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映画『進撃の巨人』の撮影地!!長崎県「軍艦島」に潜入
日本国内外で大人気のマンガ『進撃の巨人』。2015年に公開された映画版のロケ地が、長崎県にあります。通称「軍艦島」と呼ばれるこの島には、かつての繁栄をしのばせる廃墟の数々がいまも残り、多くの旅行者を呼び寄せています。Googleストリートビューで潜入してみましょう!
日本のみならず世界中で大人気のマンガ『進撃の巨人』。2015年には映画化もされました。そんな映画『進撃の巨人』の撮影の舞台になった地をご存知でしょうか。
荒廃した地を再現するために選ばれたのが長崎県の「端島(はしま)」。「軍艦島」の愛称で親しまれ、2015年7月に世界遺産に登録されています。
今回は、Googleのストリートビューを利用して、この島に潜入してみたいと思います。
長崎県に位置する軍艦型の島
軍艦島は長崎港から19キロほどの海上に浮かび、船で40分程の位置にある、東西約160m、南北約480m、面積6.4haの小さな半人工島です。島を上空から眺めた時の姿が戦艦に似ていることから軍艦島という愛称がつけられたと言われています。
1870年からこの地で始まった炭鉱開発に伴い、最盛期には5000人以上が島で暮らすほどに栄えました。しかし、時代の流れと共に主要エネルギーが石炭から石油へと移行し1974年に炭鉱開発の山は閉山、軍艦島も無人島となりました。無人になった島には、国内最初の「高層鉄筋アパート」や「炭鉱施設」などが置き去りにされたのです。
その後長い年月を経て、2009年4月には一般の方が島へ上陸することが可能となり、観光地が進みます。
現在では軍艦島上陸ツアーを通して累計80万人を超える観光客が訪れていると言われています。そして2015年7月、「明治日本の産業革命遺産~製鉄・製鋼、造船、石炭産業~」として世界文化遺産に正式登録されました。
まずから海から軍艦島に近づいてみよう
海から見た軍艦島の様子です。上陸前の高揚感が、画面からも伝わります。
画面の上にカーソルを合わせ、クリックしながらグルグルと動かしてみてください。画面の中を探検しているように、景色が上下左右に変化します。
今度はカーソルを画面左に合わせクリックしてみましょう。視界が左に進みます。すると軍艦島への上陸口となる「ドルフィン桟橋」に辿り着きます。潮の流れが速く上陸が難しいと言われている軍艦島において、このドルフィン桟橋は大きな役割を果たしています。
軍艦島に上陸!
さて、いよいよ軍艦島に上陸です。
目の前に見える赤い建物は、軍艦島が炭鉱の町として栄えていた時代の総合事務所です。鉱山の中心的役割を担っていたレンガ造りの建物で、島の司令塔的存在でした。
中には会社の職員が80名ほど常駐し、島内の活動指示を出していたのだとか。当時、子どもたちが入ることは許されず、大人だけの特別な空間であったようです。この辺りは当時島の中心地であり、多くの建物が存在していたにも関わらず、今ではそのほとんどの姿を見ることができません。
赤い総合事務所からは、当時の面影をわずかにしのぶことができます。
こちらは当時の住宅地。現在は無人ですが、かつては多くの人々がこのような集合住宅に密集していました。そのため最盛期の軍艦島では、東京都の約9倍の人口密度を誇っていたのだとか。
縦一直線に並んだこちらの四角い枠は、ベルトコンベアーに利用されていた支柱です。精製された石炭がこの上を移動したのち貯炭場に蓄えられ、運搬船に積み込まれました。
廃墟の中へ
ストリートビューでは、普段一般の方の立入りが禁止されている廃墟の中を見ることができます。
"かつてここに人々の生活があったんだ"
そのような思いを胸に、遠い過去の時代に思いを馳せてみましょう。冷蔵庫やかまど、奥に進むと家族が団欒していたであろう居間を見ることもできます。
船が苦手な方には「軍艦島デジタルミュージアム」もオススメ
また、長崎県には最新のデジタル技術を利用して当時の軍艦島にタイムスリップできる「軍艦島デジタルミュージアム」という施設もあります。当時の活気溢れる島の様子や、上陸ツアーでは立ち入ることのできない区域などを、巨大スクリーンやプロジェクションマッピングを通して体感できるミュージアムです。これなら船が苦手な方も軍艦島を味わうことができますね。
『進撃の巨人』ファンや廃墟好き、一風変わった観光地に行きたいマニアックな訪日旅行者の方なら、きっと楽しんでいただけるはずです。
Information
軍艦島デジタルミュージアム
住所:長崎県長崎市松が枝町5-6
営業時間:09:00~18:00(最終入館17:30)
定休日:不定休
Wi-Fi環境:あり
クレジットカードの有無と種類:VISA,AMEX,MasterCard
言語対応レベル:英語・日本語
他言語メニューの有無:英語
最寄り駅:長崎電気軌道「大浦天主堂下」駅
アクセス:大浦天主堂下駅から徒歩1分
入場料:一般1,800円、中・高校生1,300円、小学生800円、幼児(3〜6歳)500円、3歳未満無料
宗教情報:-
電話番号:095-895-5000
公式HP:軍艦島デジタルミュージアム
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