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熊本ガイド保存版。交通手段、観光スポット27選、グルメ、おまつりなどまとめ
熊本とは九州地方にある県です。自然が多く、温泉や、熊本城をはじめとした観光スポットもたくさん。また、農業が盛んで、ミカン、スイカ、メロン、トマトなどのフルーツの産地で知られている他、熊本ラーメン、馬刺し、黒毛和牛などのグルメが有名です。そんな熊本への行き方、交通事情、観光スポット、おまつりなどのイベントなど、熊本の情報をまとめました。
熊本とは
熊本とは、東京から直線距離で890キロメートルほど離れた、九州地方の都市。農業が盛んで、ミカン、スイカ、メロン、トマトなどのフルーツやトマト、ナス、キクラゲなどの野菜の産地でもあります。
観光では、日本最大のカルデラ(火山の活動によってできた大きな凹地)を持つ阿蘇山と、阿蘇周辺で沸く温泉(杖立温泉、黒川温泉)が有名。ほかにも、菊池渓谷や球磨川(くまがわ)といった絶景スポットも見所です。
日本の文豪、夏目漱石は熊本を「森の都」と呼び、緑あふれる街並を賞賛しました。熊本の魅力を探っていきましょう。
目次:
1.熊本へのアクセス
2.熊本の交通事情
3.熊本のエリアガイド
4.熊本のオススメの観光スポット27選
5.熊本のまつりとイベント
6.熊本のグルメ
7.熊本のおみやげ
8.熊本の気候と服装
9.熊本のホテル
10.熊本観光を楽しむために
11.旅のお役立ち情報
熊本へのアクセス
羽田空港からの行き方
羽田空港からは、熊本空港行きの飛行機が1日20本ほど出ています。所要時間は1時間半。料金は片道10,000〜40,000円です。羽田〜熊本間は、ソラシドエアが運行しています。交通費を安く抑えたいときは利用してみてください。
成田空港からの行き方
成田空港からは、LCCのジェットスターが1日2本熊本行きを運行しています。料金は6,000円〜15,000円ほど。所要時間は2時間です。
東京駅からの行き方
東京駅からは、新幹線を利用してみましょう。新大阪で鹿児島中央行きに乗り換えると、熊本のハブ駅である熊本駅に到着します。料金は25,9300円。所要時間は6時間です。
ちなみに、九州新幹線の「のぞみ」号と「みずほ」号は、JRのバス列車が乗り放題になるチケットJapan Rail Passの対象外なので注意。新大阪から鹿児島行きに乗り換える場合は、「ひかり」号、「さくら」号、「こだま」号、「つばめ」号を利用してください。
福岡、長崎、鹿児島からの行き方
同じ九州にある福岡、長崎、鹿児島から熊本へは、高速バスが便利。3,000〜5,000円で熊本へ向かうことができます。所用時間は、2、3時間です。
熊本の交通情報
熊本県内には、JR九州や市営バス、市電が通っています。熊本市内の観光では、市電やバスの利用が便利です。
JR
熊本では、熊本を南北に結ぶ鹿児島本線、熊本市と阿蘇地方とを結ぶ豊肥本線(ほうひほんせん)、県南部の八代と人吉をつなぐ肥薩線(ひさつせん)が通っています。
2011年には九州新幹線が開通し、熊本から鹿児島方面、そして福岡・大阪・東京方面への移動が可能になりました。
バス
熊本県民の重要な足が市バス。県内を縦横無尽に走っています。
市電
熊本のハブ駅である熊本駅と上熊本駅から、田崎橋、建軍を結んでいます。熊本城や上通・下通、水前寺公園といった観光スポットに停車するため、熊本市内の観光では市電を使うとよいでしょう。料金は一律、大人180円、子ども90円です。
フェリー
熊本と長崎県の島原市を30分で結ぶフェリー、オーシャンアローも就航しています。料金は、大人1,500円、小人 (小学生以下) 750円。車1台3,800円〜です。九州観光で利用してください。
タクシー/レンタカー
熊本駅と上熊本駅の駅前には、タクシー乗り場があります。また、熊本市内ではレンタカーも充実。熊本の主要な観光地に行くのには、公共交通機関でも十分ですが、自分のペースで観光したいときにはタクシーやレンタカーを利用するとよいでしょう。
熊本のエリアガイド
それぞれのエリアの特色、名産品、どんな観光スポットがあるのかを紹介します。
熊本市内エリア
通町筋・水通町の周辺は熊本の中心業務地区(CBD)。市役所や企業のオフィスが並びます。デパートや上通・下通と呼ばれる商店街もあり、県を代表するショッピングスポットとなっています。周辺には熊本城、水前寺公園といった観光地があります。
北部エリア〜合志(こうし)、小国(おぐに)、阿蘇〜
熊本県北部は、阿蘇山を中心とする自然あふれるエリア。阿蘇市にある山、大観峰(だいかんぼう)や草原が広がる草千里ケ浜(くさせんりがはま)。
小国町の杖立温泉といった観光スポットがあります。通潤橋(つうじゅんきょう)と呼ばれる江戸時代に作られた水路も一見の価値ありです。
熊本県北西部エリア〜山鹿・菊池・玉名・荒尾・植木〜
画像提供:熊本県
県北西部は、玉名温泉、植木温泉、山鹿温泉、平山温泉などの名湯の地。国の重要文化財の芝居小屋である八千代座では華やかな明治の雰囲気に触れることができます。
チブサン古墳という1500年前の墓をはじめ、およそ300もの古墳が発見された山鹿市。市内にある県立装飾古墳館で出土品の見学や古代の装飾具「勾玉」づくりの体験ができます。
荒尾市には県唯一の遊園地グリーンランドも。家族連れで楽しむのにぴったりなのが、この県北西部エリアです。
熊本県南部エリア〜宇土(うと)・八代(やつしろ)・不知火(しらぬひ)・水俣・人吉・芦北〜
県南部は、球磨川(くまがわ)を代表する自然や城下町として栄えた八代の風情ある街並みで知られるエリア。人吉市を観光するなら、蒸気機関車SL人吉(SLひとよし)の利用を。窓から球磨川の絶景を望めます。
芦北の佐敷城跡や八代の八代城跡のような史跡も見所です。
天草(あまくさ)エリア
県南西部にある、海に囲まれた町・天草は、かつて政府のキリスト教徒(キリシタン)弾圧に対し、民衆を率いて反乱を起こした少年、天草四郎の出身地。天草市内にはキリシタンの墓地や、キリシタンに関する資料を集めた天草キリシタン館があります。
グルメでは地鶏の天草大王を使った鳥刺や焼き鳥、鶏鍋がオススメ。地元で獲れる新鮮な魚介類も知られています。
〜熊本の観光スポット27選〜
熊本では、熊本城のような歴史を感じさせるスポットや阿蘇の雄大な自然を見に行きましょう。
1.熊本城(くまもとじょう)
画像提供:熊本県
熊本のシンボルともいえる熊本城。500年前に熊本を統治した武将、加藤清正が増改築をし壮大な城となったものの、国内最後の内紛である西南戦争の戦地となり燃失。1960年に再建されました。
中国の悲劇の美女・王昭君のストーリーを壁やふすまに金箔を使って描いた、きらびやかな昭君之間(しょうくんのま)は観光の目玉。 ※熊本地震により、2016年4月現在立ち入り禁止。
住所:熊本県熊本市中央区本丸1−1
公式HP:https://castle.kumamoto-guide.jp/
熊本城周辺のおすすめホテル
2.八千代座(やちよざ)
画像提供:熊本県
明治時代に作られた芝居小屋。今でも歌舞伎や芝居の公演が行われます。国の文化遺産。
住所: 熊本県山鹿市山鹿1499
公式HP:http://www.yachiyoza.com/
3.通潤橋(つうじゅんきょう)
国の重要文化財に指定されている水路橋。橋より高地にある白糸台地に水を送るため、高度な技術を使って作られています。橋の中央から豪快な排水がされ、これを目当てに観光客が集まります。※熊本地震により、2016年11月現在は立ち入り禁止。
住所:熊本県上益城郡山都町長原
公式HP:https://tsujunbridge.jp/
4.天草ロザリオ館
天草のキリシタンの歴史や日本史上最大規模の一揆(反乱)、天草・島原の乱にまつわる資料を展示する貴重な資料館です。
住所:熊本県天草市船之尾町19−52
公式HP:https://www.t-island.jp/spot/76
5.大江天主堂(おおえてんしゅどう)
キリスト教解禁後の1933年、天草への伝道に生涯を捧げたフランス人宣教師ガルニエ神父が地元信者と協力して建てた教会。ロマネスク様式のどこか温かみのある外観と内装が魅力です。
住所:熊本県天草市天草町大江1782
公式HP:https://www.t-island.jp/spot/74
6.八代城跡(やつしろじょうあと)
Photo by pixta
400年前に建てられた城。今では城の石垣が残っています。「八代城跡群」として国の史跡に指定されました。
住所:熊本県八代市松江城町7−34
7.万田坑(まんだこう)
荒尾市にある炭鉱の跡。2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界遺産に登録。1800年代の終わりから1900年代初めにかけて建設され、日本最大規模の2つの竪坑(垂直に掘りさげた坑道)を持つ炭鉱として、近代日本の発展を支えました。外観だけでなく坑口や機械室も見学可能です。
住所:熊本県荒尾市原万田200−2
公式HP:https://kumamoto.guide/spots/detail/12133
8.上通(かみとおり)アーケード/並木坂(なみきざか)
カフェや雑貨店、老舗の書店、饅頭店、宝石店などが並ぶスポット。上通の端からさらに北に伸びる並木坂は、古着や輸入雑貨、老舗の和菓子店、カフェなどが軒を連ね、洒落た雰囲気が漂います。どちらも、のんびりと散策するのに向いています。
住所:熊本県熊本市中央区上通町
公式HP:http://www.kamitori.com/
9.下通(しもとおり)アーケード/サンロード新市街
飲食店や雑貨店が立ち並ぶアーケード街。落ち着いた上通にくらべ、こちらは中高生や若者で賑わっています。下通の端からさらに南に伸びるサンロード新市街は、娯楽施設が豊富。映画館、ゲームセンター、パチンコ店などが並びます。
住所:熊本県熊本市中央区下通町
公式HP:http://shimotoori.com/
10.銀座通(ぎんざどおり)
下通りの中央を横切るように走る銀座通りは、居酒屋やバーが並ぶエリア。仕事帰りにここで1杯飲む、という人も少なくありません。
11.三井(みつい)グリーンランド
Photo by pixta
荒尾市にある県内唯一のテーマパーク。広大な敷地には80を超えるアトラクションが用意されています。
住所:熊本県荒尾市緑ケ丘
公式HP:http://www.greenland.co.jp/park/
12.阿蘇ファームランド
画像提供:熊本県
南阿蘇村にある複合施設。園内には、アスレチック施設や動物園、温泉、レストラン、宿泊施設を完備しています。森の中のドーム型ホテルや恐竜、スイカ、サッカーボールが描かれたユニークな客室が目を楽しませてくれます。
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽5579-3
公式HP:http://www.asofarmland.co.jp/
13.イルカマリンワールド
天草で野生のイルカウォッチングをしたいならここ。漁船でイルカの生息する海域に連れて行ってくれます。料金は、大人3,000円、小人2,000円。
住所:熊本県天草市五和町二江2977
公式HP:http://im-world.jp/
14.阿蘇カドリー・ドミニオン
ニホンツキノワグマをはじめ、グリズリーやエゾヒグマなど、7種類約200頭のクマに会える動物園。世界中の犬や猫と触れ合えるブースも。
住所:熊本県阿蘇市黒川2163
公式HP:http://www.cuddly.co.jp/
15.熊本市動植物園
熊本城から電車で15分ほどの場所にある動物園。植物園と遊園地を併設し、市民の憩いの場となっています。
住所:熊本県熊本市東区健軍5-14-2
公式HP:http://www.ezooko.jp/
16.熊本県立装飾古墳館
山鹿市にある博物館。市内で発見された古墳のレプリカや出土品の展示を行っています。
住所:熊本県山鹿市鹿央町岩原3085
公式HP:http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/
17.水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)
熊本城から市電で10分ほどの場所にある和風庭園。通称、水前寺公園。今から400年ほど前に作られた趣たっぷりの庭園です。
住所:熊本市中央区水前寺公園8-1
公式HP:http://www.suizenji.or.jp/
18.杖立温泉(つえたておんせん)
阿蘇郡小国町にある蒸し湯で有名な温泉。昔ながらの趣のある街並みが特徴。
公式HP:http://tsuetate-onsen.com/
詳しくは、「昔ながらの雰囲気が今なお遺る熊本県の名湯「杖立温泉」の魅力を紹介」の記事をご覧ください。
19.黒川温泉(くろかわおんせん)
阿蘇郡小国町にある温泉。江戸時代を彷彿とさせる優雅な街並みが魅力です。
公式HP:http://www.kurokawaonsen.or.jp/
20.菊池渓谷(きくちけいこく)
うっそうとした森の中を流れる川のせせらぎが楽しめるスポット。夏の平均水温は13度。暑い熊本の絶好の避暑地となっています。
住所:熊本県菊池市原深葉5026
公式HP:https://kikuchikeikoku.com/
21.鍋ヶ滝(なべがたき)
小国町にある滝。滝の裏に行き、滝を後ろから眺めることができます。
住所:熊本県阿蘇郡小国町黒渕
公式HP:https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp/q/aview/143/1445.html
22.大観峰(だいかんぼう)
阿蘇の外輪山の最高峰。阿蘇北外輪山の最高峰。阿蘇五岳(ごがく)(中岳、根子岳、高岳、烏帽子岳、杵島岳)が一度に眺められる絶景スポット。
山々が横に長く連なる様子は、仏が横になっている様子に例えられます。
住所:熊本県阿蘇市山田大観峰
23.球磨川(くまがわ)
人吉、球磨地方を流れる清流。秋は紅葉の名所です。小さな舟で上流から下流に向かう球磨下りでは、大自然の絶景を楽しめます。
24.御輿来(おこしき)海岸
宇土半島北岸に位置する海岸。「日本の渚百選」「日本の夕日百選」にも選ばれました。干潮時、干潟に美しい砂紋があらわれます。
住所:熊本県宇土市下網田町(うとししもおうだまち)
25.白川水源(しらかわすいげん)
毎分60トンの水が湧きでる南阿蘇の水源。水くみ場では、自由に美味しい水を汲むことができます。入場料100円。
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字白川2040
26.ラピュタの道・ミルクロード
ミルクロードは阿蘇の外輪山南部から東北部にいたる道。途中のラピュタの道と呼ばれる絶景スポットでは、スタジオ・ジブリのアニメ『天空の城ラピュタ』に出てくる、空に浮かぶ島のような光景を眺められます。
住所:熊本県阿蘇市狩尾
27.草千里ヶ浜(くさせんりがはま)
草千里ケ浜は、烏帽子岳の北に広がる直径約1kmの草原。放牧された馬がのんびりと草を食んでいます。乗馬体験も可能。
住所:阿蘇市草千里ヶ浜
熊本のまつりとイベント
熊本では、牛深(うしぶか)ハイヤまつりや藤崎八幡宮(ふじさきはちまんぐう)秋の例大祭など古くから続くおまつりがあります。
4月 牛深(うしぶか)ハイヤまつり
江戸時代から伝わる「元祖ハイヤ節」にあわせて、着物を着た女性たちが踊る陽気なおまつり。牛深は港町。踊りのなかには、船の帆を上げたり網を引いたりする動きが組み込まれています。
住所:天草市牛深町 牛深ハイヤ大橋
公式HP:http://ushibuka-haiya.com/
8月 山鹿灯篭(やまがとうろう)まつり
遥か古代から続く夏まつり。よへほ節の調べに合わせ、頭上に灯籠を載せた女性たちが踊る「千人灯籠踊り」で有名。優雅で幻想的なまつりです。
住所: 熊本県山鹿市山鹿351 山鹿小学校グラウンド
公式HP:http://www.y-kankoukyoukai.com/event.php
9月 藤崎八幡宮(ふじさきはちまんぐう)秋の例大祭(あきのれいたいさい)
毎年9月の第3月曜日(敬老の日)に、「どーかい、どーかい」の掛け声を言いながら、まつりの衣装を着せた飾り馬(かざりうま)をつれた随兵(ずいびょう)と呼ばれる行列が街を練り歩きます。太鼓やラッパを鳴らしながら進む賑やかな行列は、熊本の夏の風物詩。
住所:熊本県熊本市中央区井川淵町3−1藤崎八旛宮
公式HP:http://fujisakigu.or.jp/reisai/
9月〜11月 お城まつり
熊本城で、古武道の演武や太鼓、流鏑馬、能楽が披露されます。
住所: 熊本県熊本市中央区本丸1-1
公式HP:https://kumamoto-guide.jp/oshiromatsuri/
熊本のグルメ
熊本の食べ物は本当に美味しい、と来熊する旅行者は口ぐちに言います。熊本ではぜひ、ご当地グルメのとんこつラーメンやだご汁を楽しんでください。オススメの食べ物はこちら。
とんこつラーメン
博多や鹿児島にもとんこつラーメンはありますが、熊本では、スープにとんこつのほかに鳥ガラを加えているのが特徴。さらに、出来上がったラーメンには焦がしニンニクをトッピング。博多や鹿児島よりマイルドなスープ、ニンニクの風味が効いたラーメンを熊本で。
馬刺し
馬肉の刺身です。馬肉は、他の獣肉と比較して柔らかく、また臭みもありません。九州特有の甘口醤油にニンニクやショウガを加えていただきます。
太平燕(タイピーエン)
もともと中国福建省福州の郷土料理。明治時代に華僑が熊本や長崎に伝えたと言われています。春雨や白菜、揚げ卵の入った、さっぱりとした中華風味のスープ料理です。
だご汁
だごとは熊本弁で団子のこと。小麦粉を練ってちぎった団子を、出汁のきいたスープに入れた料理。具材として人参、鶏肉、椎茸、ネギなどを入れます。滋味あふれる、熊本県民のソウルフードです。
辛子蓮根(からしれんこん)
蓮根の穴に和辛子粉を混ぜた麦味噌を詰め、衣をつけて揚げたもの。消費期限は2~3日と短いため、おみやげにはせず現地で食べましょう。
あか牛・黒毛和牛
熊本の阿蘇地方で育つ、あか牛や黒毛和牛は上品な脂の乗りとやわらかな赤身が特徴。県内のステーキ店や飲食店でいただけます。
熊本のおみやげ
お菓子
さっくりとした食感が特徴の「黒糖ドーナツ棒(こくとうどーなつぼう)」、熊本の定番お菓子とも言える「誉の陣太鼓(ほまれのじんだいこ)」、なめらかなこしあんをパイ生地で包んだ和洋折衷の「武者がえし(むしゃがえし)」がオススメ。
工芸品
伝統工芸では、肥後象嵌(ひごぞうがん)や山鹿灯籠(やまがとうろう)、花手箱(はなてばこ)、きじ馬(きじうま)がよいでしょう。
肥後象嵌(ひごぞうがん)は、もともと日本刀の鐔(つば)など武具を装飾する際につかわれた技法で、繊細で上品な作風が特徴。最近ではネックレスやタイピンなども登場しています。
山鹿灯籠は大きめですが、紙製で軽いのが特徴。山鹿を訪れたときのおみやげに。
花手箱ときじ馬(写真手前のおもちゃ)は人吉地方を代表する工芸品で、800年以上もの昔から作り続けられています。
日本の中世にも、英国の薔薇戦争(Wars of the Roses)のような権力争いがありました。平家と源氏の争いです。両家最後の戦争「壇ノ浦の戦い(だんのうらのたたかい)」に敗れた平家の人びとは人吉地方に隠れ住み、都の優雅な暮らしを偲んで、花手箱やきじ馬を作り始めたと言います。華やかさのなかにどこか温かみを感じる工芸品です。
くまモングッズ
最近ではご当地キャラクターのくまモンのグッズやお菓子も人気を集めています。
熊本の気候と服装
年間を通して熊本の気温は、東京より高いです。とくに、夏は40度を超えることもあります。
盆地ならではのムシムシとした暑さに、初めて熊本を訪れる人は驚くかもしれません。夏は熱中症と日焼け対策をしっかりとしてください。
熊本ではほとんど雪は降りませんが、気温が氷点下近くになることもあるため防寒対策は必須です。
とくに阿蘇地方は、熊本市内より3〜5度ほど気温が低くなります。帽子や厚手のコートで防寒した方がよいでしょう。
熊本のホテル
熊本市内には、ビジネスホテルやカプセルホテルなど宿泊施設が豊富。黒川温泉や杖立温泉では、風情ある温泉旅館があります。1人1泊5,000円〜という低価格な旅館も。温泉地では旅館に泊まってみると、より日本らしい暮らしを体験できそうです。
また、杖立温泉について詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
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まとめ:熊本観光を楽しむために
熊本旅行のオススメの時期は、過ごしやすい春と秋。秋には球磨川の紅葉が見事です。
毎年藤崎八幡宮秋の例大祭の時期もよいでしょう。9月の第3月曜日(敬老の日)の随兵(ずいびょう)は、火の国(ひのくに)と呼ばれる熊本ならではのエネルギッシュなおまつりで、必見です。
綺麗な景色や美味しいグルメが楽しめる熊本。暑さと寒さの対策をしっかりとして、観光を楽しんでください。
旅のお役立ち情報
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※本記事は、2019年4月16日に公開した記事をリライトしました。