【京都】Gold-Guideがおすすめする静かな京都の過ごし方、癒しの醍醐寺
京都には世界遺産が17か所もあり、国内外問わず大人気の観光地で、連日賑わっていますが、時期や場所を選べば、ゆったりと京都の魅力を楽しむことができます。今回はこの時期おすすめの観光地「醍醐寺」をGold-Guideのガイドがご紹介します。
Gold-Guideは株式会社JR西日本コミュニケーションズが運営するガイドマッチングプラットフォームで、訪日旅行者と優秀な通訳ガイドをマッチングさせて、ガイドツアーを提供しています。
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目次
- 1.1,100年以上の歴史を持つ醍醐寺
- 2.上醍醐と下醍醐
- 3.醍醐寺の見どころは?
- みどころ① 五重塔
- みどころ② 金堂
- みどころ③ 三宝院庭園
- 4.京都から醍醐寺へのアクセス
- 5.Gold-Guideのガイドがお勧めする、醍醐寺のとっておきの癒しエリア!
- おすすめ① 無量寿苑
- おすすめ② カフェも癒しの空間「寿庵」
- おすすめ③ 絶対に外せない三宝院!
1.1,100年以上の歴史を持つ醍醐寺

醍醐寺は、9世紀に日本でもっとも活躍した僧侶であり、真言宗の開祖でもある空海の孫弟子「聖宝」により開創しました。醍醐寺の敷地は200万坪にも及び、山の上の「上醍醐」と山のふもとの「下醍醐」に分かれています。自然に囲まれた広大な境内には、国宝である五重塔をはじめ多くの歴史的建造物が点在しています。こうした広大な敷地と豊かな自然の中で、長い歴史と文化が息づいています。
2.上醍醐と下醍醐
修験道:上醍醐

醍醐寺は上醍醐エリアから始まりました。このエリアには、国宝の薬師堂や清瀧宮拝殿、開祖の聖宝をお祭りしている重要文化財の開山堂(重文)、如意輪堂(重文)などの諸堂があります。その地からは大阪城などの大阪の地を見ることができ、運が良ければ明石海峡大橋まで見えることがあります。ここは、修験道の道場でもあり、谷を渡る風の音、鳥のさえずり、新緑の薫り、紅葉など豊かな自然の中に身を置くと自然との一体感、その中に生かされていること、人と人とのつながり、すべての命がつながっていることを五感で感じることができます。
醍醐水

上醍醐は下醍醐から登山口の女人堂より小一時間ほどの場所にあります。修験道というだけあって険しい山道を抜けると到着します。さらに奥へと歩みを進めていくと、今もこんこんと湧き続ける醍醐水が参拝者の喉を潤します。この醍醐水には物語があります。醍醐寺を開創した聖宝が、ある日、五色の雲に導かれて山頂に登ると、水を飲む老人に出会います。この地を大変気に入っていた聖宝はその老人にこの地にお寺を建てても良いか、と聞きます。実はこの老人はこの土地の守り神で、この地にお寺を建てることを許し、守ると約束しました。その時この老人が飲んでいた水は「醍醐水」と呼ばれ、今も枯れずに湧いています。上醍醐を訪問する際は是非飲んでみてください。あまりの美味しさから「醍醐味」という日本語が生まれたほどです。
仏教建築:下醍醐

総門から入り、正面の仁王門をくぐると広大な下伽藍があります。美しい仏教建築を鑑賞できる下醍醐エリアには、国宝の五重塔、秀吉の命で和歌山からはるばる移築させた金堂、西門や霊宝館など多くの国宝や重要文化財が点在し、歴史的な価値の高い建造物を間近に見ることができる貴重なエリアです。
花見の醍醐

戦国時代の人たらしといえば、豊臣秀吉。16世紀末には、日本で一番の出世男とも言われる豊臣秀吉が醍醐寺で大規模な花見を催した話はとても有名で、この花見が行われたのは、なんと秀吉が死ぬ5か月前のこと。百姓の息子から侍となり、やがては天皇さえも手中で操る日本一の権力者となった秀吉。彼の死期が近いことを感じた醍醐寺の座主が、彼好みの華やかで楽しい催しをと花見を提案しました。招待客1300人中、男性はほんの数人。99.9%が彼の正室、側室、また家臣の女房女中衆だったとのことです。人たらしの秀吉は、女心をつかむのもうまかったようです。また秀吉はこれらの女性たちに当日2回の衣替えを命じたため、参加する女性たちは少なくとも3着の着物を新調しなければならなかった、と。この晴れの舞台にどういう着物を着ていこうかあれこれ迷う女心も、この一日の花見のために植えられた700本の桜のように華やいだものだったことでしょう。
3.醍醐寺の見どころは?
広大な醍醐寺で参拝者の皆さんが訪問している場所は、いったいどんな場所なのでしょう?
みどころ① 五重塔
醍醐寺の見どころの一つは、平安時代に建てられた国宝の五重塔です。 醍醐天皇のご冥福を祈るために951年に完成しました。京都府下最古の建造物で内部の壁画は、日本密教絵画の源流をなすものといわれています。
みどころ② 金堂

金堂は、もともと和歌山県湯浅町にあったお堂を移築したものです。この移築は、豊臣秀吉が晩年に行った「醍醐の花見」の準備の一環として進められました。湯浅にあったお堂は、当時の僧の指示のもと海路と川を通じて京都へ運ばれます。この金堂は、鎌倉時代に拡張された規模を基に、移築の際に桃山時代の建築様式が取り入れられたもので、平安期の「和様」を色濃く残す貴重な建築です。内部の礼拝空間や本尊を祀る構造も特徴的で、今も多くの参拝者に信仰の場として親しまれています。
みどころ③ 三宝院庭園

三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主が居住する坊です。現在の三宝院は、その建造物の大半が重要文化財に指定されています。国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭であり、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えています。
表書院
庭に面して建っている表書院は、書院といっても縁側に勾欄をめぐらし、西南隅に泉殿が作りつけてあり、平安時代の寝殿造りの様式を取り入れたユニークな建築で、下段・中段・上段の間があります。下段の間は別名「揚舞台の間」とも呼ばれ、畳をあげると能舞台になります。中段の間、上段の間は下段の間より一段高く、能楽や狂言を高い位置から見下ろせるようになっています。上段の間の襖絵は四季の柳を主題としています。中段の間の襖絵は山野の風景を描いており、上段・中段の間は、長谷川等伯一派の作といわれています。下段の間の襖絵は石田幽汀の作で、孔雀と蘇鉄が描かれています。
4.京都から醍醐寺へのアクセス
車で行くなら
●名神高速「京都東」から約20分 ●名神高速「京都南」から約30分●阪神高速「山科」から約15分
●京滋バイパス「宇治東」から約25分
電車を使って行くなら
1.JR京都駅から、JR東海道本線(琵琶湖線)または湖西線約5分で山科駅。京都市営地下鉄東西線に乗り換え、約10分の「醍醐駅」で下車。そこからは徒歩10分。
2.JR奈良線・六地蔵駅、京阪六地蔵駅で地下鉄東西線に乗り換え、約5分の「醍醐駅」で下車。そこからは徒歩10分。
バスを使って行くなら
京都駅八条口H4乗り場から「京都醍醐寺ライン」で約30分でバス停「醍醐寺」で下車。目の前。
5.Gold-Guideのガイドがお勧めする、醍醐寺のとっておきの癒しエリア!
先日、雨上がりの早朝に醍醐寺を訪問しました!京都には美しい苔を持つお寺がたくさんありますが、醍醐寺の苔の美しさは格別です。桜や秋の紅葉の季節は人でごった返しますが、初夏のこの季節は人影もまばらで、醍醐寺を満喫するのにおすすめの時期です。
おすすめ① 無量寿苑
醍醐寺についたら、まずは総門から入り、いかにも秀吉らしい豪華絢爛な唐門を横目に見ながら、参拝者が少ないうちに下醍醐エリアの一番奥まで進みましょう。無量寿苑にたどり着きました。苔むした地面や石の橋など、この世とは思えない静寂の世界が待っています。青紅葉が、こんなに美しいとは!京都のお寺でこれだけ人がまばらな場所もなかなか珍しいです。

おすすめ② カフェも癒しの空間「寿庵」
とっておきの癒しエリアには、これまた癒されるカフェがあります。弁天堂の近くにある阿闍梨寮「寿庵」には必ず寄りましょう。喫茶スペースに入ったら奥側の縁側と障子戸で隔ててある席に。障子戸の低い位置に嵌めてあるガラスを通し、または外と隔てる大きな大正ガラス越しに外の緑を愛でましょう。
ゆば丼や湯葉カレーなどの軽食もありますが、わらび餅、ぜんざい、アイスクリーム、ケーキ、お抹茶、コーヒーなども美味しいです。疲れたら甘いものを食べて休憩しましょう!

おすすめ③ 絶対に外せない三宝院!
さあ、ほっこりと癒されてエネルギーを充電したら、国宝の五重塔や金堂を見ながら仁王門をくぐり、秀吉が庭の設計に関わったと言われる三宝院にも寄りましょう。秀吉の花見は、このあたりに桜を植え、山の上の上醍醐から見下ろすという趣向だったそうです。どっかりと床に腰を下ろし、主人石として秀吉らしい、武将らしいこだわりのある「藤戸石」を据えたお庭を眺めながら、貧しい農家の息子として生まれながらも、最終的には天下一の権力者となった秀吉の人生に思いを馳せてみるのもいいですね。
「露と落ち露と消えにし わが身かな なにわのことは 夢のまた夢」(秀吉辞世の句)
新緑パワーで元気が出ました!明日からまた、がんばろっと。
是非行ってみてくださいね~
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