため、東京で桜を見逃してしまった人にもオススメです。
Photo by Pixta
富士山近くの富士吉田市にある新倉山浅間公園は、約650本の桜があるお花見スポットとして知られている公園です。五重塔(忠霊塔)と富士山という、日本を代表する風景を楽しめる場所として訪日観光客の人気が高まっています。
富士山と五重塔、桜を一緒に見渡すことができる展望台は、絶好の写真スポットです。また桜のトンネルが広がる参道を歩くのもよいですね。
Photo by Pixta
京都市内にある「円山公園」は、市内最古の広大な公園です。伝統的な日本庭園が広がり、四季を通じて風情ある景色が楽しめます。
京都を代表する桜の名所の1つで、特にしだれ桜がライトアップされた姿は”祇園の夜桜”として多くの人を惹きつけます。
Photo by Pixta
世界遺産にも登録されている「醍醐寺」は、広大な敷地を誇る寺院です。国宝に選ばれた建造物や絵画などの芸術品が保管されており、年間を通して多くの人が訪れます。
古くから桜の名所として親しまれてきた場所です。ぜひ足を運んで、歴史ある風景と桜を味わってみてください。
「嵐山」は京都市内の西部に位置する地域で、街全体が昔ながらの日本の伝統的な家屋や社寺の並ぶエリアとして知られています。
嵐山には約1,500本の桜が植えられており、種類も異なるさまざまな桜を見られます。嵐山駅近くの「渡月橋(とげつきょう)」と桜の合わさった姿は、嵐山地域を代表するお花見スポットの1つです。竹林や、秋の紅葉も魅力です。
嵐山からはトロッコも出ており、そこから桜を楽しむこともできます。
Photo by Pixta
平安京遷都1100周年を記念して1895年に創建された「平安神宮」は、日本庭園と社殿が広がるスポットです。桜の名所としても有名で、濃いピンク色のヤエベニシダレザクラと呼ばれる品種の珍しい桜を見ることができます。
4月上旬の桜シーズンにはライトアップなども行われ、夜桜も楽しめます。
Photo by Pixta
「奈良公園」は、奈良県を代表する広大な公園です。敷地内には東大寺をはじめ世界遺産に登録された社寺が並び、自然に囲まれた中で野生の鹿やリスなどを見ることができます。
奈良公園の桜は、小ぶりなナラノヤエザクラと呼ばれる品種のもの。桜と動物の姿を同時に見ることができるのも魅力ですね。動物たちと戯れながら、春の訪れをゆったりと感じてみてください。
Picture courtesy of 大和郡山市観光協会
奈良県北部の大和郡山市にある「郡山城跡」は、奈良県随一の桜の名所として有名です。1580年に築城された郡山城では、400年以上も前からお花見スポットとして親しまれてきたと言われています。
郡山城跡を約800本の桜が囲む様子は、"御殿桜"と呼ばれています。桜の季節である毎年3月下旬から4月上旬には「大和郡山お城まつり」も開催されているので、ぜひ足を運んでみてください。
Photo by Pixta
「大川」は、大阪府大阪市の都島区と北区の境を流れる川。川の両端には、都島区側の「毛馬桜之宮公園(けまさくらのみやこうえん)」、北区天満橋にある「造幣局」など大阪でよく知られた桜の名所があります。
毛馬桜之宮公園は大川の両岸に広がる4.2キロメートルの公園で、対岸には造幣局や泉布観(せんぷかん)など明治初期の建物が並びます。
春になると約4,800本の桜が花を咲かせ、川沿い散策や花見クルーズなど夜遅くまでお花見を楽しむ多くの方で賑わいをみせます。
大阪市内に位置する「大阪城」は、1590年に日本を統一した豊富秀吉により築城され、江戸幕府を開いた徳川家康によって修復された城です。日本三名城にも数えられ、迫力のある姿を現在でも見ることができます。
市の重要文化財にも指定されている「西の丸庭園」は、約300本の桜を見ることができる場所として人気です。ほかに、梅の花を楽しめる梅林など、さまざまな花が咲き誇ります。
Picture courtesy of 一般社団法人 尾道観光協会
広島県の人気観光スポットである尾道に位置する「千光寺公園」は、瀬戸内海からほど近い桜の名所。海面からは約100メートルのところにあり、桜の咲く街並みや海に浮かぶ島などを一望できます。
神社、お寺、史跡めぐりや、美しいブルーの瀬戸内海を渡るサイクリングロード「しまなみ海道」などさまざまな魅力がある尾道の街並み。公園内の山頂まではロープウェイで登ることができるので、そこから景色を楽しむのもいいですね。
Photo by Pixta
広島県庄原市にある「上野公園」は、上野池を中心とした桜の名所。春になると池の周囲約2キロメートルに渡って桜が咲き乱れ、彩りあふれる風景を味わうことができます。
毎年4月には「庄原上野桜まつり」が開催され、夜になると、池にかかる赤い橋や照明が夜桜の美しさを引き立てます。広島市から車で1時間30分ほどですが、春の広島観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。
※:庄原市は広島市から車で1時間半ほどの距離にあります。広島観光と一緒に向かう場合は、レンタカーかバスを利用するのがよいでしょう。
Photo by Pixta
鳥取県倉吉市にある「打吹(うつぶき)公園」は、地域のシンボルである打吹山の麓に整備された公園です。春になると多種多様な桜が花開き、多くの人が訪れます。
打吹山は国の森林浴の森100選にも選ばれる自然豊かな場所で、落ち着いた雰囲気が特徴的。桜のシーズンには約500個のぼんぼり(※1)が並び、幻想的な夜桜を楽しむことができます。
※1:ぼんぼり……紙や絹で覆われた照明灯
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愛媛県今治市にある「開山(ひらきやま)公園」は、標高149メートルの開山山頂にある公園です。春になると約1,000本の桜が咲き誇り、桜の名所としての顔を見せます。
公園の展望台からは、伯方島や大島大橋・大三島橋・多々羅大橋などの観光スポットと桜の木々を同時に見ることができます。また園内には滑り台やジャングルジムなどもあるので、家族連れにもオススメ。
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香川県高松市にある「栗林公園(りつりんこうえん)」は、江戸時代に作られた歴史の長い庭園です。重要な文化財庭園として四国で唯一特別名勝に指定されています。
また2009年には、日本に関する旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で3つ星に格付けされるなど、訪日観光客も注目の名所となっています。
桜のシーズンになると約320本の桜が咲き誇り、6つの池と13の築山のある景色を彩ります。園内には抹茶や日本食のランチが楽しめるレストランも併設されているので、1日を通してゆったりと滞在できます。
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岩手県にある「小岩井農場」は、岩手山の麓にある広大な農場です。壮大な山の景色を望める大自然の中で、羊の放牧地や牛舎、レジャー施設があり、大人から子どもまで楽しめます。
小岩井農場の桜は、牛舎入り口近くに凛と咲く一本桜。空の青と草原の緑と相まって、まるで絵に描いたような美しい景色が魅力のお花見スポットですね。
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秋田県仙北市にある「角館町(かくのだてまち)」は、武家屋敷など伝統的な街並みが残る地域。国の文化財として保護されている地域もあり、山々に囲まれた自然の中にかつて活躍した武士の屋敷を見ることができます。
角館町には樹齢300年を超える名物の「角館のしだれ桜」があり、夜にはライトアップも行っているので、ぜひ足を運んでみてください。
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山形県の米沢市にある「松が岬(まつがさき)公園」は、米沢城跡地に整備された公園です。春になると水堀の周りに約200本の桜が咲き乱れ、桜の名所として多くの人を惹きつけます。
松が岬公園の桜のもう1つの魅力は、水堀の水面に映る桜の姿。また桜の散り始めには花びらが浮かぶ様子が楽しめます。桜と水堀の合わさった姿を、ぜひ実際に見てみてください。
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福島県田村郡にある小野町には、「夏井千本桜」と呼ばれる桜の名所があります。夏井川の両岸5キロメートルに渡り、約1,000本の桜が咲き乱れる様子を見ることができます。
こちらのスポットのもう1つの魅力は、桜と鯉のぼりの姿を同時に見られるところ。桜の開花が遅い東北ならではの光景と言えますね。
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「十和田市官庁街通り」は、青森県十和田市にある桜の名所。春になると約150本の桜が一斉に咲き誇り、桜の並木道が見事なピンク色へと変わります。
十和田市官庁街通りでは、桜のピンクと松のグリーンとのコントラストを見ることができるのも魅力の1つ。また桜が散り始めると、ピンク色のじゅうたんのように桜の花びらが地面を彩ります。
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宮城県仙台市の「西公園」は、仙台でもっともよく知られているお花見スポットのひとつ。ブルーシートを広げて、お酒や料理を楽しむ人々が多く集まります。
また事前に予約すれば、座布団と暖房が完備されたテントの座敷席から桜を楽しむこともできます。
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熊本県熊本市にある「熊本城」は、日本三名城にも数えられ、地元のシンボルとも言える城。約400年ほど前に建てられた歴史ある城で、堂々とそびえ立つ黒色の外観は迫力があります。
春には城内に桜が咲き誇り、モノトーンのお城と桜のピンクが絶妙な雰囲気を演出しています。夜にはライトアップもされているので、時間帯を変えて訪れるのもよいですね。
※熊本城は2016年の熊本地震で大きな被害を受けましたが、2023年現在、見学を再開しています。
ただし、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、状況に応じ変更の可能性もあります。公式HPで最新情報をご確認ください。
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「大村公園」は、長崎県大村市にある桜の名所。その特徴は桜の種類と本数の多さ。21品種、約2,000本もの桜が公園一帯を彩ります。
中でも国の天然記念物に指定されているオオムラザクラは、花びらの数が多くバラにも似た華やかさをもった珍しい桜。日本人にとっても見る機会は貴重なので、ぜひ立ち寄ってみたいスポットですね。
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佐賀県の武雄市にある「御船山楽園(みふねやまらくえん)」は、四季の自然を楽しめる広大な庭園です。春には約2,000本の桜と20万本のつつじを見ることができ、幻想的な色とりどりの風景が広がります。
3月下旬からは「花まつり」が開催され、夜の時間には桜のライトアップも行われています。また園内にはレストランや茶屋などがあるので、長時間の滞在でも楽しめますよ。
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宮崎県の西都(さいと)市に位置する「西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)」は、市の特別史跡公園です。春には桜と菜の花、秋はコスモスを楽しむことができます。
古墳群内にある御陵墓前(ごりょうはかまえ)では、桜2,000本、菜の花30万本が花を咲かせます。桜のピンクと菜の花の黄色の鮮やかなコントラストが美しく、つい立ち止まってぼんやりと眺めていたくなる光景が広がっています。
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福岡県福岡市にある「舞鶴公園」は、福岡城趾に整備された公園。およそ400年の歴史を持ち、春はお花見スポットとして人々の憩いの場所となっています。
春の桜シーズンには「福岡城さくらまつり」も開催され、期間中はライトアップや屋台の出店をはじめ、さまざまなイベントが行われています。にぎやかな雰囲気の中でお花見を楽しめますね。
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北海道の南部、松前郡松前町にある「松前公園」は、松前城を中心とする公園です。北海道唯一の城下町が広がるエリアで、250種、1万本もの桜が咲く"桜の里"とも呼ばれています。
桜の季節には「松前さくらまつり」が開催され、武者のパレード、舞踊などさまざまなイベントも繰り広げれらます。また品種によって満開になるタイミングが異なるため、約1か月という長い期間桜を楽しむことができるのも魅力の1つです。
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北海道日高郡にある「静内二十間道路(しずないにじゅっけんどうろ)」は、直線道路沿いにあるお花見スポットです。近隣の山から移植された桜を、まっすぐな約7キロメートルの道沿いに見ることができます。
次世代に残したい北海道のスポットとして「北海道遺産」にも選ばれ、桜のシーズンである5月上旬から中旬までの期間には、およそ20万人が訪れる日本屈指の桜の名所として親しまれています。
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「五稜郭タワー」は、北海道の函館市にある展望台です。タワーからは星形の五稜郭公園を見ることができます。園内には約1,600本の桜が咲き誇るお花見スポットとしても有名です。
春になるとタワーの展望台から見える景色がピンク色へと様変わり。空から見る桜の様子は、地上とはまた違った魅力を感じます。展望台には強化ガラスで床下が見える「シースルーフロア」、また施設内にはレストランやカフェなどもあるので、ゆっくりと桜の景色を楽しめます。
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「モエレ沼公園」は、北海道札幌市にある広大な公園。ユニークなデザインが特徴で、幾何学的な形の山や噴水、遊具などが並びます。
敷地内の「サクラの森」では、春になると約2,300本の桜が咲き誇ります。自然とアートが融合した風景をぜひ体感してみてください。
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「高田公園」は、新潟県上越市に位置する桜の名所。江戸時代に建てられた高田城の跡地に整備された公園で、現在でも城下町の様子を見ることができます。
高田公園の桜の魅力は、日本の三大夜桜の1つにも数えられる夜の桜の姿。"さくらロード"と呼ばれる桜並木など、公園全体がライトアップされ、夜でも美しい桜の姿を余すところなく堪能することができます。ぜひ夜の時間に訪れてみてください。
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長野県にある「高遠城址公園」は、高遠城の跡地に整備された公園です。桜の日本三大名所の1つにも数えられています。
高遠城址公園の桜は、やや小ぶりの赤みがかった花が特徴的な、タカトオコヒガンザクラと呼ばれる品種のもの。古くからその可憐さゆえに天下第一の桜と称されました。
現在園内にある樹木は県の天然記念物に指定されています。ここでしか見ることができない桜の姿を楽しんでください。
国宝にも指定されている長野県の「松本城」は、天守が現存している日本でも有数のお城です。黒い外観から"黒鷺城"とも呼ばれるこのお城は、春になると桜が咲き誇るお花見スポットとして多くの方が訪れます。
敷地内にはおよそ300本の桜が植えられていて、天守閣を背景に見る情緒深い桜の姿が人気を集めています。また夜にはライトアップも行われているので、こちらも要チェックですね。
石川県金沢にある「兼六園」は、江戸時代を代表する日本庭園の1つです。日本三名園にも数えられる名勝地としても知られ、400本以上の桜が植えられています。
園内には桜の名木が多く、兼六園菊桜と呼ばれるここでしか見ることができない品種も存在しています。4月上旬頃の桜シーズンの夜は、ライトアップや兼六園無料開園が行われています。
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愛知県名古屋にある「名古屋城」は、日本三名城にも数えられる江戸時代に建てられた城です。天守閣に飾られた金の鯱(しゃちほこ)が特徴的で、名古屋を象徴する存在として親しまれています。
名古屋城には約1,000本の桜があり、特に天守閣と桜が同時に見える光景は圧巻です。城内のいたるところで桜を観賞することができるので、桜と城の組み合わせを堪能したいですね。
※天守閣は2023年現在、天守閣木造復元事業のため入場できませんが、そのほかの施設は入場可能です。詳細は公式HPをご覧ください。
日本における春の風物詩である桜には、ひとことでは表しきれない日本人の心を感じることができます。みなさんも日本を訪れる際は、ぜひこの記事を参考に、日本各地でお花見を体験してみてください。
また、お得な宿泊先を探す際は、Booking.comやAgodaもチェックしてみてください。
※本記事は2016年に公開した記事を2023年版にリライトしたものです。