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【兵庫】知る人ぞ知る秋の絶景登山 日帰りで楽しめる丹波篠山の名山
兵庫県丹波篠山市は四方を山々に囲まれた自然豊かなまちです。市内最高峰の御嶽(793m)を含む多紀連山では、秋ならではの紅葉や早朝に見える雲海を求めて多くの登山客が訪れます。11月3日には登山イベントが開催され、山頂の景色を楽しんだ後にしし汁など丹波篠山の味覚が登山客をお出迎え。
多紀連山(多紀アルプス)
多紀連山とは、丹波篠山市から京都府、丹波市にかけて連なる標高600~800mの山々の総称です。主峰の「御嶽(793m)」、東の「小金嶽(726m)」、西の「西ヶ嶽(727m)」の3つの峰が中心となっており、古生層の珪岩からなる険しい山でもあることから通称「多紀アルプス」とも呼ばれています。
四季を通じて数多くの植物に恵まれ、秋のウルシ・ヌルデ・カエデ・ケヤキ・ナラの紅葉が美しいほか、晩秋は篠山盆地ならではの「丹波霧」がしばしば発生し、早朝には雲海が観察できることもあります。
■主峰「御嶽」
古くは藍波ヶ峰(らんばがみね)と呼ばれ、鎌倉・室町の時代に女人禁制の丹波修験道場として栄えました。行者は年間1万人を超え、法螺貝の響き、鈴杖の音、念誦の声が年中谷にこだましたと言われ、今もその名残があります。
東の峰からのパノラマは特に素晴らしく、北には丹波大江山、丹波長老ヶ岳、東に京都の愛宕山、大阪の生駒連峰、南には六甲山や播磨灘、西に但馬の栗ケ峰など周辺の主要な峰が見渡せます。
丹波篠山は歴史と伝統があふれる町です。 丹波篠山市の中心には篠山城跡があります。今も立派な石垣が当時のまま残っており、それを取り囲むようにして城下町の町並みが広がっています。 丹波篠山の町並みや文化は京都の影響が色濃く反映されており、実際に城下町を歩いてみると、あちこちに京都のような町並みを発見できるはずです。