【富山県】日本三名山の立山で大自然を満喫!登山も観光も立山黒部アルペンルートで楽々アクセス
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立山をご存知ですか? 行ったこと、見たことはありますか? 立山は富士山、白山と並ぶ「日本三名山」の一つで、古くから山岳信仰の山として知られ「日本三霊山」ともいわれます。富山県で随一の観光スポットで、日本の国内外から多くの登山者、観光客が訪れます。本記事では世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」で行く立山の旅をご紹介します。
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目次
- 立山は富士山に並ぶ日本三名山のひとつ
- 立山黒部アルペンルートでかなう日帰り登山、富山〜長野の通り抜け
- 6つの乗り物を乗り継ぐ楽しい旅
- 日本最後のトロリーバスに乗りに行こう!
- 立山黒部アルペンルートの利用方法とアクセス
立山は富士山に並ぶ日本三名山のひとつ
北アルプス(飛騨山脈)の北部、中部山岳国立公園の雄大な峰々を「立山連峰(たてやまれんぽう)」といい、その中心となる雄山(おやま/3,003m)、大汝山(おおなんじやま/3,015m)、富士ノ折立(ふじのおりたて/2,999m)の三山を総称して立山(たてやま)と呼びます。主峰の雄山のみを指して立山ということもありますが、立山という単独峰は存在せず、これら三山と剱岳(つるぎだけ)などの峰々、室堂平(むろどうだいら)、弥陀ヶ原(みだがはら)などの広大な高原台地が広がる山域が立山連峰になります。
立山連峰は富山県を代表する絶景をいくつも作り出しています。富山湾越しに3,000m級の山々が並ぶ雄大な景色をはじめ、冬の晴れた日に見せる冠雪した姿は神々しさを感じる美しさです。
遠くから眺める姿も美しいのですが、何といっても立山の魅力は自然が創り出したダイナミックな景観。ぜひ山上でその美しさを、間近に体験したいものです。
雄山の山頂を目指す立山登山は、難所が少なく歩きやすいため、初心者やファミリー層も多く訪れます。山頂には雄山神社峰本社があり、開山中は山頂の常駐する神職による御祈祷を受けることもできます。
立山黒部アルペンルートでかなう日帰り登山、富山〜長野の通り抜け
立山は自然環境保全等のためマイカーの乗入れが禁止されています。そのため旅行会社のバスツアーや、登山シーズンに運行する「夏山バス」を利用する方法もありますが、「立山黒部アルペンルート」を利用するのが一般的です。
「立山黒部アルペンルート」は、標高3,000mを超える山岳帯・中部山岳国立公園を通り抜ける世界有数の山岳観光ルートで、富山県側の立山町「立山駅」と長野県側の大町市「扇沢(おうぎざわ)駅」の間をケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスなどの乗り物を乗り継ぎながら、総延長37.2km、最大高低差1,975mを行き来できます。
立山登山の起点となる標高2,450mの室堂まで、立山駅から約1時間で行けるアクセスのよさも立山観光の魅力のひとつ。乗り物の車窓から景色を眺めるだけでも楽しく、室堂ターミナル周辺や弥陀ヶ原高原の湿原では、登山より気軽なハイキングや散策を楽しむことができます(天候・季節に応じた服装・持ち物は必要です)。
室堂の初雪は例年10月上旬頃で、立山黒部アルペンルートが利用できるのは4月中旬から11月末まで。立山は1年の半分以上を厳しい寒さと雪で人を寄せ付けず、冬の間に大量に降り積もった雪は、4月頃でも室堂平で7~8mの高さがあります。
風で大量の雪が運ばれてくる風下の斜面や谷間では、積雪が20mに迫ることもあり、室堂ターミナルから徒歩10分ほどの「雪の大谷」は、6月頃でも高い雪の壁の間を歩いて散策できる人気スポットです。
自然豊かで高山植物を目的に訪れる人も多く、秋には美しい紅葉も楽しめます。運がよければ日本の特別天然記念物に指定されている野生のライチョウにも出会えます。
6つの乗り物を乗り継ぐ楽しい旅
立山黒部アルペンルート内の移動は、ケーブルカー、高原バス、トロリーバス、ロープウェイ、電気バスなど5種類、6つの乗り物を利用します。富山県側の入口は「立山駅」。富山駅から車で約50分、富山地方鉄道「電鉄富山駅」から立山線で約1時間です。
「立山駅」のケーブルカーの乗り場は、ロッジ風の建物の2階にあり、1階の富山地方鉄道からの乗り換えもスムーズです。車で来た場合は、近くに大型駐車場があります。駅構内には売店や食堂、登山用品のレンタルショップなどもあり、周辺に宿泊施設もあるので登山の前泊も可能です。
立山黒部アルペンルートのきっぷ売場は、建物1階の外に窓口があります。あらかじめWEBきっぷを予約しておくと、ケーブルカー乗り場のある2階で自動受取機から発券できてスムーズです。
WEBきっぷは、立山駅または扇沢駅の出発時刻と目的地を指定して予約します。目的地までの途中駅や復路の予約はありませんので、各駅の乗り場に並んだ順に乗車できます。
きっぷの有効期限は利用日から片道・往復ともに5日間あるので、アルペンルート内にある山荘・ホテルなどに宿泊して翌日以降も滞在することもできます(有効期限内に限る)。山上で満天の星空を眺め、早朝の雲海や御来光を拝むのもいいですね。
また、WEBきっぷは扇沢駅~長野駅間を運行する特急バスや、扇沢駅~信濃大町駅間を運行する路線バスも利用できるオプション利用券が追加購入できるので、富山県から長野県へ立山黒部アルペンルートを経由した通り抜けの旅行プランを立てることもできます。期間限定でお得なきっぷが販売されることもあります。
立山黒部アルペンルートの6つの乗り物
普段なら乗り換えは面倒だけど、これだけユニークな乗り物なら乗るのが楽しみになってしまいます。特に、2024年で引退する「立山トンネルトロリーバス」はぜひ今のうちに乗っておきたいですね!
1.立山ケーブルカー
立山駅と美女平駅をつなぐ立山ケーブルカー。標高差およそ500mを7分かけて一気に登り、車窓には低山帯の森林から山地帯の森林への変化がダイナミックに展開します。
2.立山高原バス
美女平から室堂まで、約50分の乗車で約1,500mの標高差を移動するバス。全員着席制で、車内では道中の見どころを解説するビデオも流れます。弥陀ヶ原、天狗平で途中下車も可能で、乗車前にスタッフに伝え、停留所が近づいたらバスの降車ボタンで知らせましょう。ただし再乗車する場合は、降車した駅のスタッフまたは宿泊施設などで乗車予約が必要です。
3.立山トンネルトロリーバス
現在では日本に唯一残るトロリーバスで、立山トンネルの室堂駅と大観峰駅を結び、日本で最も標高の高い場所を走行します。「バス」と呼ばれていますが、電車線から電力の供給を受けて走る電車の仲間です。トンネル内に排気ガスが滞留することを防ぎ、自然環境保全に役だっています。トンネル中央で上下線のバスがすれ違う場所が、3,003mの主峰・雄山の山頂の直下付近です。
4.立山ロープウェイ
大観峰と黒部平を結ぶ立山ロープウェイには、景観と環境保全の観点から大観峰と黒部平の間に一本も支柱がありません。大きく取られた窓から、西には大斜面の大観峰、東には後立山連峰の絶景が広がり、360度の大パノラマを楽しむことができます。
5.黒部ケーブルカー
黒部平と黒部湖を結ぶ、標高差約400m、最大勾配31度の急斜面を走ります。自然保護と雪害防止から、日本で唯一の全線地下式のケーブルカーです。
6.関電トンネル電気バス
富山県の立山駅から、長野県の扇沢駅までアルペンルートを通り抜ける場合は、黒部ダム駅からこの電気バスを利用します。黒部ダム建設時に資材搬送用に掘削されたトンネル内を走行します。
日本最後のトロリーバスに乗りに行こう!
1996年の運行開始から多くの人を乗せてきた「立山トンネルトロリーバス」が、2024年11月30日をもって運行を終了するため、今が乗車のラストチャンス。記念イベントや記念グッズ、お土産なども多数用意されています。2025年春からはトロリーバスに代わり、電気バスが導入される予定です。
ラストランに向けた記念イベント・企画
◆限定メニュー
8月24日(土)〜9月16日(月・祝)、10月14日(土)〜11月30日(土)
日本最後のトロバスにちなんだ限定メニューがレストランなどで食べられます。
・トロ鉄丼:レストラン立山(室堂 ホテル立山)
・とろ〜りチーズのブラックカレー:ティーラウンジりんどう(室堂 ホテル立山)※11月24日まで
・とろ〜りトロリーバスソフト:味覚コーナー(室堂駅)
・ブラックとろ〜りソフト:味覚コーナー(黒部平駅)※11月24日まで
・とろろ×とろろ昆布のとろ〜りそば:黒部そば(黒部平駅)※11月10日まで
◆限定みやげの販売 〜11月30日(土)
※在庫がなくなり次第で販売終了 ※営業期間は各売店により異なります
◆記念きっぷ・切手の販売 〜11月30日(土)
※在庫がなくなり次第で販売終了 ※営業期間は各売店により異なります
◆立山トンネルの歴史年表・メッセージの展示(大観峰駅) 〜11月30日(土)
◆日本最高所の鉄道駅フォトスポットの展示(室堂駅) 8月24日(土)〜11月30日(土)
トロリーバスのパネル前で記念撮影ができるスポットが登場!
◆アイディアイラストコンテスト(美女平駅) 8月24日(土) 〜11月30日(土)
入賞作品は10月14日~11月30日に大観峰駅で掲示され、ペア乗車券プレゼントなどの特典も!
◆「鉄道の日」記念イベント 10月14日(月・祝)
富山県出身の特別ゲストも参加予定
◆第4回メモリアルバックヤードツアー 10月14日(月・祝)
※9月開催の第3回までは締切済み
◆ラストランセレモニー 11月30日(土)
この日を最後に立山トンネルトロリーバスは幕を引きます
立山黒部アルペンルートの利用方法とアクセス
これまで紹介したように、立山の登山・観光の入口となる立山黒部アルペンルートの富山県側の入口「立山駅」までの移動手段は、JR(新幹線)や飛行機で富山市まで来てから、レンタカーやタクシーを使うか、ローカル鉄道、バスなどへの乗り継ぎが必要です。詳しい情報は立山黒部アルペンルートの英語の公式サイトをご覧ください。立山黒部アルペンルートのWEBきっぷ予約には、JRの鉄道と連携したお得な周遊きっぷ、早期予約の割引などもあります。折り返して富山県の立山駅に戻ることも、通過して長野県の扇沢へ抜けることもできます。自分の旅程や予算、旅のスタイルに合った移動手段を見つけて楽しんでください。
<立山黒部アルペンルート>
日本語サイト https://www.alpen-route.com
立山アルペンルート時刻表 https://www.alpen-route.com/en/timetable
立山黒部アルペンルートへのアクセス https://www.alpen-route.com/en/transport/access.html
北陸エリア全体を盛り上げる取り組みを行なっています