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パワーをくれる聖なる空間、日本人の聖地・三霊山を行く
国土の7割が山や森林に覆われている日本では、古くから山が信仰の対象とされてきました。中でも富士山、白山、立山の3つの山は「日本三霊山」として日本人から畏れ敬われてきました。日本人にとっての聖地、三霊山を紹介します。
日本は国土のおよそ7割が山岳・森林地帯であり、古くから山岳信仰が強く根付いてきました。そのため日本中の山々が「霊山」として進行の対象となり、崇え奉られてきました。
今回はそんな日本中の霊山の中から、特に多くの人々に畏れ敬われてきた3つの霊山を取り上げます。Googleのストリートビューで、擬似的に参拝してみましょう。
登山するには決して楽な山ではないですが、辛い想いをしながら登ってみれば、その広がる景観や澄み切った空気に、心が洗われる想いになることでしょう。今後のレジャー計画の参考にしてみてください。
1.日本一の山「富士山」
霊山と言えば、この山を挙げないわけにはいきません。日本の象徴であり、文化世界遺産として世界中に名を知られている富士山です。
日本で一番高い場所に立ち、火口を眺め、空を仰げば、自分が本当にちっぽけな存在であることを再認識させられます。視線の下に漂う雲海、強く照り付ける太陽、夏でも残る万年雪。ただきれいな景観だけではない、厳かな景色に、自然への畏れを抱かずにはいられません。
富士山は日本一の山であるとは言え、比較的気軽に登ることが出来る山です。開山期間中であれば、装備も最低限で済みます。日本最高峰から眺める景色は何度見ても飽きることがありません。
全国にある浅間神社の総本部、本宮が富士山頂に鎮座しています。本来浅間とは荒ぶる神「火山」のこと。ちなみに、この浅間神社本宮では、結婚式をすることができます。気力と体力のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
2.豊かな水源に恵まれた豊穣の神「白山」
白山(はくさん)は現在も活動中の活火山であり、古くから九頭竜川・手取川・長良川の水源として畏れ敬われ、水の神・豊穣の神として奉られてきました。
登山道はかなり整備されているので、安心して登ることが出来ます。ただ、天候が変わりやすい山ですので、装備はきちんとそろえていきましょう。自然豊富な山のため、植物の研究が多く進んでいます。そのため白山で発見された新種も多く、ハクサンの名を冠する植物がたくさん存在しています。
登山道の途中には山小屋があり、白山連峰を見渡すことが出来ます。足元に繁茂する山の自然と遠くに広がる山々の景観を楽しむことができることは、白山登山をするうえで、嬉しい魅力と言えるでしょう。
麓にある「白山比咩(しらやまひめ)神社」の奥宮が御前峰(ごぜんがみね)山頂付近に鎮座しています。簡素ですが、宿泊施設もありますので、行ってみてはいかがでしょうか。縁結びの神様として、ご利益があると言われているそうです。
厳しい環境の残る修行の地「立山」
立山(たてやま)は死者がかえる山として畏れ敬われてきました。
かつては宗教者の修行の場でしたが、現在は観光地として整備されています。黒部ダムからロープウェイが通っているのでアクセスも便利です。絶景として知られている「みくりが池」は、温泉と合わせて観光したいところと言えます。
観光地として整備され、安全になった立山ですが、雪が残る時期には厳しい自然に囲まれながら、このような絶景を楽しむことが出来ます。厳しい寒さと美しい景観のコントラストからは、人間の無力さを痛感させられます。
まとめ
どうでしたか。日本の三霊山、富士山・白山・立山の魅力が伝わったと思います。ストリートビューで紹介しきれない場所もありますので、ぜひ実際に足を運んでみてください。
現在は観光地の色が強くなっている三霊山ですが、本来は人間たちが畏れ敬ってきた神聖なる土地です。足を運んだ際には、楽しく遊ぶのはもちろんのこと、心おだやかに神聖な空気を感じてみて下さい。疲れた心もきっと癒されることでしょう。
Information
日本三霊山
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