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天然藍染体験:淡路島で学ぶスローファッションとサスティナビリティ
リゾート地として人気のある淡路島には飲食店や絶景スポットなどたくさん魅力的なスポットががあります。でも観光以外に、地元の人と触れ合い、その地域ならではの体験、特にSDGsに関連することを体験したい方にお勧めしたい藍染体験スポット「AiAii」をお店のオーナーのインタビューとともにご紹介します。
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目次
- 淡路島の天然藍染体験工房AiAii
- サリー ハンコックスさんに聞く藍染の魅力
- 淡路島での藍の生産過程
- ハンコックさんの藍染のこだわりと体験を通じてお客様に伝えたいこと
- 実際の天然藍染体験
- 淡路島の天然藍染体験工房AiAii 概要
- 藍染体験料金
- 淡路島のおすすめスポットとアクセス
淡路島の天然藍染体験工房AiAii
天然藍染体験工房Ai Aiiには、藍染体験できる工房のほか、AiAiiのオーナー、サリーハンコックスさんがデザインし染めた商品を販売するショップが併設されています。工房では自家栽培した藍の葉や藍の葉名産地である徳島県産のものを発酵させた”すくも”に灰汁を加えて発酵させる「発酵建て」という方法で作った染液で藍染体験ができます。ショップの商品はどれも手染めのため、オリジナルの1点もので、他にも、のれんやオリジナルのTシャツなどオーダーメイドでの制作も受付けているそうです。
サリー ハンコックスさんに聞く藍染の魅力
サリーハンコックスさんは、約7年前に家族で淡路島に移住してきてから藍染をはじめ、もともとモノづくりが好きでパッチワークでカーテンを作ったのが始めるきっかけだったそうです。制作開始当初は、化学染料を使っていましたが、天然由来の染料に興味を持ち環境に優しいやり方を自分たちで試行錯誤し追及してきたそうです。現在では、自家農園を持ち染料のもととなる「たで藍」を生産し、使用している染料の約6割が自家栽培したもの、残りの4割が藍の名産地徳島県から仕入れたものだそうです。ハンコックさんのこだわりや天然素材への強い想いを感じることができます。
淡路島での藍の生産過程
「たで藍」を生産し、染料にするまでの過程は、壁のポスターの通りです。3月から6月にかけて種をまき、育苗し、畑に定植させ、7月から9月にかけて収穫を行い、葉と茎の選別を扇風機の風で葉を飛ばし、茎は堆肥となり畑の栄養にするそうです。葉は1日から2日かけて天日乾燥を行い染料のもとにします。10月から12月まで乾燥葉を袋に入れて保管し、来年に向けて採種し、藍の葉は100日かけて丁寧に発酵させ藍染の染料「すくも」が完成します。また染終わった「すくも」は畑の肥料となり土にかえります。このように何も無駄になったり、捨てられたりせずに生産過程が循環します。これが天然藍染の魅力で、生産者の大変さがわかります。
ハンコックさんの藍染のこだわりと体験を通じてお客様に伝えたいこと
ハンコックスさんが商品でこだわっていることは、日々試行錯誤しながら独自性をもって制作することだそうです。また、天然藍染体験を通じてお客様にサスティナブルな考え方を今一度考える機会を提供し、ファストファッションではなく、スローファッションをそれぞれの生活の中で少しでも取り入れてみるきっかけ作りをして、その結果最終的には環境保全、サスティナブルな社会を実現していきたいそうです。本記事のライターとしても、今回作った藍染商品に愛着を持ち、再度染め直しなど繰り返して使うことも一つの楽しみ方だと気づくことができました。
実際の天然藍染体験
今回は、エコバックに挑戦しました。どのような柄にするのか、希望の柄にするにはどういった手法を用いて作るのか、手取り足取り丁寧にハンコックさんに教えていただくことができます。藍染を始める際には、手袋とエプロンの貸し出しもありますが、汚れてもいい服装で行くことをお勧めします。
藍染の準備ができたら、生地を染める作業のスタートです。天然の染料は温度や条件によって色の濃さが日々変わるそうで、温度管理にも注意をしているそうです。染料の中に手を入れたとき少し温かみを感じるぐらいの温度です。天然物のため素手で染めても大丈夫なため、小さなお子様でも安心して藍染体験ができます。
染料に着けては水洗いをするというのが工程で、染料の状態と染まり具合を確認しながら、この工程を自分の好きな色になるまで繰り返します。少し染めたりなかったり、染めすぎたりなど手作りする醍醐味があります。今回のエコバックの場合、制作所要時間は約1時間半ほどでした。そのあとすぐにそのまま持ち帰ることができるのも今回の体験の嬉しいポイントの1つでした。
実際に完成したエコバックがこちらです。今回は、チェック柄に仕上げてみました。色落ちを楽しみながら長く使えるよう少し濃いめに染め上げました。体験中はハンコックスさんに丁寧に教えていただきながら、楽しい会話もあり藍染体験の時間はあっという間に過ぎてしまいました。子供から大人まで楽しめる藍染体験を是非皆さんも行ってみてくださいね!お友達や大切な人、家族と一緒にモノづくりを楽しみたい方にとてもおすすめです。
淡路島の天然藍染体験工房AiAii 概要
住所〒656-0022 兵庫県洲本市海岸通り2丁目2-19
TEL0799-20-5252
営業時間10:00~17:00(ショップ:金・土のみ / 藍染体験:日曜定休)
藍染体験料金
ハンカチ:1,200円
手ぬぐい:2,000円
リネンストール:5,000円
エコバック:4,000円
オーガニックコットンTシャツ(S,M,L,XL):7,800円
※電話・Instagram・ウェブサイトから事前のご予約が必要です。
淡路島のおすすめスポットとアクセス
折角淡路島に行くなら、他のスポットを訪問したり、グルメを楽しみたい方は以下のリンクをご参照ください。淡路島必見のトップ15スポットをご案内しています。
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兵庫県に位置する瀬戸内海の淡路島は、豊かな歴史、美味しい食べ物、そして美しい自然で知られています。大阪からわずか1時間で、関西地方の忙しい都市からの理想的な逃避を提供します。 淡路島の美しいホテル、レストラン、イベント、テーマパークなど、魅力的なスポットをご紹介します。このアカウントは、主にパソナグループのPR活動として運営されています。