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長崎100%ガイド。オススメ観光スポット、エリアガイド、グルメ、移動手段など
日本でありながら異国情緒溢れる街、長崎。そんな長崎の魅力を紐解くべく、長崎までの行き方や長崎の交通事情、エリアガイド、オススメ観光スポット22選、モデルルートなどをご紹介、長崎観光に欠かせない情報をまとめました。
長崎とは
九州地方の北西に位置する長崎県長崎市は、日本でありながら異国情緒溢れる文化や町並みが魅力の街です。
江戸時代にポルトガルから鉄砲やキリスト教が鹿児島種子島に伝来。それ以降、長崎も西洋との交易港として発展しています。その後は、鎖国中も国内で唯一、オランダ、中国との交易を人工の島「出島」で続けるなど他国との交易で栄えました。そのためキリスト教や西洋の影響を大きく受けた名残があるのです。長崎はまた、原爆投下を受けた街として知られており平和を願って平和公園を訪れる人が後を絶ちません。
長崎は、そんな歴史にちなんだ観光スポットが多くあることに加え、四季折々のイベント、異文化的な雰囲気、おいしいグルメなどを楽しむため多くの人が訪れる街です。この記事では、歴史に触れると同時に見て、食べて、感じて、楽しい長崎をご紹介します。
目次
1.長崎市へのアクセス方法
2.長崎市内の移動手段
3.長崎市からその他観光地へのアクセス方法
4.長崎市内のエリアガイド
5.島原、平戸、佐世保のエリアガイド
6.軍艦島、五島列島
7.長崎のオススメ観光スポット
8.長崎のオススメモデルルート
9.長崎のお祭りイベント
10.長崎の文化
11.長崎のおみやげ
12.長崎のショッピング
13.長崎のホテル
14.長崎の「食」
15.長崎の気候、服装
16.その他のオススメ情報
長崎へのアクセス方法
東京から長崎へのの行き方
飛行機
飛行機を利用する場合、羽田空港からJAL、ANA、ソラシドエア、スカイマーク(神戸空港経由)が出ています。航空券はシーズンや航空会社によりますが、普通運賃で片道約10,000〜30,000円前後です。飛行時間は約2時間です。
電車
①【東京駅】(JR東海道山陽新幹線 のぞみ)→【博多駅】(JR特急かもめ)→【長崎駅】
②【東京駅】(JR東海道山陽新幹線 ひかり)→【新大阪駅】(JR山陽新幹線さくら)→【長崎駅】
電車を利用の場合は、JR東海道山陽新幹線「のぞみ」を利用すれば東京から博多まで約5時間、そこでJR特急「かもめ」に乗り換えて長崎まで約2時間です。
料金は、普通車指定席で片道約26,ooo円(2016年10月現在)。1点注意が必要なのが、ジャパンレールパスでは「のぞみ」に乗車できませんので、東海道新幹線「ひかり」に乗り、新大阪で山陽新幹線「さくら」に乗り換えてください。
大阪から長崎への行き方
飛行機
飛行機を利用の場合、伊丹空港からJALとANAが、関西空港からピーチが、そして神戸空港からスカイマークが運行しています。料金はLCCであれば片道5,000〜7,000円前後。LCC以外は15,000円〜18,000円前後です。飛行時間はいずれも約1時間20分です。
電車
【新大阪駅】(JR東海道山陽新幹線 のぞみorさくら)→【博多駅】(JR特急かもめ)→【長崎駅】
電車を利用の場合は、JR山陽新幹線で新大阪から博多まで「のぞみ」または「さくら」で約2時間30分、そして博多から長崎までJR特急「かもめ」で約2時間です。料金は「のぞみ」利用の場合普通車指定席で片道18,610円、「さくら」利用で片道18,300円です。
福岡、博多から長崎への行き方
【博多駅】(JR特急かもめ)→【長崎駅】
電車を利用する場合、博多から長崎までJR特急「かもめ」で約2時間、料金は片道4,700円です。
また、九州急行バスも運行しています。所要時間は約2時間30分、料金は大人片道2,570円、往復だと割引があり、4,630円です。
長崎市内の移動手段
長崎空港から長崎市内への行き方
長崎空港から長崎市内へのアクセスは、長崎駅行きのバスに乗って約40分、運賃は片道900円、往復チケットは1,600円です。
路面電車
長崎市内の移動は電車が便利です。長崎にはJRのほか、長崎電気軌道が路面電車を5路線運行しており、観光名所を巡るのにとても便利です。路面電車の運賃は一律100円ですが、500円の一日乗車券がお得です。また、市内を走る長崎バスにも「長崎市内観光1日乗車券」があり、こちらも500円です。
1日乗車券は、電車内では販売していません。長崎駅の観光案内所や大きなホテルのフロントで購入できますので、利用したい時は事前に購入しておきましょう。
長崎の路面電車について詳しくは「坂の街・長崎市を観光するなら、便利な路面電車を利用しよう」の記事をご覧ください。
レンタルサイクル
長崎は坂の多い街なので、自転車に乗る人がとても少ないのですが、電動自転車を常備したレンタサイクルが長崎駅にあります。利用料金は1時間以内で500円、4時間以内で1,000円、4時間以上で1,500円です。返却は17時までなので、注意してくださいね。
長崎市からその他観光地へのアクセス方法
島原エリア
長崎から諫早(いさはや)までJR特急「かもめ」で約20分、もしくはJR長崎本線で約40分、そこから島原鉄道で島原まで約1時間です。料金は、長崎-諫早間が「かもめ」利用の場合1,270円、在来線利用の場合460円、そして諫早-島原間が1,430円です。諫早からは島鉄バスも島原まで出ており、所要時間は約2時間、料金は片道1,900円です。また、長崎県営バスが約1時間40分で長崎と雲仙を結んでおり、片道1,800円、往復割引3,240円です。雲仙からは島鉄バスにて島原にアクセスでき、所要時間は約1時間で、料金は830円です。
平戸、佐世保エリア
長崎から佐世保までは、海のすぐそばを走るJR快速シーサイドライナーがオススメで、所要時間は約1時間40分、料金は1,650円です。また、長崎県営バスの高速バス、もしくは西肥バスもあり、時間は約1時間30分、料金は片道1,500円です。平戸へ行くには、佐世保から松浦鉄道でたびら平戸口まで約1時間30分で料金は1,340円、また西肥バスで約1時間30分、料金片道1,500円です。
五島列島エリア
長崎港から福江港もしくは奈良尾港まで九州商船が、3種類の船を運航しています。ジェットフォイルは福江港まで1時間25分、奈良尾港まで1時間15分の高速船で、いずれも片道5,370円です。フェリーの場合福江港まで3時間10分、奈良尾港まで2時間40分で、料金はいずれも2等指定で片道約3,000円(季節により変動あり)です。
軍艦島エリア
軍艦島を訪れるには、やまさ海運、軍艦島クルーズ、シーマン商会、軍艦島コンシェルジュがそれぞれクルーズを出しています。料金はそれぞれ、やまさ海運が4,200円(早割あり)、軍艦島クルーズが3,600円、シーマン商会が3,900円(300円割引あり)、軍艦島コンシェルジュが4,000円です。いずれも長崎港を出港してから帰港するまで2時間30分を予定しており、端島(はしま)見学施設使用料300円が別途必要です。
長崎のエリアガイド
長崎市内
長崎市の海と3つの山に囲まれたロケーションは日本でも稀で、階段や坂の多い街並みが特徴的な美しい景観が広がっています。その景色を高台から楽しめるため、夜景が美しいことでも知られています。
かつて鎖国を行っていた時代にも西洋や中国と唯一交易を行ってた長崎。その歴史にちなんだ出島やグラバー園、原爆にちなんだ平和公園など、多くの観光スポットがあります。
島原、平戸、佐世保エリア
長崎の南東にある島原。島原城や武家屋敷が残っており歴史を感じることのできる街です。また、古くから水の都とも呼ばれており、透明な美しい湧き水が水路となって街中を流れているほか、西方には活火山の雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)と、噴火活動でできた平成新山(へいせいしんざん)がそびえ立ち、島原温泉もあります。
平戸は、九州本土の西北端と、平戸島や大小およそ40の島からなっています。平戸城や平戸オランダ館をはじめ、寺院と教会、西洋と東洋が同時に見える風景が特徴です。
佐世保はハウステンボスが有名ですが、九十九島などの絶景が集まっているほか、自然豊かな環境、温泉、そして新鮮な魚介類と、楽しみがいっぱいの観光スポットです。
そのほかの島(五島列島、軍艦島)
長崎は都道府県の中で最も島の多い県で、971もあります。中でも九州最西端にあたる五島列島は、大小合わせて140余りの島からなる列島で、そこには50もの教会があります。その教会群を「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として、世界遺産登録を目指しています。
軍艦島は日本の近代化を支えた産業遺産で、今は無人島となっています。
長崎のオススメ観光スポット
<市内編>
1.出島
鎖国の間交易と文化の中心だったのがここ「出島」で、1636年に作られた人工の島でした。今は周辺が開発されて島ではなくなりましたが、当時の街並みが復元されています。当時オランダ人が日本家屋に西洋の生活を持ち込んだ様子が見られるほか、着物を着て出島を歩く着物体験もできます。
こちらのスポットの詳細は「 江戸とオランダの文化が混在するレトロ空間「出島」を散策 」の記事をご覧ください
2.平和公園(平和祈念像)
原爆(げんばく)が投下された地点に作られたこの公園には、神の愛と仏の慈悲を持ち合わせた「平和祈念像」があります。天を指した右手は「原爆の脅威(きょうい)」を、水平に伸ばした左手は「平和」を、軽く閉じた瞼(まぶた)は「原爆犠牲者(ぎせいしゃ)の冥福(めいふく)を祈る」という想いが込められています。
また、水を求めて死んでいった被爆者(ひばくしゃ)たちの霊に水を捧げるため「平和の泉」が作られ、鳩と鶴の羽を象徴した噴水が平和を祈り続けます。
住所:長崎県長崎市松山町
3.グラバー園
南の丘の上にあるグラバー園にある旧グラバー住宅は19世紀末、スコットランド人商人グラバーの長崎での住居として建てられたもので、世界遺産のひとつとして登録されています。
また旧リンガー住宅、旧オルト住宅に加え、長崎市内から移築復元した6つの歴史的建造物もあり、当時の美しい洋館が一堂に集まっています。また、庭園では一年中木や草花を楽しむことができるほか、長崎の街と長崎港を一望できます。
こちらのスポットの詳細は「 長崎の観光スポットと言えばココ!世界遺産の邸宅が美しい「グラバー園」 」の記事をご覧ください。
4.一本柱鳥居(山王神社)
爆心地から約900mのところにあった山王神社の参道にはもともと4つの鳥居がありましたが、二の鳥居が片方の柱が吹き飛んだ状態で今も残っており、「一本柱鳥居」と呼ばれています。また、1950年に再建された社殿の境内には、被爆した楠(くすのき)が奇跡的に再び芽を吹き、現在もそびえ立っています。
住所:長崎県長崎市坂本2-6-56
5.眼鏡橋
中島川にかかる日本初のアーチ式石橋で、その姿が眼鏡に似ていることからこのように呼ばれています。橋の辺りにある堤防にはハートストーンが20個ほどはめ込まれており、愛を願うスポットとしても人気を集めています。
住所:長崎県長崎市魚の町
6.長崎新地中華街
横浜中華街、神戸南京町とともに日本三大中華街のひとつ。東西南北の入り口に中華門が立ち、冬のランタンフェスティバルではメイン会場となります。オススメはやはり、ちゃんぽんと皿うどん。独特の麺に新鮮な魚介と野菜をたっぷり使った長崎中華を、ぜひここで味わってみてください。
住所:長崎県長崎市新地町10-13
公式HP:http://www.nagasaki-chinatown.com
7.大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)
1865年、在留外国人のためにフランス人宣教師が建てさせたゴシック調のカトリック教会で、日本現存最古の教会です。豊臣秀吉の命によって長崎で処刑された26人の殉教者に捧げられたことから、「日本二十六聖殉教者堂」というのが正式名。また、隠れキリシタンが信仰を告白したことから信者発見となり、教皇はこれを「東洋の奇蹟(きせき)」と呼んだそうです。入場料は大人600円です。
住所:長崎県長崎市南山手町5-3
公式HP:http://www1.bbiq.jp/oourahp/
8.オランダ坂
その昔、長崎の人々は東洋人以外を「オランダさん」と呼んでいたため、外国人居留地にある石畳の坂をすべて「オランダさんの通る坂」と呼んでいました。それがオランダ坂の名前の由来です。現在は活水学院下の坂、活水坂、誠孝院(じょうこういん)前の坂をオランダ坂といい、洋風住宅も建ち並んでいます。
住所:長崎県長崎市東山手町
9.長崎孔子廟(ながさきこうしびょう)
中国の儒教の創始者、孔子を祀った霊廟で、1893年中国政府と在日中国人が協力して建てました。中国本廟に並ぶ伝統美を備え、彩り豊かな建築となっており、中国歴史博物館も併設しています。
住所:長崎県長崎市大浦町10-36
公式HP:http://nagasaki-koushibyou.com/nagasaki-confucius-temple.html
10.長崎原爆資料館
被爆の惨状(さんじょう)をはじめ、原爆が投下されるに至った経緯、核兵器開発の歴史、被爆から現在までの長崎の復興の様子、そして核兵器のない平和への訴えが、ここに展示されています。
住所:長崎市平野町7-8
公式HP:http://nagasakipeace.jp/japanese/abm.html
11.鍋冠山公園(なべかんむりやまこうえん)
グラバー園の第2ゲートから徒歩で約10分のところにある、標高169mの鍋冠山。その公園の展望台から見る長崎港と長崎の街は素晴らしく、特に夜景は一見の価値ありです。長崎港にクルーズ客船が入港する際には、その様子を写真撮影するのに人気のスポットでもあります。
住所:長崎県長崎市出雲2
12.稲佐山
標高333mの稲佐山からは、夜景はもちろん、晴れた日には雲仙、天草、五島列島まで見渡せます。山頂までは登山道もありますが、ロープウェイ(往復1,230円)か車(駐車場は最初の20分は無料で、30分毎に100円)でアクセスできます。
13.諏訪神社
キリスト教が広まり他教を排斥したため、市内の社寺の多くが壊されていた最中、1625年に建てられました。長崎市民からは「おすわさん」と呼ばれており、変わった狛犬(こまいぬ)がいることで知られています。また、1634年に始まった秋の大祭「長崎くんち」が有名です。
諏訪神社について詳しくは「 狛犬好きはぜひ立ち寄ってほしい長崎県「鎮西大社諏訪神社」 」の記事をご覧ください。
14.龍馬通り
江戸時代の終わりに革命の波の中にいた志士(※1)のひとり、坂本龍馬をはじめ同士達が、どこへいくにもここを上り下りしていたという道が「龍馬通り」と呼ばれており、地元の人に親しまれています。
住所:長崎県長崎市寺町~長崎市風頭町
※1:志士(しし)……天下国家のために正しいと信じたことを、命をかけて貫く人のことを当時そう呼びました。
15.シーボルト記念館
長崎で蘭学(らんがく:オランダ語やオランダの科学・文化を学ぶ学問)を教えたシーボルトを讃えて建てられた記念館で、オランダ・ライデン市にあるシーボルトの旧宅を模した、赤レンガ造りの洋館です。シーボルトの生涯を紹介するほか、貴重な資料を展示しています。
住所:長崎県長崎市鳴滝2-7-40
公式HP:http://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/828000/p027288.html
<そのほか編>
16.ハウステンボス
佐世保市にある、オランダの街並みを再現したテーマパークです。日中は四季折々の花を楽しめるほか、ゲームやショーがあり、夜はイリュミネーションによって光の王国へと変化します。
住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
公式HP:http://www.huistenbosch.co.jp/
17.展海峰
佐世保市にあるこの展望台からは、九十九島が一望できます。春は菜の花、秋はコスモスが咲き乱れ、訪れる人の目を楽しませます。
住所:長崎県佐世保市下船越町399
18.平戸オランダ商館
1609年に東インド会社が平戸に建設した商館ですが、禁教令が布かれていた1640年に壊されました。現在の建物は復元されたもので、当時の様子を伝える資料が展示されているほか、様々なイベントを開催しています。
住所:長崎県平戸市大久保町2477
公式HP:http://hirado-shoukan.jp/
19.三十路苑
雲仙市にある、約25,000平方メートルの敷地に広がる紅葉庭園で、知る人ぞ知る紅葉のスポットです。標高差があるため、長い間紅葉を楽しめるのも特徴です。
住所:長崎県雲仙市小浜町南木指
公式HP:http://www.unzen-amakusa.jp/spots/detail/1804
20.雲仙温泉
皮膚病全般や美肌に効果のある、硫黄を含んだ強い酸性の温泉で、「雲仙地獄」と呼ばれる30もの噴気帯では硫黄の匂いと水蒸気が漂っています。足湯や共同浴場もあるほか、大自然に囲まれているので森林浴も楽しめます。
住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙
公式HP:http://www.unzen.org/
21.五島列島(教会群)
長崎港から西に100km離れたところにある、140余りの島々が連なる列島で、禁教令が布かれてもあまり厳しい取締りを行わなかったため、たくさんの隠れキリシタンが移り住みました。キリスト教の信仰が認められると彼らは次々に教会を建て、現在それらの教会群の世界遺産登録を目指しています。また、南国独特の青い海に美しい島々など、見どころもたくさんです。
22.軍艦島
正式には端島(はしま)と呼ばれるこの島は、その昔海底炭鉱で栄えましたが、1974年閉山の後無人島となりました。塀がぐるりと島を囲み、高層アパートが立ち並ぶその姿が軍艦「土佐」に似ていることから、この名がつきました。
こちらのスポットの詳細は「 映画『進撃の巨人』の撮影地!!長崎県「軍艦島」に潜入 」の記事をご覧ください。
長崎のオススメモデルルート
長崎市内を1日で効率よく観光できるオススメのルートをご紹介します。
朝、平和公園から眼鏡橋、長崎新中華街と歩いたら、ちょうどお腹が空いてくる頃です。お昼ごはんにぜひ、長崎ちゃんぽんを食べてみてください。お腹がいっぱいになったら、出島、オランダ坂から大浦天主堂、グラバー園と坂道を行けば、カロリー消化もできますね。最後にはぜひ、鍋冠山公園か稲佐山から夜景を楽しんでください。
もう1日余裕があるのなら、軍艦島、五島列島、雲仙島原などに繰り出してみましょう!
各スポットについては「 西洋と東洋が交錯する貿易の町「長崎」で体験したい5つのこと 」の記事をご覧ください。
長崎のお祭りイベント
長崎帆船まつり
4月下旬に開催される長崎の春のイベントは、「長崎帆船(ながさきはんせん)まつり」です。日蘭(にちらん)交流400周年を記念して2000年に始まったこのお祭りでは、世界中の帆船が長崎港に勢ぞろい。その姿をただ見るだけでなく、体験クルーズや船内一般公開、またロープの結び方を学べるロープワーク教室や船のペーパークラフト教室などがあります。
また、夜には帆船のライトアップや打ち上げ花火も楽しめます。
長崎港
住所:長崎県長崎市国分町
公式HP:http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/~rinkai/nagasaki_port/
長崎ペーロン選手権大会
350年余の歴史のある、長崎の夏の伝統行事「長崎ペーロン選手権大会」。「ペーロン」とは、長さが約14mもあるドラゴンボートのことで、そこに26名の漕(こ)ぎ手が乗り組み、太鼓とドラの拍子に合わせて往復1,150mを競漕(きょうそう)します。7月末の2日間にわたって開催され、体験ペーロンもあります。
長崎港内(松ヶ枝国際観光埠頭前)
住所:長崎県長崎市松が枝町7-16
公式HP:http://nitca.at-nagasaki.jp/event/peron/
長崎くんち
諏訪神社で開催される「長崎くんち」は、長崎の秋の大祭です。1634年、二人の遊女が諏訪神社神前で小さな舞を奉納したのが始まりといわれており、その後異国の踊りも取り入れられ、あでやかでエキゾチックかつダイナミックなお祭りとして有名です。毎年10月7日から9日の3日間開催され、諏訪神社だけでなく長崎市公会堂前広場、お旅所、八坂神社でも踊りを見ることができます。
長崎ランタンフェスティバル
長崎新地中華街の人たちが旧正月を祝う春節祭が、1994年に規模を拡大して長崎の冬の風物詩「長崎ランタンフェスティバル」になりました。旧暦の1月1日から15日まで(毎年日程の変動あり)、1万5000個の色鮮やかなランタン(中国ちょうちん)が長崎市内の至るところに飾られ、幻想的な世界が広がります。中国色豊かなイベントも楽しめる、冬にちょっと心が温まるお祭りです。
公式HP:http://www.at-nagasaki.jp/festival/lantern/
長崎の文化
長崎はその歴史から、日本三大中華街のひとつや中国風の建築物、また洋館や教会、キリスト教にまつわる施設など、中華文化とキリスト教文化の混ざり合う、不思議な魅力を放つ街です。日本の「和」、中国の「華」、西洋としてオランダの「蘭」から、「和華蘭(わからん)文化」とよばれ、長崎くんちがその象徴といえます。
また、海に面した長崎では、旅行者が体験できるマリンアクティビティがたくさんあります。シーカヤックやシュノーケリング、ダイビングといったマリンスポーツを楽しめるほか、船釣り体験もできます。
長崎のおみやげ
長崎カステラ
「カステラ」とは16世紀にポルトガル人が日本に伝えたレシピが、日本流にアレンジされてできたスポンジケーキ。
17世紀になると、長崎ではより甘みを増すよう「水飴(※2)」が加えられ、「長崎カステラ」が誕生しました。
元祖は1624年創業の「福砂屋(ふくさや)」といわれ、1681年創業の「松翁軒(しょうおうけん)」、1900年創業の「文明堂」といった老舗をはじめ、グラバー園へ続く坂道にあり一味違ったカステラも味わえる「清風堂(せいふうどう)」、高級砂糖の和三盆を使ったキメの細かなカステラが有名な「琴海堂(きんかいどう)」、眼鏡橋の近くにあり宮内庁御用達の「匠寛堂(しょうかんどう)」などがあります。ただ、賞味期限が1週間から10日と短いので、注意してくださいね。
※2:水飴(みずあめ)……でんぷんから作られた人工甘味料。
長崎サブレ、九十九島せんぺい
日持ちのするお菓子をお探しなら、「長崎サブレ」はいかがでしょうか。
ヨーロッパ伝統の製法を守って焼き上げられたサブレはサクサクっとした食感で口溶けもよく、長崎らしいパッケージも人気です。
また、パリッと香ばしい「九十九島(くじゅうくしま)せんぺい」は、縁起物の亀の甲羅(こうら)をかたどった六角形のデザインのせんぺいに、九十九島を思わせるピーナッツが入っています。ちなみに、お米でできたものを「せんべい」、小麦粉でできたものを「せんぺい」と呼ばれていたことからこの名がつきました。
軍艦島グッズ、中華街グッズ、ハウステンボスグッズ
軍艦島では、軍艦島をモチーフに使ったクリアファイルやキーホルダーといったグッズ、中華街では風水グッズやパンダグッズ、またハウステンボスではミッフィーやテディベアをはじめとしたオリジナルグッズがあります。
長崎のショッピング
おみやげは空港で買うのが便利
長崎カステラやちゃんぽんといった定番のおみやげはもちろん、じゃがいもとキャラメルのコラボレーション「じゃがメル」や「焼酎 勇」、ほうれん草の入った櫻林(おうりん)の「角煮まんじゅう」といった空港限定のおみやげもあります。また、軍艦島グッズなどもここで手に入りますので、買い忘れた方はぜひショップにお立ち寄りください。
アミュプラザ長崎
JR長崎駅に直結している「アミュプラザ長崎」では、長崎の特産品を取り揃えている上に免税も扱っている「おみやげすみや」があるほか、長崎カステラの老舗「福砂屋(ふくさや)」「松翁軒(しょうおうけん)」「文明堂」も入っていて、とても便利です。130以上のお店をはじめ、映画館や「JR九州ホテル」もここにあります。
住所:長崎県長崎市尾上町1-1
みらい長崎ココウォーク
バスターミナルと併設になっている「みらい長崎ココウォーク」は、5Fには観覧車、6Fには映画館もある複合商業施設で、店舗が100余入っておりファッションやグルメが充実しています。
住所:長崎県長崎市茂里町1-55
オランダ物産館
グラバー園の下、大浦天主堂に近いところにある洋館「オランダ物産館」では、長崎の特産がずらりと勢ぞろい。また2Fのレストランでは、長崎港を眺めながら食事ができます。いくつか店舗があるので、詳細は公式HPでご確認ください。
長崎のホテル
4つ星ホテルでリッチな滞在をご希望でしたら、ロケーションが抜群の「ベストウェスタンプレミアホテル長崎」、大浦天主堂やグラバー園に程近いヨーロッパ調のホテル「セトレグラバーズハウス長崎」、長崎の夜景を見ながら露天風呂が楽しめる和風ホテル「にっしょうかん新館梅松鶴」、JR長崎駅から徒歩3分で観光拠点としても便利な「ホテルニュー長崎」などがあります。
3つ星ホテルには1泊お一人様10,000円以下のリーズナブルなホテルも多く、JR長崎駅前にある「JR九州ホテル長崎」をはじめ、シンプルでモダンな内装にコインランドリーも備えている「リッチモンドホテル長崎思案橋」、長崎新地中華街に近く人気の「ホテルフォルツァ長崎」、コスパ抜群の「エスペリアホテル長崎」などがオススメです。
2つ星で人気なのが、和室部屋でコインランドリーを備えた「ふじわら旅館」、平和公園に近い「ホテルセントポール長崎」、和室と洋室が選べる「ビジネス観光ホテルいけだ」があります。長崎にはゲストハウスもあり、街外れでも路面電車の駅に近い和風ゲストハウス「長崎かかみや」、共用キッチンのある「Traveler’s House on the ROAD」や「カサブランカゲストハウス」があります。
長崎の「食」
新鮮な魚介も魅力的だけど、何よりも、長崎といえば長崎2大麺料理の長崎ちゃんぽんと皿うどん!
ちゃんぽん
中華料理店「四海樓(しかいろう)」の初代店主が、中国人留学生に栄養価の高いものを食べさせてあげようと考案したもの。小麦粉に中国上海から伝わった唐灰汁(とうあく)と呼ばれるかん水(※3)を加えて作った麺に、豚骨もしくは鶏がらのスープを加え、具は季節に合わせて豚肉、アサリ、エビ、キャベツ、にんじんなど何でもあり。日本語で「ちゃんぽん」といえば、いろんなものを混ぜ合わせたもののこと。まさしくその言葉どおりの料理で、ボリューム満点です。
※3:かん水……麺を作るときに加えるアルカリ塩水。
皿うどん
「四海樓」の初代店主が、ちゃんぽんの焼きそばバージョンとして作ったのがはじまり。細麺を使っている「かた焼きそば」と違うのは、その太麺。でも、今では長崎でも細麺と太麺があり、麺だけを炒めて後で具をのせるか麺と具を一緒に炒めるか、調理方法も2通りあるので、こだわりのある方は注文の時に気をつけてくださいね。地元では大人数分を注文して、大皿から各自取り分けて食べることが多いそうです。
トルコライス
ピラフもしくはドライカレー、スパゲッティ、トンカツ、サラダを1枚のお皿に盛ったもので、人気メニューを一皿に集めたそのさまは、まさしく大人用お子様ランチ。エビフライの入った「シーフードトルコ」、ビフテキ入りの「テキトルコ」など、いろんな種類があります。
トルコライスについて詳しくは「 九州最古の喫茶店ツル茶んで味わう、長崎名物「トルコライス」 」の記事をご覧ください。
長崎の気候、服装
長崎の気候は一般的に温暖で寒暖差が少ないのが特徴ですが、冬は季節風によって厳しい寒さを感じますので、十分な防寒対策をしてください。3月くらいまでまだ寒い日があるので、コートかジャケットを持って行きましょう。
梅雨の時期は雨が多くじめじめし、夏は朝の気温も高いため、建物内では冷房がかなり効いていることがあります。できれば、長袖のシャツやカーディガンなど羽織る(はおる)ものを1枚用意しておくといいでしょう。
秋は過ごしやすい気候が続きますが、朝晩冷え込むこともありますので、やはり薄手のコートやジャケットがあると便利です。
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