東京駅から高速バスで直行!群馬県・四万温泉で訪れるべき3つの温泉
群馬県「四万温泉」は、国民保養温泉地 第一号に指定された日本が誇る温泉の一つ。最大の魅力は 四万(よんまん)の病を癒す霊泉と謳われる良質な泉質です。日頃のストレスや疲れを洗い流す、癒し効果抜群の四万温泉の魅力をご紹介します。
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目次
- ノルタルジックな雰囲気漂う、四万温泉の魅力
- 「四万の病を癒す霊泉」と言われる、クセのない泉質
- 【日帰り温泉】四万温泉発祥の地「御夢想(ごむそう)の湯」
- 【日帰り温泉】老舗「積善館」で上質な建築と湯を楽しむ
- 【宿泊】3つの貸切露天風呂を堪能!「柏屋旅館」
- 四万温泉を楽しむポイント
- 群馬県・四万温泉へのアクセス方法
ノルタルジックな雰囲気漂う、四万温泉の魅力
草津温泉や伊香保温泉など、多くの温泉地がある温泉大国・群馬県。そのなかでも上信越高原国立公園内に位置し、清流・四万川に沿って広がる四万温泉は、あまり観光地化されていない昭和レトロな街並みや、その良質な泉質が魅力です。
「四万の病を癒す霊泉」と言われる、クセのない泉質
その泉質の素晴らしさから、国民保養温泉地にも指定されている四万温泉。泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(弱食塩泉)」で、飲むとちょっと塩味を感じます。胃腸病・神経痛・リウマチなどに効くと言われ、塩分の保温効果から、湯冷めしにくいお湯としても知られています。
源泉のほとんどが自然湧出なのも四万温泉の特徴。諸説あるものの、桓武天皇(737~806)の時代に征夷大将軍だった坂上田村麻呂が、 この地で入浴したことを起源とする説もあり、古くから豊富な温泉が湧き出ていたことがわかります。ここからは、四万温泉で訪れたいおすすめスポットをご紹介します。
【日帰り温泉】四万温泉発祥の地「御夢想(ごむそう)の湯」
四万温泉のなかでも少し奥に入った日向見地区にある共同湯。その昔、夢枕にたった山の神が「四万の病を癒す霊泉を授けよう」と告げ、気がつくと枕元から温泉が湧いていたという言い伝えが残っている場所でもあります。
木造・湯屋造りの建物も雰囲気があって素敵ですね!石をくり抜いた湯船がある内風呂の大きな窓から景色を眺めて、のんびり出来るスポットです。
眼の前には「日向見薬師の足湯」も
御夢想の湯のすぐ近くにあるのが、日向見薬師堂と足湯。温泉が湧き出たことを記念して建てられたお堂で、温泉が怪我や病気を癒したことから万病を治すと言われる薬師如来が祀られたのだとか。薬師堂にお参りしてから、温泉めぐりをするのも良さそうですね。
【日帰り温泉】老舗「積善館」で上質な建築と湯を楽しむ
新湯地区にある「積善(せきぜん)館」は、元禄7(1694)年創業の老舗旅館。湯宿建築の日本最古の希少な建物として、群馬県の重要文化財にも指定されています。宿泊だけでなく、日帰り入浴もやっているので、ぜひ訪れてみましょう。
旅館に向かう赤い橋に、重厚な建物…。宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』を思わせる外観に期待が高まります。受付に声をかけて、日帰り入浴料1500円(フェイスタオル、歯ブラシ付き)を支払い、温泉へ!
昭和5(1930)年に建てられた「元禄の湯(重要文化財)」。外の光が綺麗に差し込むホール風の浴室には、5つの石造りの浴槽が並んでおり、湯船の底からはお湯が湧き出ています。(当時は大きな浴槽が一般的でなかったため)
他にも、お風呂の起源と言われる「蒸し湯」や、脱衣所と浴室が一体の建築など、昭和初期の温泉建築を楽しむこともできるのが魅力です。入浴後は、足湯や湯上がり処でのんびり過ごすのも良さそうですね。
【宿泊】3つの貸切露天風呂を堪能!「柏屋旅館」
宿泊と合わせて温泉を楽しみたいのが、和風モダンな雰囲気が魅力の「柏屋旅館」。ここには、宿泊者が無料で利用できる貸切露天風呂は3つあり、人目を気にすることなく、プライベートな空間で入浴を楽しめます。
ステンドグラスから差し込む光が美しい大浴場も開放感があって魅力的。入りたいお風呂が多くて、迷ってしまいそうですね。
四万温泉を楽しむポイント
「飲めば胃腸に良く、入浴すれば肌に良い」と言われる四万温泉。入浴と合わせて、飲泉や足湯も一緒に楽しむのもおすすめです。泉質の素晴らしさを五感で味わいましょう!
ゆずりは飲泉所
旧国民宿舎ゆずりは荘の前にある八角形の建物が目印!なかは広く、ベンチでくつろぎながら飲泉を楽しめます。
塩之湯飲泉所
"桐の木平商店街"にある飲泉所。名前の通り、ほんのり塩気を感じる源泉が湧き出ています。
群馬県・四万温泉へのアクセス方法
東京から四万温泉へのアクセスは、直通バスか、いくつかの交通機関を組み合わせて行く方法があります。予算やスケジュールにあった行き方を選びましょう。
① 東京から高速バスで行く場合
東京から直通で四万温泉に行きたい場合、おすすめなのが高速バス。東京駅から出ている「四万温泉号」は、片道3,350円(往復の場合は6,000円)で、3時間30分〜4時間ほどかけて四万温泉まで直行します。車内はフリーWi-fi、USBの差し込み口が完備されており、快適に過ごすことができますよ。
② 東京から新幹線と電車、バスで行く場合
なるべく短時間で行きたい方には、新幹線と電車やバスを組み合わせた行き方がおすすめ。東京駅から上越新幹線、または北陸新幹線で高崎駅へ行き、吾妻線に乗り換え中之条駅で下車、駅前の1番バス乗り場から関越交通の四万温泉行きバスを利用すれば、2時間30分〜3時間ほどで到着します。(料金は7,000円程)
一泊二日でも、群馬県の他の温泉と組み合わせて楽しむことができる四万温泉。ぜひ、訪れてみてください!
国民保養温泉地とは、温泉利用の効果が十分期待され健全な保養温泉地として、「温泉法」に基づき環境大臣によって指定されています。全国に79箇所の温泉地が指定されています。(2022年10月現在) 国民保養温泉地の選定は、おおむね以下の基準によって行われています。 第1 温泉の泉質及び湧出量に関する条件 (1)利用源泉が療養泉であること。 (2)利用する温泉の湧出量が豊富であること。なお、湧出量の目安は温泉利用者1人あたり0.5リットル/分以上であること。 第2 温泉地の環境等に関する条件 (1)自然環境、まちなみ、歴史、風土、文化等の観点から保養地として適していること。 (2)医学的立場から適正な温泉利用や健康管理について指導が可能な医師の配置計画又は同医師との連携のもと入浴方法等の指導ができる人材の配置計画若しくは育成方針等が確立していること。 (3)温泉資源の保護、温泉の衛生管理、温泉の公共的利用の増進並びに高齢者及び障害者等への配慮に関する取組を適切に行うこととしていること。 (4)災害防止に関する取組が充実していること。