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地元民が選ぶ!遠野の桜スポット見どころ情報 2024
長い冬が開け、いよいよ春の気配が感じられるようになってきました。遠野市には地元の人々に愛され続けている美しい桜スポットが数多くあります。今回は春の訪れを感じさせる、地元民が愛する遠野市内の桜スポット情報を集めました。
鍋倉公園
遠野南部氏の居城のあった跡地を利用した鍋倉公園は、遠野を代表する桜の名所として古くから親しまれており、ソメイヨシノやオオヤマザクラ、エドヒガンザクラをはじめ、鷲の尾、御衣黄、普賢象、泰山府君、松月など約1000本の多種多彩な桜を楽しむ事ができます。例年4月下旬〜5月上旬には桜が公園全体に美しく咲き誇り、天守閣を模した展望台からは市街地中心地を一望できます。
※2024年は4月13日(土)〜5月6日(月・祝)の夕方から21:00までライトアップされています。
綾織の桜並木
遠野市の春を代表する風景として親しまれている「綾織(あやおり)の桜並木」は、100本余りのソメイヨシノが国道283号線と猿ヶ石川に挟まれた自転車専用道路沿いを約1.2kmに渡って続いています。桜並木から望む猿ヶ石川と六角牛山(ろっこうしさん)の風景は、遠野の春を代表する景観です。桜を眺めながら、自転車でゆっくり散策するのもおすすめです。
付近には道の駅「遠野風の丘」があり、お買い物ついでに立ち寄りながら桜並木を散策してみてはいかがでしょうか。
福泉寺
福泉寺(ふくせんじ)は大正元年(1912年)に開かれた、真言宗豊山派(山号は法門山)の寺院です。木造としては日本最大級である、高さ17メートルもの巨大な木彫りの十一面観音像があることで知られていますが、春は桜やツツジ、秋には紅葉の名所として人気のスポットになっており、景観を楽しむ参拝者で絶えず賑わっています。
福泉寺|観光情報:::遠野市観光協会 (tonojikan.jp)
遠野ふるさと村
遠野市内にあった江戸中期から明治中期にかけての「南部曲り家」を移築・保存し、懐かしい遠野の農村を再現した施設です。この村内では「まぶりっと(守り人)」というインストラクターがおり、農作業をはじめさまざまな山里の暮らしを実際に体験することができます。小川が流れ、水車がまわり、畑があり、あたかもそこで村人が毎日暮らしているかのようなこの村では、ドラマや映画のロケ地にも使われています。
山里の暮らし体感「遠野ふるさと村」 (tono-furusato.jp)
大日山のさくらと赤松(日枝神社)
遠野小学校の裏手にある大日山には平安時代の貞観年間(859年〜877年)に創建されたと伝えられている日枝神社があります。日枝神社は、遠野地方の総鎮守として崇敬を集めており、多くの参拝者が訪れます。その境内脇に遠野遺産にも認定されている、樹齢300年以上の「エドヒガンザクラ」と、樹齢400年以上といわれる「赤松」の木を見ることができます。特に桜は、貞享2年(1685)の春、南部義長公の祈願により善応寺住職宥如法印をして湯殿山の分霊を勧請し、この境内に大日堂を建立したときに、宥如法印の手によって植えられたものと伝えられています。
認定番号30:大日山のさくらと赤松 - 遠野市 (city.tono.iwate.jp)
元八幡宮境内地及び夫婦杉桜
現在、松崎町白岩に鎮座している八幡宮が以前にあったところで、一時、元八幡宮は荒廃してしまいましたが明治以降に復興され、大正初年に本殿・拝殿を新築、今は元八幡と呼ばれています。この境内にある、長い年月をかけスギとサクラが根元で抱き合い、根を絡め合わせてよりそう夫婦のような姿の「夫婦杉桜」が知られています。遠野遺産にも認定されているこの「夫婦杉桜」は、春になると美しく咲き誇ります。
認定番号35:元八幡宮境内地及び夫婦杉桜 - 遠野市 (city.tono.iwate.jp)
喜清院のシダレ桜
享保5年(1720)に六世積元和尚が南部家から贈られた枝垂れ桜を寺の前に植えました。しかし、明治23年(1891)に起きた火災でその桜は焼失してしまいます。焼け残った枝垂れ桜の種から育てた新しい木が、今私たちが見ることができる桜です。積元和尚はもともと南部家の草履取りでしたが、藩主が亡くなったことをきっかけに出家しました。その後、喜清院の住職になり、故人を偲び南部家を訪れ、墓前で線香をあげて礼拝しました。礼拝の帰りには桜の木をいただき、それを墓のそばに植えたという話が伝えられています。昭和58年に市指定天然記念物に指定され、遠野遺産にも認定されています。
認定番号121:喜清院のシダレ桜 - 遠野市 (city.tono.iwate.jp)
上鱒沢 猿ヶ石川沿いの桜並木
遠野宮守町鱒沢の国道283号線沿いを流れる猿ヶ石川の両岸にある約1.5kmに渡る桜並木は、地域の人達に愛される桜の名所です。昭和22年のカスリン台風および翌年昭和23年のアイオン台風により猿ヶ石川流域は甚大な被害を受け、両岸に堤防が築造されました。その堤防の完成を記念して、昭和28年に地元出身者の獣医学者で盛岡高等農林学校(岩手大学農学部の前身)教授である菊池賢次郎氏がソメイヨシノの苗木を寄贈。地元青年会らの手によって植樹されました。以来、上鱒沢地区では70年以上にわたって地域の人達が大切に守っています。この「上鱒沢の猿ヶ石川沿い桜並木」もまた遠野遺産にも認定されています。
認定番号123:上鱒沢の猿ヶ石川沿い桜並木 - 遠野市 (city.tono.iwate.jp)
土淵大洞のヤマザクラ
遠野市で天然記念物に指定されている「大洞の一本桜」として知られる山桜の古木です。この桜の正確な年齢は不明ですが、300年以上の歴史があるとされています。有名な「遠野物語」に登場する「ダンノハナ」「デンデラノ」の近くに位置し、土淵町山口地域のシンボルとして地元住民に親しまれています。しかし、一時期、幹の腐朽が進み、桜が大きく傷んでしまいました。平成26年には、樹木医の高村尚武氏による治療が地域住民との協力のもとに実施され、桜は見事に回復しました。ヤマザクラは、その濃い色合いで知られ、ソメイヨシノとは異なる美しさを今も保っています。昭和56年6月、遠野市の天然記念物に指定されています。
遠野市には美しいだけでなく、歴史も感じさせるスポット、「遠野物語」に登場するスポットがたくさんありますが、場所によっては駐車場がないなどの整備が整っていない場所もあります。地域のルールや環境を尊重し、みんなが楽しく桜を楽しめるようご協力もお願いいたします。
岩手県遠野市の物産振興や観光活性化を担う地域商社です。 遠野には河童や座敷わらしなどが登場する数々の伝承が残されているほか、盆地という地の利を活かした豊かな農畜産物が豊富で、特にビールで使われるホップは国内有数の生産量を誇ります。 このような遠野のヒト・モノ・歴史文化を織り交ぜ、地域ならではの価値を創出し、遠野ブランドを磨き上げ、地域を元気にすることを目指しています。