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東京・中野はむかし〇〇だった!?樹齢500年の椎の木がいざなう中野の歴史「中野区立歴史民俗資料館」
東京、西武新宿線沼袋駅が最寄りの「中野区立歴史民俗資料館」を紹介します。 昔の衣装を着て、気分はタイムトラベル。テーマが変わる企画展も人気です。
こんにちは。ナカノ観光レポーターの「ちいたん」です。今日もちびナカノさんと一緒です。皆さん、「れきみん」って知っていますか?「中野区立歴史民俗資料館」の愛称です。原始から現代にいたるまでの中野の歴史や文化がよく分かります。なんと入館料が無料!気軽に立ち寄れるのがいいですね。来館記念のプレゼントも見逃せません。
「れきみん」は東京の新青梅街道沿いにあり、西武新宿線「沼袋駅」からは歩いて10分くらいで着きます。近くにはバス停があり、JR「中野駅」からもアクセスできます。
1989年に名誉都民である山崎喜作氏から寄贈された土地に開設。2020年にリニューアルし、3つの展示室(常設展示室、特別展示室、企画展示室)からなります。さっそく、2階にある常設展示室を見てみましょう。
壁面を辿りながら、歴史散策ができます。土器を使った時代が長く、大昔から中野に人が住んでいたことが分かります。「ちびナカノさん、まるでタイムトリップしたみたいな気持ちにならない?」
ちいたんのおすすめは、歴史体験コーナー。再現された昔の人の衣装を着て、コスプレ撮影ができるんです。気分はタイムトラベラー。「何時代に遊びに行こうかな?ちびナカノさんには大きくて無理かなぁ?」
取材の日(2024年1月)は、特別展示室で館蔵品展「七人の福神たち」をやっていました。七福神にちなんだ絵馬や郷土玩具、絵画などがいっぱい。
企画展示室は準備中でしたが、ついたてでパネル展「江戸・東京百景今昔」をやっていて見応えがありました。浮世絵と写真で東京の移り変わりが一目瞭然!以前展示した資料が刊行物になっていて、購入することもできます。
皆さんにも実際に足を運んでじっくり展示物を見て欲しいので、詳しくはご紹介できませんが…今日はなんと、責任者の林 善憲さんにお話を聞くことができました。
―どのくらいの展示物が保管されているのですか。「地下に収蔵庫がありまして、3万点弱くらいの資料を保管しています」
―どんな方の来館が多いですか。「普段は年配の方が多いです。また、ちょうどこの時期(1月)は、社会科見学で小学3年生の児童が『中野区の移り変わり』を勉強しに来ています」
―人気の企画展はなんですか。「『おひなさま展』です。毎年開催していて、企画展示室とロビーに約40組の人形がズラっと並びます」
私、ちいたんもおすすめします!都内最大規模と聞いて、江戸時代や明治時代の雛人形を子どもと毎年見に行っています。迫力満点なので、ぜひ実物を見てほしいです(2024年は2月13日から3月16日まで)。
「ほかにも、『天狗像・幽霊像』の特別公開は反響がありました。かつて哲学堂公園の哲理門に安置されていた像で、修復されたのちに当館で収蔵しています。現地にはレプリカが入っています」
年に一度ほど公開されるそうなので、要チェックです。先日終わってしまいましたが、「旧豊多摩監獄表門関連展示」も中野の大切な文化を残していこうという想いが伝わってきて良かったです。こちらの展示は、2026年までテーマの切り口を変えて毎年行われるそうです。
家族連れにおすすめの「折り紙のコーナー」が最近「おりがみ広場」として生まれ変わったそうです。季節や展示会に合わせた折り紙が楽しめます。アイデアがいっぱいですね。
―アイデアはどうやって考えているんですか。いつも展示会のテーマが興味深いので感心しています。「3人の学芸員が中心になってアイデア出しをしています。みんなで作り上げていくのですが、どういった資料を出すか、イベントをどう絡めるかなど、展示会ごとの担当が考えています」
少ない人数で細部まで工夫満載の展示会ができあがっているのは驚きです。
「『おひなさま展』では、期間中、ロビーに設置した段飾りで人形の飾りつけ体験ができます」
おひなさまの飾りつけができるなんて嬉しいですね。参加してみたくなります。
―お仕事は展示、保管、調査・研究など多岐に渡ると思いますが、一番好きなものはなんですか。「どちらかというと事務を担当しているのですが、展示を作り上げていく工程はいいなと思います。ほかにも、毎年夏休みに『れきみんサマーフェスタ』というイベントがあるのですが、スタッフ一人ひとりがどんな材料を使ってワークショップをするかなど準備します。当日は、お客さまと対話できるので好きですね」
―最後に、「れきみん」のイチオシを教えてください。「新しくなった常設展示室や庭園の茶室など、見どころはたくさんあるんですけれども、個人的には、庭園にある樹齢500年といわれる椎の木です。当館の屋根が椎の木の邪魔にならないよう工夫されているのを見てみてください」
ちびナカノさんと見に行ってみました。本当だー!立派な椎の木…。屋根が木の枝をよけているみたい。
「実際に来て、展示室の空気に触れていただきたいです。中野のことを踏み込んで調べたい時や、歴史や民俗をもっと知りたい時は、お声がけください」そんな言葉もいただきました。林さん、ありがとうございました。
時間の積み重ねだけが生み出せる「モノ」の重みが、中野の人々がどのように暮らしを営んできたのかを語りかけてくるようでした。それに、500年以上中野を見守ってきたシンボルツリーの椎の木。2階の大きな窓からも見えるようになっていることに今回はじめて気づきました。来るたびに発見がある「れきみん」です。
日常を離れて、展示物の迫力を味わいに行くのは良いリフレッシュになりますね。楽しかった!「さて、ちびナカノさん。中野はむかし何だったか分かった?」答えは「れきみん」に行くとすぐ分かりますよ。
中野区立歴史民俗資料館
所在地:中野区江古田4‐3‐4
アクセス西武新宿線「沼袋駅」北口より徒歩8分
JR「中野駅」北口より京王バス中92系統「江古田二丁目」下車、徒歩2分
JR「中野駅」北口より関東バス中41系統「江古田二丁目」下車、徒歩2分(中12系統はとまりません)
開館時間:9時から17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日、第3日曜日、年末年始
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中野区は、東京都23区の西部に位置しています。サブカルチャーの「聖地」と呼ばれる「中野ブロードウェイ」が特に有名ですが、それ以外にも歴史ある神社・仏閣やグルメなど、多くの観光資源を有しています。 中野駅周辺で「100年に1度」とも言われる再開発が進み、まちの移り変わりが進む一方、昔ながらの人情味あふれる商店街が賑わっているなど、中野のまちは多様な面を持っています。そんなまちの多様性が、約1.7万人、約120カ国の人が住むというまちの特徴にもつながっています。