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兼六園は、石川県金沢市に存在する文化財に指定された庭園。兼六園では春が近づくと、約400本以上もの桜が満開に咲き誇ります。本記事では、そんな兼六園の桜の見頃の時期や無料開放情報、おすすめスポットなどについてご紹介します。
石川県金沢市に存在する兼六園。文化財にも指定されており、年間通して多くの人が訪れる人気スポットです。
そんな兼六園ですが、春には美しく咲き誇る桜を求めてやってくる人も多いのです。
この記事では、兼六園の概要をはじめ、桜の見頃、おすすめ写真スポットや無料開放情報などを網羅してご紹介します。
兼六園に桜を見に行きたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Photo by Pixta
兼六園は、正式には「特別名勝兼六園」と呼ばれ、岡山の後楽園、水戸の偕楽園とともに「日本三名園」のひとつとされています。
金沢市の中心に位置するため、年間通して多くの市民や観光客が訪れます。
兼六園は、広い土地に山をかたどった築山、池、御亭を配置する「廻遊式」を基礎としたものでありつつ、そこにさまざまな庭園手法が加わった固有の庭園です。
何代もの加賀藩主によって作り上げられた兼六園ですが、そこには一貫して繁栄の願いが投影されてきたといいます。
また、兼六園の魅力は何といっても、四季折々の美しい景観が楽しめる点。春は桜、秋は紅葉、冬は雪と、季節が移り替わる毎に異なる美しさを見せてくれるのです。
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兼六園の桜の見頃は、例年だと4月上旬です。ただし、気象条件によって多少前後する可能性もあります。
ソメイヨシノ、ヒガンザクラ、シオガマザクラ、フゲンゾウ、ウコン、ヨウキヒなど多種類の桜が植えられており、その数なんと400本を超えます。
中でも最も美しいと言われているのが、ケンロクエンキクザクラ。ケンロクエンキクザクラは日本の桜で最も花弁が多い、珍しい品種です。昭和初期には国の天然記念物に指定されていました。
桜が見頃になる4月上旬には、桜を求めて多くの人が兼六園を訪れます。休日は大変混雑するため、少しでも混雑を避けたい人は平日の早朝を狙って訪れるとよいでしょう。
続いて、兼六園で綺麗な桜を見れる、おすすめのスポットをご紹介します。映える写真が撮れるスポットなので、SNSをやっている人には特におすすめです。
ここで紹介するのは「花見橋」「眺望台」「茶店通り」の3つ。順に見ていきましょう!
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おすすめスポットの1つ目は「花見橋」。
花見橋は、兼六園の園内を流れる小川にかかる橋で、ここから見る桜の景観が素晴らしいことからこの名前が付きました。
桜以外にも、カキツバタやツツジなどが咲き誇り、桜のシーズンが終わってもそれぞれの花を四季折々に楽しめます。
また、橋にかかるようなかたちで桜が咲いているため、少し離れた位置から撮影すると橋と共に桜が綺麗に写りますよ。
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おすすめスポットの2つ目は「眺望台」です。
兼六園には眺望台があり、そこから見る桜がひときわ美しいのです。
眺望台から開けた景色を見下ろすと、満開に咲き誇る桜越しに金沢の街が見渡せます。桜と街と緑豊かな山々が眼前に広がり、平地では味わえない風情が感じられますよ。
兼六園の眺望台は、桂坂口に入り、そのまま坂を上ればたどり着きます。「眺望台」と書かれた木製の立て札もあるので、すぐにわかるはずです。
おすすめスポットの3つ目は「茶店通り」。
その名の通り、茶店やお土産屋が立ち並んでおり、桂坂口と蓮池門口の間に位置します。
徳川家康の孫娘である珠姫が加賀藩に嫁入りした際、江戸からの随行者が住んでいたことが由来となっています。
兼六園が一般開放された明治4年の翌年に茶店の営業が許可されたそうで、非常に歴史のある通りです。
茶店通りは、お団子などお馴染みの和菓子を味わいながら、桜が堪能できる贅沢なスポットなのです。レトロな雰囲気と桜が合わさり、写真映えもばっちりですよ。
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兼六園での桜の楽しみ方として、金沢城を背景に桜を眺めるのもおすすめ。
兼六園と金沢城公園は「石川橋」という橋でつながっているため、兼六園から金沢城公園に向かうのも簡単です。
古き良き城を含んだ景観と、可憐に咲き誇る桜がとてもマッチして、写真映えも狙えます。
金沢城公園には、全国から集められたさまざまな種類の桜が植えられているため、それぞれの見頃を堪能できますよ。
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兼六園では桜の開花に合わせて、園の無料開放とライトアップが行われます。開催される期間は毎年、金沢の桜の開花宣言直後に発表されます。発表はだいたい、3月中旬から下旬頃になるため、楽しみに待ちましょう。
無料開放に関して、2025年の情報はまだ公開されていませんが、2024年は4月5日から4月14日に開放されています。参考にしてくださいね。
開園時間は7時から21時半。ライトアップは日没後から21時半まで行われます。
昼間とは違った表情を見せる桜を、0円で楽しめるチャンスですね。
兼六園に公共交通機関で向かう場合は、電車とバスを両方使う必要があります。電車で金沢駅へ向かい、そこからバスで兼六園下・金沢城、 広坂・21世紀美術館、香林坊のいずれかで下車しましょう。そこからさらに歩いて5分~7分で兼六園に到着します。
バスを避けたい場合はタクシーを使うのも手です。電車で金沢駅にて下車した後、兼六園までタクシーで約10分で到着します。
また、車で向かう場合、金沢西IC・金沢東ICから約30分、金沢森本ICから約20分です。駐車場は有料になるため、ご注意くださいね。
桜が見頃の時期、特に無料開放されている時期は混雑が予想されます。そのため、できるだけ公共交通機関を利用するのが無難でしょう。
兼六園の桜の見頃は、例年4月上旬です。ただし、気象条件によって多少前後することもあります。
兼六園では「兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ)」という品種の珍しい桜が見れます。見頃は4月下旬から5月上旬です。
兼六園の入園料は、大人320円、小人100円です。しかし、桜が見頃の時期は無料開放しているため、無料で入園できます。
桜が見頃の時期の土日は大変な混雑が予想されるため、平日がおすすめです。ただし、平日でも混雑していることがあるため、混雑を避けたいのであれば平日の早朝に訪れるとよいでしょう。朝は7時から開園しています。
歩いて行けないことはないですが、かなり時間がかかります。金沢駅からバスやタクシーで10分以上かかるため、歩いて行くには大変だと感じる人もいるでしょう。往復することを考えると、やはりバスやタクシーを利用することをおすすめします。
ソメイヨシノをはじめとする、多種類の桜が咲き誇る春の兼六園。
一般的な桜だけではなく、ケンロクエンキクザクラと呼ばれる珍しい桜が楽しめるのもポイントです。
また、桜が見頃の時期には毎年、ライトアップや無料開放が行われます。気軽に美しい桜を楽しみたい人には嬉しいメリットですね。
無料開放を利用して、兼六園の桜を身近に感じましょう!
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ライター
エンタメ系からお役立ち系まで、多岐にわたる記事を執筆。2024年10月にMATCHAに参加しました。
長年事務員として勤めた経験があり、オフィス系ソフトの操作、WEBデザイン、コーディングなどが得意です。
WEBライターとしては2022年5月より活動を開始しました。