京都・宮津でオススメのグルメ・歴史スポットを紹介!天橋立だけじゃない、その魅力
宮城県の松島、広島県の宮島と並ぶ日本三景の一つである天橋立。天橋立がある京都府宮津市は、美しい自然に加え、多くの見どころがあります。本記事では、天橋立での新体験「股のぞき☆一龍万倍」や、日本の新旧食文化が味わえるグルメスポット、歴史の探索ができるオススメスポットを紹介します。
宮津市とはどんなところ?
Picture courtesy of 宮津市
宮津市は、京都府の海側を代表する観光都市で、日本三景「天橋立(あまのはしだて)」があることで知られています。
その歴史は古く、およそ2200年前の天橋立の形成とともに人々が住み始めました。江戸時代には北海道と大阪をつなぐ「北前船」と呼ばれる貿易船による交易によって発展し、「南の祇園(※)、北の宮津」と称されるほど栄えました。
天橋立のほかにも、宮津市には穴場のグルメスポットや、歴史をたどる散策ができる観光名所がそろっています。本記事では、天橋立の新名物とともに、これらのオススメグルメ・歴史スポットを紹介します。
祇園……古くから栄えてきた、京都中心部にある花街。
天橋立で開運体験!「股のぞき☆一龍万倍」
宮津市のシンボルとも言える天橋立。宮城県の松島、広島県の宮島とともに、「日本三景」と言われてきました。
天橋立は、宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海を南北につなぐ全長3.6キロメートルの砂の道。宮津市の「天橋立ビューランド」から見ると、龍が天に昇るように見えるため「飛龍観」と呼ばれています。
Picture courtesy of 宮津市
天橋立では、高台からの眺望に心を踊らせたり、徒歩やサイクリングで砂の道を渡ったり、季節の花々を眺めたりと、さまざまな形で楽しめます。
天橋立でも、特に人気の体験が「股のぞき」です。これは、天橋立に背を向けて立ち、前屈姿勢になって股の間から景色を眺めるというもの。
こうしてみると、天地が逆転! まるで海が空のように見え、天橋立が天へと伸びる龍のように見えます。股のぞき台は「天橋立ビューランド」「天橋立傘松公園」などに設置されています。
さらに2023年4月からは、「股のぞき」をもっと楽しめる最強の開運体験「股のぞき☆一龍万倍」がスタートしました!
「股のぞき☆一龍万倍」は、「股のぞき」スポットまでの往復を「昇龍」と「降龍」に例えたユニークな観光体験です。
まずは「昇龍」にちなんで、リフトやゲーブルカーを使って「天橋立ビューランド」あるいは「天橋立傘松公園」まで登ります。そこで自分の願いごとと合わせた「龍の願い玉」を購入しましょう。「商売繁昌」「良縁祈願」「必勝祈願」など、6種類の願い玉があります。
そして、「龍の願い玉」を片手に、「股のぞき」をして、自分自身の願いを込めます。それから「降龍」にちなんで下山します。
天橋立周辺には智恩寺、元伊勢籠神社、成相寺と3つの寺社があります。智恩寺は「商売繁昌」などに、元伊勢籠神社は「良縁祈願」などに、成相寺は「必勝祈願」などに、といった形で、それぞれ「龍の願い玉」に対応したご利益があります。
下山後は、自分の願い事に対応する寺社に「龍の願い玉」を奉納し、「龍の願い玉」祈願受付証スタンプを押しましょう。こうして、「股のぞき」で貯めたパワーを成就させるのです。
「股のぞき☆一龍万倍」の体験は年中無休ですが、混雑には注意。オフシーズンの2月と6月に行くと、観光客が少ない中で情景を思う存分楽しめるでしょう。
宮津のオススメグルメ:日本の新旧の食文化を楽しもう
日本海に面している宮津市は、養老(ようろう)漁港や栗田(くんだ)漁港で浜売りが行われるなど、多くの漁港で水揚げされる新鮮な海の幸が楽しめます。
さらに、宮津市は四季折々の旬の野菜が豊富に栽培され、その野菜をふんだんに使った食事を楽しめる人気のグルメスポットがたくさんあります。
つるや食堂
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天橋立ケーブルカー・府中駅の目と鼻の先にあるのは、地産地消をモットーに料理を提供している「つるや食堂」。ここは、宮津市自慢の海鮮が心ゆくまで楽しめる「丹後お宝丼」が名物です。
丼のメインを飾るのは、季節の地イカ。夏期はシロイカ、冬期はアオリイカが盛り付けられ、その横にを養老地区で採れた海藻のアカモク、地元の一部でしか流通していないバイ貝、その時期とれた旬の鮮魚が彩ります。
どんぶり一つで宮津市の鮮魚が楽しめるため、海鮮好きにはオススメのグルメです。
四季膳 花の
Picture courtesy of 宮津市
宮津駅から歩いて10分の場所には、旬の懐石料理を提供している宿「茶六別館」があります。茶六別館内にある「四季膳 花の(はなの)」でいただけるのは、松葉ガニや、ブリのしゃぶしゃぶといった季節の鮮魚を使用した海鮮グルメ。
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宿泊と日帰り、どちらでもお食事が楽しめるほか、「宮津温泉」への日帰り入浴も可能。ゆったりと流れる時間と、季節の鮮魚にきっと心が浄化されるはずです。
天橋立ワイナリー
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天橋立駅からバスでおよそ20分の場所には広大なブドウ畑と、そのブドウを使用したワインが楽しめるスポット「天橋立ワイナリー」があります。
天橋立ワイナリーの立地は、天橋立を真横から見渡せる絶景ロケーション。ブドウ畑や醸造施設の見学ができるほか、ワインの試飲も楽しめます。
天橋立ワイナリーはフレッシュでフルーティーなワインを作るため、全てのワインを熱処理せずに瓶づめしています。こうすることで、瓶づめ後も熟成が進み、年月をかけてまろやかな味わいになるそうです。
敷地内にはカフェ、レストランもあるため、小休憩にもうってつけです。
名物・宮津カレー焼きそば
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最近、宮津市の名物グルメとして注目を集めているのが「宮津カレー焼きそば」。名前の通り、カレーと焼きそばを掛け合わせています。
「宮津カレー焼きそば」を提供する「カフェ・レスト絵梨奈」では、スープカレーのような「ウェットタイプ」と、シャキシャキ野菜が味わえる「ドライタイプ」の2種類から好みのタイプをチョイスできます。
多くの人が選ぶのは、スープカレー状になっているウェットタイプ。焼きそばを食べた後に、白米をカレーに投入すれば、カレーと焼きそばの良いところどりができますよ。
宮津市街で散策したい歴史スポット
京都の一大観光地・祇園と肩を並べるほど栄えた歴史をもつ宮津市には、日本の歴史や文化を感じる建造物や、古き良き街並みが多く残っています。
元伊勢籠神社
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中でも歴史を感じられるのは、宮津市大垣にある元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)。
伊勢神宮に奉られる天照大神(あまてらすおおみかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)が、元伊勢籠神社から伊勢に移されたという歴史から“元伊勢”と呼ばれています。
現在、天照大神と豊受大神は、三重県の伊勢神宮の内宮と外宮に別々に祀られています。長い歴史で見ても、天照大神と豊受大神が一緒に住まわれたのは、元伊勢籠神社だけ。
そのため元伊勢籠神社は、日本の歴史上でも重要な神社と言われているのです。
丹後随一のパワースポットである元伊勢籠神社へは、天橋立を渡って行くことができます。鳥居からは一直線に拝殿へと続いています。「神明造り」という、珍しい建築様式で建てられた社殿や、五色の座玉(すえたま:社殿の装飾物である玉)などが拝めますよ。
智恩寺
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また、天橋立から歩いて5分の場所には、智恩寺(ちおんじ)があります。ここで祀られている「文殊菩薩」は、智恵の神様として有名なため、毎年多くの受験生や学生が参拝に訪れます。
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境内には国の重要文化財にも指定されている「多宝塔」や、古代の湯船である「鉄湯船(てつゆぶね)」があり、宮津市の歴史を感じることができるでしょう。
宮津市街には今も古い町並みが残り、散策するだけでも違う時代に迷い込んだかのような楽しさが感じられますよ。
宮津市へのアクセス
京都府宮津市へは、京都駅からJR山陰本線と京都丹後鉄道を乗り継いで2時間半ほど。大阪からは、JR福知山線と京都丹後鉄道を利用して2時間40分ほどでアクセスできます。
車の場合、京都と大阪どちらからも2時間ほどで到着します。
観光名所である天橋立や多くのグルメ、歴史的なスポットが豊富な京都府宮津市。天橋立でパワーをもらいつつ、周辺でグルメや歴史の散策をする特別な一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
Author by a.Nagino
Main image courtesy of 宮津市
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