【高知県四万十市】四万十のお祭り紹介
四万十市内で古くから執り行われている郷土のお祭りについて、ご紹介します。
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目次
- 1 中村地域
- 1-1 土佐一條公家行列(藤祭り)
- 1-2 しまんと市民祭
- 1-3 全日本女郎ぐも相撲大会
- 1-4 大文字の送り火
- 1-5 しまんと納涼花火大会
- 1-6 不破八幡宮大祭
- 1-7 一條大祭
- 2 西土佐地域
- 2-1 岩間舟遊参
- 2-2 権谷の念仏踊り
- 2-3 橘御輿の舟渡り
- 2-4 半家の秋祭り
- 2-5 五ツ鹿踊り
1 中村地域
今から約550年前に一條教房公が京都から下向した中村地域では、京都を擬えた町並みや地名をはじめ多くの史跡が数多く残っています。
そんな中村地域では土佐一條公にゆかりのあるものをはじめ、多くのお祭りが行われております。
1-1 土佐一條公家行列(藤祭り)
四万十市の礎を築いた一條教房公が1468年京都を離れ、幡多の荘を回復するため中村御所に就く入府を再現して行われます。
京都の葵祭りの公家行列に倣って行われるもので、室町時代の衣装を身にまとった総数延べ200名の参加者が 市内を練り歩きます。それぞれ役職に応じた色とりどりの衣装は時代絵巻さながらです。
1-2 しまんと市民祭
小京都中村に夏の訪れを告げるイベントで、市民有志で構成する「しまんと市民祭実行委員会」を中心になかむら踊りパレード・提灯台パレードなど市民参加のできるお祭り。特に、明かりを灯して市街地を練り歩く提灯台の勇壮なパフォーマンスは、参加団体ごとに趣向を凝らしており一見の価値あり。
1-3 全日本女郎ぐも相撲大会
古くから、子どもの夏休みの遊びとして親しまれており、毎年8月の第一土曜日に市内中心部の高台にある一條神社境内で、子供達の夏の思い出として開催しています。
全国ではここ四万十市中村と、鹿児島県加治木町のみに残る伝統行事です。
1-4 大文字の送り火
大文字の送り火は、四万十市間崎地区の盆行事で小京都中村に夏の終わりを告げる風物詩で、旧暦の7月16日に山の神を祭っている十代地山(地元では、大の字山と呼んでいる。)の中腹の草木を大の字形に掘り、そこに地区の各戸から集めた松明を配して焚火を行います。
いわれとしては、約五百年前、応仁の乱を逃れて中村に下った一條教房の息子、房家が教房と祖父兼良の精霊を慰め、京都を懐かしんではじめたと伝えられており、現在は地域の方々によって運営され、「一條公ゆかりの火」として大勢の見物客の目を楽しませてくれます。
1-5 しまんと納涼花火大会
小京都・中村に夏の訪れを告げる「しまんと市民祭」。最後を締めくくる納涼花火大会は音楽と花火が共演し、色とりどりの花火が華麗に打ち上がります。
「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川の川面に色鮮やかに映える花火は優美のひと言。
1-6 不破八幡宮大祭
男神、女神の御輿による「神様の結婚式」で有名な不破八幡宮大祭が催行されます。街を練り歩いた男神の御輿が待つ八幡宮に、女神の御輿が到着した後、「輿合わせ」の儀式などが執り行われます。 神様の結婚式は、神社を勧請した一條公が、当時盛んに行われた略奪結婚などの風習を戒めるために、始めたとされる全国的にも珍しい神事です。
1-7 一條大祭
西暦1862年、四万十市街地の中心部に位置する一條神社の建立が行われて以来、毎年開催されている四万十市を代表する祭事です。
期間中は京都からの御神火が展示されるほか、稚児行列など多くの行事は開催されます。
2 西土佐地域
四万十市の上流に位置する西土佐地域は、四万十川沿いに集落が点在し長閑な風景が広がっています。
そんな西土佐地域では、代々受け継がれた伝統的な祭事がそれぞれの地区ごとに存在しています。
2-1 岩間舟遊参
岩間天満宮の夏祭りで行われる祭事で、舟に神輿を乗せて四万十川を渡り、対岸の茅生地区の河原で神事が行われます。
2-2 権谷の念仏踊り
四万十市西土佐権谷地区に1665年頃から伝わるお盆の供養行事。鐘や太鼓を鳴らして念仏が唱えられ、河原で松明を灯して水まつりをし、施餓鬼供養と新仏供養が行われます。
2-3 橘御輿の舟渡り
橘地区には八坂神社と白岩神社の2つの神社が川を隔ててあり、秋祭りの前日に白岩神社から八坂神社へ川舟を使い御神体が運ばれます。
秋祭り当日には神事が行われたのち、御神体が神輿とともに白岩神社へと帰っていきます。
2-4 半家の秋祭り
半家天満宮で行われる秋祭りでは、沈下橋を牛鬼や神輿・花取り踊りの若者や子どもたちが練り歩きます。その後境内で花取り踊りが披露されます。
2-5 五ツ鹿踊り
四万十市西土佐西ヶ方にある金刀比羅宮で行われる金刀比羅祭に奉納される地域の子どもたちに代々受け継がれている伝統の踊りです。
高知県幡多地域は四国の西南端に位置し、東は土佐湾、西は豊後水道に面する太平洋に突き出た半島で、四万十市、宿毛市、土佐清水市、黒潮町、大月町、三原村の3市2町1村から構成されています。 全国的に有名な四万十川や足摺岬をはじめ、沿岸を流れる黒潮の恵み、全国でもトップの森林面積を誇る山の恵み豊かな自然大国です。