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良いものを安く!歩き続けるスーパーマーケット「二代目スーパー金次郎」
鷺ノ宮駅から徒歩1分の「二代目スーパー金次郎」を紹介します。 元気と安さにこだわり55年。地域の絆で集中豪雨を乗り越えたエピソードは必見です。
こんにちは!ナカノ観光レポーターの「あざらしヶ丘」です。今回ご紹介するのは、西武新宿線「鷺ノ宮駅」から徒歩1分の「二代目スーパー金次郎」です。 ※価格は取材時点のものです。
創業55年!親子二代で営むスーパーマーケット。新鮮な野菜が所狭しと並び、店員さんの元気な呼び込みが駅前に響き渡っています。
スーパー金次郎の魅力、それはとにかく安いこと!
キャベツが99円。
レタスやネギが50円。
生揚げは3個で99円。どれも衝撃のお値段です。
手作りの惣菜も。手書きのポップが親しみやすいです。お菓子やアイスもありますよ。
社長の上野康夫さんにお話を聞くことが出来ました。たっぷりお届けします。ー店名の由来を教えてください。「謎だったでしょ(笑)。父から店を引き継ぐ時にインパクトのある名前を探していたら、二宮金次郎像を見かけたんだよね。自分としても日々勉強だし、勉強にはお客さんに値引きするという意味もあるじゃないですか。そこから名付けました」
ーお店のこだわりを教えてください。「元気さ。これはもう絶対!あとは、大きいスーパーには置いていないような商品も仕入れています。この業界って数量を増やすと利益が少なくなっちゃうの。大きいスーパーと同じことをやっても敵わないから極力違うものを見つけようと。そのためには色んなところに行きますよ。野菜や果物は、豊洲市場や淀橋市場のせりで落とします。ジュースやお菓子、カップ麺も、全部僕が問屋さんを何軒も回って仕入れています」
お菓子も毎日のように新商品が入り、飽きのこないラインナップ。日常のワクワクが沢山感じられます。
「モットーは、『歩くこと』。『自分の目で見て、気に入ったものだけを仕入れる』それがこだわりかな」仕入れのために毎朝5時から動き出す上野さん。豊洲市場、淀橋市場をはじめとし、練馬や浦和など夜まで歩き回ります。
「それともう1つは、『人と人』。僕も人が好きだし、人に好かれるにはやっぱりコミュニケーションが大事。AIがどんどん進化したって最後は人なんだから!あとは、明るさがあれば何とかなる。自分から元気がなくなったら、すぐに辞めてやろうと思っているくらい。明るさと元気があると、いい仕入れ情報も呼び込める気がするよ」
25年前に上高田地区の早朝野球リーグを立ち上げたメンバーの1人でもある上野さん。休日の趣味でも人とのつながりを大切にしています。
そんなスーパー金次郎が大ピンチになった出来事が、2005年9月に首都圏を襲った集中豪雨。中野区も多くの浸水被害を受けました。お店のすぐ前を流れる妙正寺川が溢れ、店内は膝上まで水浸しに(その後2013年に鷺宮調節池が完成し、妙正寺川の水害対策が整いました)。
「すさまじい雨だったよ、霧状の真っ白で。降りすぎて何も見えないの。シャッターを閉めてもジョロジョロ流れてきて、ヤバイヤバイと商品をどんどん上げたけど、地下の倉庫や冷蔵庫は全部駄目になった。でもうちの心臓である、55年のぬか床だけは絶対に守らなきゃってすぐに引き上げた」
人気ナンバー1の自家製のぬか漬け。味が評判で、居酒屋にも出荷しています。父から子へ大事に受け継がれてきたぬか床が無事で良かった。
「保健所の検査も含めて2週間ぐらいオープンできなかったし、地下の水を抜くのに13時間かかったかな。でも、その時は色んな人が助けてくれたよ。工務店の人が、地下がカビないようにセメントを乾かす大きい扇風機を何台か持ってきてくれたりね。もちろん浸水した商品はみんな捨てたんだけど、上の方にあげて助かったものは捨てちゃうのももったいないし、『どうぞご自由に』って店の前に置いておいたのよ。そしたら、誰かが置いてくれたバケツに、みんなお金を入れてくれて。やっぱりそういうのが『人と人』だよなって、あれは感動したね。片付け中も、道行く人が『大変だったね、絶対またオープンしてね』『なんとか頑張って…』って声をかけてくれて。あれを乗り越えて今があるから、強くなったのは確かだね。あの時を思えば、もう怖いものはない!」
大ピンチを乗り越え、さらにパワーアップしたスーパー金次郎。その背景には、地元の方との強い繋がりや優しさがありました。
そして、ワクワクする商品のラインナップや安さの秘密は、上野さんの勤勉さとまっすぐな人間性。まさに二宮金次郎!これからも目が離せない鷺宮のスポットです。インスタグラムやXで、お得情報を発信中!こちらもチェックしてみてください。
二代目スーパー金次郎
所在地:中野区白鷺3-1-1
アクセス:西武新宿線「鷺ノ宮駅」より徒歩1分
電話:03-3330-2135
営業時間:10時から20時
定休日:日曜日、祝日(不定休)、臨時休業あり
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中野区は、東京都23区の西部に位置しています。サブカルチャーの「聖地」と呼ばれる「中野ブロードウェイ」が特に有名ですが、それ以外にも歴史ある神社・仏閣やグルメなど、多くの観光資源を有しています。 中野駅周辺で「100年に1度」とも言われる再開発が進み、まちの移り変わりが進む一方、昔ながらの人情味あふれる商店街が賑わっているなど、中野のまちは多様な面を持っています。そんなまちの多様性が、約1.7万人、約120カ国の人が住むというまちの特徴にもつながっています。