長崎の観光スポットと言えばココ!世界遺産の邸宅が美しい「グラバー園」
長崎にある世界遺産「旧グラバー住宅」はスコットランド出身の商人トーマス・ブレーク・グラバーの邸宅でした。そんなグラバー邸と当時の在留商人たちの邸宅が残る「グラバー園」を紹介します。
日本をテーマにした世界的に有名なオペラ『蝶々夫人(マダム・バタフライ)』は、九州地方の長崎が舞台だということを知っていましたか?
長崎は古くから海外と交易があり、ヨーロッパから来た商人の邸宅が次々と建てられ、外国人と日本人との間に様々なドラマがあったのでしょう。『蝶々夫人』はそのような背景から原作が生まれたと言われています。
今回はそんな『蝶々夫人』の着想のもとになった「旧グラバー住宅(通称:グラバー邸)」を中心に、当時の商人たちの邸宅がそのまま残る「グラバー園」を紹介します。
丘の上に佇む世界遺産「旧グラバー住宅」

Photo by Pixta
グラバー邸は2015年に世界遺産「明治日本の産業革命遺産」(※1)に登録されました。1863年に建設された、現存する日本最古の木造洋風建築です。イギリスのコロニアル様式と日本の伝統技術を使った瓦や土壁が混在しているユニークな邸宅です。
※1:明治日本の産業革命遺産……8県11市に点在する23資産で構成される近代日本の産業遺産群。

トーマス・グラバーは、当時長崎を拠点にビジネスを広げ、日本人女性・ツルと共にこの地に住み続けました。

Photo by Pixta
邸宅内には当時の暮らしぶりが再現され、海外との交易区域だった居留地の華やかな暮らしが見てとれます。
屋根裏には江戸時代末期の反政府派をかくまったといわれる秘密の部屋が残っています。狭くて暗い場所で身を潜めた侍たちを想像するとドキドキします。

Photo by Pixta
邸宅は丘の上にあるので、目の前には忙しく船舶が行き交う長崎港の絶景が広がっています。対岸の三菱長崎造船所には世界遺産(※1)が4つもあり、そのうちの1つであるジャイアント・カンチレバークレーンはここからも見ることができます。
重要文化財の2つの豪奢な邸宅

Photo by Pixta
グラバー園には日本の重要文化財が3棟あります。世界遺産のグラバー邸はもちろんですが、残りの2か所は「旧リンガー住宅」と「旧オルト住宅」です。
旧リンガー住宅はイギリス人商人のフレデリック・リンガーの住まいでした。
リンガーは多くの事業を展開し、当時の長崎経済界で大きな影響力を持っていた人物です。日本中にチェーン店がある「リンガー・ハット」という有名なレストランは、彼の名前にアイディアを得ているそうです。
「旧オルト住宅」はウィリアム・ジョン・オルトの邸宅で、イギリス式の噴水と豪奢な柱が美しい建築です。
この他にも日本における初期の洋風建築と欧米人在留者の生活と業績を感じられる建物が6棟展示されています。その中でもぜひチェックして欲しいスポットを続けてご紹介します。
長崎居留地の輝かしい歴史を感じるスポット

Photo by Pixta
当時の長崎港で働いていた船員が宿泊していた施設が、この「旧三菱第2ドックハウス」です。

Photo by Pixta
2Fからは長崎港と夜景スポットとして有名な稲佐山(いなさやま)が見渡せます。
オペラ「蝶々夫人」と縁が深いグラバー園。園内には作曲家のプッチーニの石像と、蝶々夫人の好演で国際的な人気オペラ歌手となった三浦環(みうらたまき)の銅像が置かれています。
広い園内を散策したら、洋館でティータイム。こちらはもともと日本人初の西洋料理のシェフ・草野丈吉(くさのじょうきち)が開いたレストラン「自由亭」を移築・復元した建物。現在は2Fが喫茶店になっています。
おわりに
広い園内を散策していると、ここに暮らした日本人やヨーロッパ商人たちの生活が身近に感じられます。また、長崎の歴史だけでなく現在に続く文化やビジネスの片りんも見ることができて発見の連続でした。
西洋と東洋の異文化が共存しているグラバー園で当時の雰囲気を感じてみてはいかがですか?
Information
グラバー園
住所:長崎県長崎市南山手町8-1
営業時間:08:00~18:00 ※入園受付終了17:40
定休日:なし
Wi-Fi環境:あり
クレジットカードの有無と種類:現金のみ
言語対応レベル:日本語
他言語パンフレットの有無:英語・中国語・台湾語・韓国語
最寄り駅:長崎電気軌道・路面電車「大浦天主堂下」、「石橋」
アクセス:長崎駅前駅から路面電車で15分「大浦天主堂下」か「石橋」で下車し徒歩7分
入場料:大人 1,300円、高校生・小中学生 650円
宗教情報:なし
電話番号:095-822-8223
公式HP:https://glover-garden.jp/
新潟生まれ。事業会社でのマーケティングを経験後、2011年からシンガポールへ移住し、出版社や制作会社で編集に従事。2015年に日本へ帰国しMATCHAのライターに。国内外を旅行する中で見つけた新しい発見を、多くの人とシェアしていきたいです。