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花弁の裏を見せて巻き上がり踊るように咲く「お苗菊」 江戸時代から続く菊づくり-菊花展-
兵庫県丹波篠山における菊作りの伝統は古く、250余年の歴史があります。なかでも、丹波篠山だけに伝わる門外不出の「お苗菊(古典菊)」は、旧篠山藩主の青山忠良が江戸幕府から拝領し、家臣に栽培させたと伝わる伝統ある中菊。お苗菊を中心に、菊花同好会会員などが丹精込めて育てた大菊や菊の盆栽など約300鉢が展示されます(11月上旬)。
兵庫県丹波篠山における菊作りの伝統は古く、250余年の歴史があります。なかでも、丹波篠山だけに伝わる門外不出の「お苗菊(古典菊)」は、旧篠山藩主の青山忠良が江戸幕府から拝領し、家臣に栽培させたと伝わる伝統ある中菊。お苗菊を中心に、菊花同好会会員などが丹精込めて育てた大菊や菊の盆栽など約300鉢が展示されます(11月上旬)。
門外不出のお苗菊とは
お苗菊は旧篠山藩主 青山忠良が1840年頃、江戸幕府から拝領し家臣に栽培させたと伝えられる中菊のことで、丹波篠山付近でのみ愛育されてきたことから「門外不出」の菊とされています。
関西では、丹波篠山付近にのみ早くから愛育された純日本種の菊で、その特徴は一度満開になった花がまるで踊っているように花弁の裏を見せて巻き上がるという雅味豊かな品種です。開花から約1か月間、その踊り(三態:咲き開き、抱え初め、抱え)を楽しむことができ、形が変わっていくことを、舞踊などの芸事などに例え「狂い」や「芸菊」と呼ばれます。
昭和の初期、その一部が時の宮内省に献納されて「篠山中菊」と命名され「新宿御苑」に異彩を放ったことも。
戦時中、多くの品種が絶滅しましたが、愛育家が今も残る数種類のお苗菊を受け継ぎ丹波篠山地方特有の菊として伝えています。
小倉山
太平の里
天の岩戸
丹波篠山は歴史と伝統があふれる町です。 丹波篠山市の中心には篠山城跡があります。今も立派な石垣が当時のまま残っており、それを取り囲むようにして城下町の町並みが広がっています。 丹波篠山の町並みや文化は京都の影響が色濃く反映されており、実際に城下町を歩いてみると、あちこちに京都のような町並みを発見できるはずです。