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6月7日、東京の街が江戸時代にタイムトリップ!? 日本の歴史を感じる「山王祭」
2年に一度行われる江戸三大祭の筆頭「山王祭」、本祭りとなる今年は6年ぶりに盛大に開催されます。東京で最大級の伝統行事で、平和を祈る壮大な祭典です。特に、2024年6月7日に開催される「神幸祭」は圧巻! 500人からなる王朝装束をまとった300メートルの行列が、皇居、東京駅、日本橋、銀座の23kmのルートを一日かけて巡行します。 ぜひ、日本の歴史を感じる絢爛豪華な行列をぜひ体験してください!今回は、山王祭の見どころ、神幸祭巡行のおすすめ見学スポットをご紹介します。
山王祭の歴史
山王祭は、神様をもてなし、一年の平和を祈るために鎌倉時代に始まりました。現在の「神幸祭」は、江戸時代になってから始まったと言われています。
江戸時代の山王祭(日枝神社 宝物殿所蔵)
江戸を大都市にするために、当時田舎だった地域を活性化し、疫病を防ぐために京都の祇園祭を参考にして山車を出すようになったと言われています。神事としての側面だけでなく、江戸の威信を示す行事として、町の人々にとっての楽しみでもありました。当時の山王祭は、江戸城の中に入ることが許され、幕府の支援を受けて盛大に行われるようになりました。山車は45基にもなり、各町競い合うように装飾が付け加えられ、象の見世物も行列に加わったことがあるそうで、とても豪華なものでした!
山王祭のハイライト「神幸祭」
山王祭の見どころは、なんと言っても6月7日に開催される「神幸祭」です。美しい王朝装束に身を包んだ一行が、日枝神社から皇居の周辺を練り歩きます。300メートルの祭礼行列が日枝神社の氏子がいる町をまわります。西は四谷、東は日本橋、南は新橋まで、皇居を中心にした広い範囲の約23kmの距離を9時間かけて巡行します。実は、巡行するエリアはすべて昔の江戸城の「内側」にあたる場所なのです。そういう観点で昔の江戸と現在の東京の街を比べるのも楽しいです。
御鳳輦(ごほうれん)
御鳳輦(ごほうれん)2基、宮神輿(みやみこし)1基、山車 5基と共に、約500名の総代役員や氏子青年が参加します。
神幸祭の巡行ルート
神幸祭の巡行ルート(日枝神社公式HPより)
巡行ルートをより簡単に把握できるように、日枝神社の公式ウェブサイトにて地図のPDF(日本語)をダウンロードできるほか、Google Mapsを使用したアプリ(日本語)もあります。
① 巡行ルートマップ
https://www.tenkamatsuri.jp/_assets/pdf/junko_junro.pdf
② 巡行ルートデジタルマップ(アプリ)
(左上)アプリ内の地図(左下)ダウンロード用のQRコード
③千代田区観光協会の「山王祭 楽しみ方ガイド」
千代田区観光協会は「山王祭 楽しみ方ガイド」を公開しています。初めての方でもわかりやすくお楽しみいただける特集記事とガイドマップですので、ぜひこちらもチェックしてください!
https://visit-chiyoda.tokyo/sannoumatsuri/
神幸祭巡行のおすすめ見学スポット
① 日枝神社
神幸祭巡行を見学できるスポットはたくさんあります。もし早起きできれば、神幸祭の巡行の早朝スタートを見守ることができます。場所は赤坂・永田町エリアにある日枝神社です。
日枝神社から出発した一行が、国会議事堂前を通って、進んでいきます。
② 国立劇場
もう一つのおすすめスポットは国立劇場の前です。ここで一行が一時的にここでとどまるので、御鳳輦や宮神輿の写真を撮ることができます。その後、行進が内堀通り、つまり皇居の堀に沿って皇居外苑まで進むのですが、しばらく信号もなくて、300mの行列をフルレングスで楽しむことができます!
国立劇場
③ 皇居外苑
巡行と一緒に進めば、皇居外苑にたどり着きます。一番皇居に近づく場所は、皇居の入り口の一つである坂下門です。近くには有名な二重橋もあり、見学できるので、ぜひ立ち寄ってみてください!
皇居の坂下門の前
二重橋
④ 丸の内仲通りと東京駅エリア
坂下門から、一行がいったん東京駅につながる行幸通りを進みますが、途中で丸の内仲通りに曲がります。丸の内仲通りはショッピングストリートやカフェで人気のお出かけスポットです。歩き疲れたら、ここでティーブレイクをするのもいいでしょう。
並木が続く丸の内仲通りは大都会の憩いの場
東京駅前(丸の内側)
⑤ 銀座四丁目
銀座は、日本を代表する人気のある繁華街です。東京の中心に位置し、多くの人に愛されています。高層ビルと歴史的な建物が美しく調和した街並みが魅力です。高級ブランド店や一流レストラン、ショールームが並び、最新のトレンドを発信し続けている場所です。都会的な街並みを背景に、真っ直ぐな一本通りを進む一行の伝統的な衣装をじっくり見ることができます。
⑥ 日比谷エリア
最後に紹介したいスポットは日比谷エリアです。行進が有名な帝国ホテルの横を通りながら、日本初となる洋風公園である日比谷公園にしばらく沿ってから日枝神社に戻っていきます。
日比谷公会堂前
神幸祭を見学してから、鉄道の高架下にできた商業施設「HIBIYA OKUROJI」で休憩したり、ショッピングを楽しんだりできます。
トンネルのような高架下エリア
HIBIYA OKUROJI内にあるカフェ「low line espresso & bar」のコーヒーも美味しいですが、抹茶ラテもおすすめです!
もし天気が良ければ、ぜひ日比谷公園にも立ち寄ってください。可愛い噴水や美しい花に癒されるに違いありません。
日比谷公園のペリカン噴水はVisit Chiyoda編集長マライのお気に入り
また、日比谷公園に面している商業施設TOKYO MIDTOWN HIBIYA内には絶品のレストランが集中していて、食事するのにぴったりの場所です。6階にある「Park View Garden」からも日比谷公園や皇居を上から見渡すことができるので、また違った景色を味わえます。
TOKYO MIDTOWN HIBIYAのPark View Gardenにて
山王祭の神幸祭は、2年に一度しか体験できない特別な祭りです。このチャンスにぜひ、素敵な思い出を作ってみてはいかが?
山王祭「神幸祭」
開催日時:2024年6月7日(金) 7:45~17:00頃
山王祭公式サイト: http://www.tenkamatsuri.jp/
日枝神社
東京都千代田区永田町2-10-5
Google Maps: https://maps.app.goo.gl/MLzEckzQh45ZU7vr8
最寄駅:永田町駅、赤坂見附駅、溜池山王駅
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