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岡山県の年間の天気の特徴は?おすすめの服装・観光スポットも紹介!
岡山県は「晴れの国」ともいわれるほど天気のよい日が多いのが特徴ですが、四季がはっきりしており、その時々の気候にあわせて服装を選ぶ必要があります。倉敷美観地区や後楽園など、岡山には多数の観光スポットがあり、その魅力を最大限楽しむためにも服装は重要です。岡山の季節別の気温や最適な服装、おすすめの観光スポットなどを紹介します。
岡山の天気は四季により大きく異なる
岡山県は四季がはっきりしているため、服装はそれぞれの季節の気温にあわせて選ばなくてはいけません。
晴れの日が多いことで知られる岡山ですが、6月~7月は雨が降ることも多く、悪天候にも対応できる服装にすることも大切です。
岡山県の天気の特徴、四季別の天気の傾向と最適な服装について解説します。おすすめの桜スポットや観光スポットも紹介します。
岡山の天気の特徴は?
南北を山地に挟まれて季節風の影響を受けない瀬戸内式気候の岡山県は、年間を通して温暖です。
全国平均より年間降水量が少なく、日照時間が長いことから、「晴れの国」とも呼ばれます。降水量は6月~7月の梅雨(つゆ)の時期には比較的多くなる程度で、台風や雪といった自然災害による被害も受けにくいです。
春と秋は過ごしやすく、夏は30度を超える日もありますが、北部からの爽やかな風や瀬戸内海からの穏やかな風が吹き、朝と夜は涼しさを感じられます。
冬は寒い日もありますが、雪は稀にしか降らないため、穏やかに過ごせます。悪天候によって交通機関が乱れることもめったにないので安心です。
晴れの日は気温が高くなり、雨の日はやや下がる傾向があるため、服装は天気予報をチェックした上で、適したものを選びましょう。
【岡山】四季別の天気の傾向と最適な服装
岡山県の春、夏、秋、冬それぞれの天気の傾向と、おすすめの服装を紹介します。
春(3月~5月)の気象・気候
岡山県の2014年~2023年の10年間における春の平均気温は、3月が9.9℃、4月が14.7℃、5月が19.7℃です。
春は日中と朝晩の気温に差が出やすいため、寒暖差に対応できるよう、トップスにカーディガンやシャツをあわせるのがおすすめです。寒さの残る3月は冬用の服装でもOK。5月の日中はトップスのみで過ごせるほど暖かいです。
夏(6月~8月)の気象・気候
岡山県の2014年~2023年の10年間における夏の平均気温は、6月が23.1℃、7月が27.3℃、8月が28.5℃です。
6月下旬頃〜7月上旬頃までは梅雨の時期に入るため、蒸し暑いです。日中は通気性の高い素材で作られた服装を選びましょう。
梅雨を過ぎれば本格的に夏が訪れ、平均気温は28℃前後になります。日中は半袖トップスのみで快適に過ごすことができ、ボトムスは汗をかいても張り付きにくいワイドパンツがおすすめです。
30℃以上になる日も多く、日差しも強くなるので、日焼け対策は必須です。熱中症にも注意しましょう。
秋(9月~11月)の気象・気候
岡山県の2014年~2023年の10年間における秋の平均気温は、9月が24.4℃、10月が18.2℃、11月が12.5℃です。
9月頃からは、日中は暑く朝晩が冷えやすくなるため、寒暖差に対応できるよう薄手のカーディガンなどを用意しておきましょう。
カーディガンなら持ち運びしやすく、ベーシックな色味のものにすれば、旅行中に着まわしがしやすいです。
冬(12月~2月)の気象・気候
岡山県の2014年~2023年の10年間における冬の平均気温は、12月が6.9℃、1月が5.0℃、2月が5.6℃です。
岡山の冬は全国的に見ると暖かいですが、朝晩は冷え込むので、厚手のコートやアウターでしっかりと防寒対策をしておきましょう。
マフラーやタートルネックで首元を温め、ロング丈のボトムスやブーツで足元を温めるのが効果的です。
岡山で旅行に最適な季節は?
岡山県は温暖な気候なので、どの時期も旅行に適しています。最適な季節を挙げるとすれば、倉敷川沿いの柳が芽吹く3月~初夏にかけてです。
桜の開花情報を確認して桜スポットを訪れるのもおすすめです。年間降水量は少ないものの、梅雨の時期は雨が降る可能性が高いため、雨の嫌な方はその時期を避けて行くと安心です。
もし雨が降っても「倉敷アイビースクエア」や「大原美術館」をはじめ、屋内でも楽しめるスポットは数多くあります。
岡山の桜はいつ開花する?おすすめの桜スポット
岡山の桜は、例年3月下旬~4月下旬までが見ごろです。岡山で桜を楽しむなら、日本三名園のひとつである「後楽園」をおすすめします。
後楽園は江戸時代に造られ、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも三つ星の評価を得る大庭園です。ソメイヨシノを中心とした桜が約280本開花し、後楽園限定のオリジナル弁当もあるので、花見を楽しめます。
後楽園の他にも、しだれ桜のトンネルがある「たけべの森公園」や、推定樹齢1000年ともいわれる一本桜がある真庭市の「醍醐桜」も魅力的です。
津山市では毎年「津山さくらまつり」が開催されており、津山城と美しい桜を背景に、お祭りのにぎやかな雰囲気を味わえます。
これらの桜スポットでは夜にライトアップも行われるので、日が暮れてから訪れるのもおすすめです。
岡山のおすすめ観光スポット3選
岡山には多くの観光スポットがありますが、その中でも、倉敷美観地区、蒜山高原、済渡寺の3つは特におすすめです。それぞれの魅力を紹介します。
倉敷美観地区
倉敷美観地区は岡山を代表する観光スポットです。年間300万人以上の人が訪れ、一年中多くの観光客でにぎわっています。
倉敷美観地区の魅力は、江戸時代から残る白壁の蔵屋敷やなまこ壁など伝統ある建物とレトロな洋風建築が融合した美しい街並みです。
白壁、川舟、柳並木などを撮影しながら、街歩きしてみましょう。「くらしき川舟流し」で川舟に乗れば、水上からゆっくりと街並みを眺めることもできます。川舟は江戸時代に物資を運んでいた舟を再現して作られています。
チケットは当日券のみで人気のため、到着したらまず倉敷館観光案内所に行って早めに購入するのがおすすめです。
倉敷ブランドとして有名な「倉敷帆布」「倉敷デニム」を扱うショップ、町屋を改装したカフェ、「アイビースクエア」「大原美術館」などの文化施設などが集まっているので、一日散策しても飽きません。
日没後はライトアップされるので、夜も散策を楽しめます。川面に白壁の建物が映し出された風景はとても幻想的です。
アクセス:JR「倉敷」駅から徒歩約15分
住所:岡山県倉敷市中央1-4-8
夜間照明:4月~9月(日没~22:00)、10月~3月(日没~21:00)
蒜山高原
蒜山高原(ひるぜんこうげん)は、西日本有数の高原リゾートとして知られます。ジャージー牛の放牧が見られるほか、ワイナリーやハーブガーデンなどもあります。
サイクリングやキャンプといったアクティビティも充実しており、ヒルゼン高原センターでは買い物ができるお店やレストランなどもそろっているので、一日中楽しめます。
ひるぜん焼そばやジンギスカン、ジャージー牛乳を使ったソフトクリームなど、蒜山ならではのグルメも要チェックです。
アクセス:JR「中国勝山」駅から真庭市コミュニティーバス「まにわくん」で約80分
住所:岡山県真庭市蒜山上福田1205-197
営業時間:9:00〜17:30または9:00〜18:00
済渡寺
済渡寺(さいどうじ)は、平安時代に空海(弘法大師)が建てたとされており、真っ白な千本鳥居があることで有名なお寺です。
7月前後にはお寺の前や山に多くのアジサイが咲き誇ることから、アジサイ寺とも呼ばれます。
78基の真っ白な鳥居が86メートル続き、近年は撮影スポットとしてSNSでも話題です。真っ白な鳥居とブルーのアジサイのコントラストは美しいです。
お寺の前には約11,000株のアジサイのほか、約5,000株の花菖蒲、スイレン、サザンカなど、四季折々の美しい風景が広がります。
アクセス:JR「新見」駅からタクシーで約40分(最寄り駅はJR「井倉」駅ですが、タクシーが利用できません)
住所:岡山県新見市法曽661
参拝時間:9:00〜16:00
岡山旅行を楽しむなら天気や服装にも注目しよう
岡山へ旅行に行く際は、天気予報や気温をチェックし、天気にあわせた服装を心がけてください。春と秋は日中と朝晩で気温が変わりやすいため、カーディガンなどを用意しておくとよいです。夏は通気性のよい素材の服を選び、冬は防寒対策を忘れないことが大切です。
Written by Kakutama editorial team
All pictures courtesy of pixta