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2月に咲く桜を愛でよう!伊豆「河津桜まつり」
伊豆の河津町は、通常の桜よりも一足早く咲く品種・河津桜で有名な町です。河津桜は2月初旬から3月初旬にかけて開花し、期間中は河津桜まつりも開催されます。アクセスや河津桜まつりの見どころ、グルメを紹介します。
2月に行われる春の祭典「伊豆・河津桜まつり」
静岡県の伊豆半島にある河津町は、河津桜の名所です。河津桜は、2月上旬から3月上旬にかけて咲く桜です。
町では例年、開花にあわせて「河津桜まつり」を開催。来場者は、優美な河津桜や夜のライトアップ、そして屋台のグルメを楽しみます。
本記事では、一足早い春の祭典・河津桜まつりを紹介します。河津町は東京から電車で2時間半ほどの位置にあり、東京からの日帰り旅も可能です。
2024年の【河津桜まつり】の開催は、2月1日~29日を予定しています。
優雅な桜・河津桜
日本でもっとも多く植えられている桜は、ソメイヨシノという品種です。関東地方では3月末から4月上旬にかけて開花し、1週間ほどで散ってしまいます。
一方、河津桜は河津町で生まれた桜の一種で2月ごろから、ソメイヨシノに先駆けて開花します。約1ヶ月間という長いあいだ花を楽しめるのが特徴です。
河津桜はソメイヨシノよりも鮮やかなピンク色をしています。天気のよい日には、青い空とのコントラストが見事です。
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ピンクと黄色の花のトンネルへ
河津桜まつりは、伊豆急行線・河津駅のすぐ向かいにある桜並木で開かれます。
駅前の歩道を渡ると、鮮やかなピンク色の河津桜と、明るい黄色の菜の花が目に飛び込んできます。2〜3月は少し肌寒い時期ですが、気分が春めいて明るくなるでしょう。
道なりに歩くと、両岸に河津桜が植えられた河津川にたどりつきます。ピンク色の花が咲き誇り、とてもフォトジェニックな景色です。写真撮影を忘れずに。
幻想的な夜のライトアップ
Photo by Pixta
桜まつりの期間中、18:00〜21:00の間にライトアップも行われています。詳細は公式HPに随時アップデートされます。
河津桜まつりのグルメ
川沿いのおまつり会場では、桜をテーマにしたおいしいお菓子も必食です。屋台では、できたての餅やたい焼きといった和菓子、地元で獲れたうなぎを使った料理などが売られています。
お餅団子――お花見に欠かせない一品
河津桜まつりを訪れた筆者は、最初に、串刺しの団子をいただきました。通常、団子の餅にはあんが入っていませんが、まつり会場で売られていたものにはあんが入っていました。
写真の3色の団子はそれぞれ味が異なります。淡いピンクは少し酸味のある桜の風味で、緑色のものは素朴で独特な味わいのヨモギ(キク科の多年草)。薄いイエローは、さっぱりした柑橘系の味です。
おいしくてお腹もいっぱいになるので、一緒に来た友人と分けるとよいでしょう。食べる前に、桜の木の下で写真を撮るのをお忘れなく。
ピンクのたい焼き――見逃せない季節の味
たい焼きは、おまつりの屋台の定番グルメのひとつですが、桜と同じピンク色のものはあまり見かけません。食べるのがもったいないほどの愛らしさです。
駅から川へと向かう歩道を進むと、このピンク色のたい焼きを提供している店が見つかります。
皮の味付けには、桜の葉が使われています。甘酸っぱく、桜の香りを存分に感じられます。中にはたっぷりとあんが詰まっていて、食べ応えも十分。写真映えするのでSNSにもよく投稿されています。
いちご大福――特別な味
いちごとあんを餅で包んだいちご大福も、冬から春にかけて日本で食べられているお菓子です。河津桜まつりでは、さまざまな味や色合いのいちご大福が食べられます。
今回は、紫色のいちご大福(上記写真)を選びました。これは、餅に紫いも(サツマイモの一種)を練り込んだものです。
愛らしい形で背景の桜とよく合います。ピンク色のいちご大福もあるので、桜色のグルメを満喫したい方はそちらを選んでください。
うなぎおにぎり――海の幸の風味
小腹を満たすような軽食をとりたい方は、うなぎ入り焼きおにぎりをどうぞ。伊豆はおいしい魚の獲れる場所として知られており、うなぎも名産品のひとつです。
おにぎりは注文を受けてから屋台で調理されます。肌寒いこの時期に嬉しい、あつあつの状態でいただけますよ。
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東京から河津町までの道程
河津桜まつりの最寄駅である伊豆急行・「河津駅」までの、東京からのアクセスを紹介します。
「東京駅」から特急・踊り子号もしくはサフィール踊り子に乗車すれば、乗り換えなしで河津駅まで行くことができます。所要時間は2時間半ほど。踊り子号の料金は5,930円、全車指定席です。
とくに、サフィール踊り子号の車体には大きな窓が設けられており、海沿いの景色を存分に楽しめるのでオススメです。
まつりの時期、河津駅には桜をテーマにした素敵な装飾が施されていて、心をなごませてくれます。
一足早く桜を満喫しよう
散策したり、写真を撮ったり、グルメを味わったりと、まつりの楽しみ方はそれぞれ。
河津桜の美しさを愛でながら、野外でのひとときを満喫しましょう!
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※本記事は英語版の記事を翻訳・再編集したものです。
アメリカ・南カリフォルニア生まれ、現在大阪在住のちょっと不思議な子。大学の経済学科を卒業後、JETプログラムで兵庫県で英語教育に携わってから、日本で就職を決めました。
アメリカ・カナダ大学連合 日本研究センターの10カ月間のプログラム卒業。ヴィーガンで、日本文化に夢中。左利き。関西が特に好きです!