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山梨県は首都圏に隣接しながらも、海に全く接しない内陸県であることから、全域的に標高が高くなっています。今回は、そんな山梨県の最高気温・最低気温について解説します。季節ごとに快適な服装についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
山梨県は首都圏に隣接しながらも、海に接しない内陸県であることから、標高が県全域的に高い都道府県です。そのため、観光や出張で山梨県を訪れる方のなかには、どう防寒対策や防雨対策をしてよいか迷う方も少なくありません。
そこで今回は、季節ごとに山梨県の最高気温・最低気温について解説します。季節ごとに快適な服装についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
・山梨の最高気温・最低気温
・1月〜3月の気温/服装。変わりやすい山の天気に注意
・1月の平均最高気温9.1℃、平均最低気温-.2.1℃
・2月の平均最高気温10.9℃、平均最低気温-0.7℃
・3月の平均最高気温15.0℃、平均最低気温3.1℃
・4月~6月の気温/服装。羽織ものがあると便利
・4月の平均最高気温20.7℃、平均最低気温8.4℃
・5月の平均最高気温25.3℃、平均最低気温13.7℃
・6月の平均最高気温27.8℃、平均最低気温18.3℃
・7月~9月の気温/服装。盆地と高地で服装を使い分けて
・7月の平均最高気温31.6℃、平均最低気温22.3℃
・8月の平均最高気温33.0℃、平均最低気温23.3℃
・9月の平均最高気温28.6℃、平均最低気温19.4℃
・10月~12月の気温/服装。観光時はジャケットが必要
・10月の平均最高気温22.5℃、平均最低気温13.0℃
・11月の平均最高気温16.7℃、平均最低気温5.9℃
・12月の平均最高気温11.4℃、平均最低気温0.3℃
・FAQ
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総務省統計局発行の『統計でみる都道府県のすがた 2024』によれば、山梨県の年平均気温(2022年)は15.7℃で、都道府県平均の16.1℃を下回ります。
一方、月平均の日最高気温のうち、一年間で最高の月の気温を示す月最高気温(同)は33.0℃(都道府県平均32.3℃)。月平均の日最低気温のうち、一年間で最低の月の気温を示す月最低気温(2022年)は-2.9℃(都道府県平均0.3℃)となっています。
つまり、山梨県の気温は、年平均気温と月最低気温は都道府県平均を下回る一方で、月最高気温は全国平均を上回っているのです。
しかも、山梨県は標高差による気温の地域差が大きい傾向にあります。実際、山中や河口湖、大泉といった標高が高い常住地域は気温が低く、盆地との気温差が6℃に達する場所も。
気象庁によれば、山梨県の降水量(1991年〜2020年)は1160.7mm。盆地という地理的特性により少ない傾向がありますが、富士五湖地方や富士川地域といった多雨地域では、県平均の降水量の2倍に達する場所もあるとされます。
また、乾燥状態を左右する年平均湿度については河口湖で全国平均並みである一方、盆地地帯の甲府では全国平均値を大きく下回ります。そのため、冬から春にかけて盆地で空気が著しく乾燥する場合があります。
山中湖で開催されるアイスキャンドルフェスティバル Picture courtesy of by Yamanashi Tourism Organization
山梨県の1〜2月は1年のうちで最も気温が下がる季節です。
この季節の山梨県は、内陸性気候により朝晩の冷え込みが厳しくなります。夜になると、冷えた山の斜面から冷たい空気が甲府盆地に流れ込み、冷気が滞留することでさらに気温が低くなるためです。甲府盆地の気温の低下を促す冷気については、八ヶ岳おろしと呼ばれています。
このように山梨県の冬は盆地ならではの寒さが続きます。そのため、冬の山梨県を訪れる際は、ダウンジャケットをはじめとした保温性の高いアウターがマスト。下半身も、「ロング丈のパンツやジーンズ+スニーカー」で肌を隠しましょう。
この時期の山梨県は山梨県を代表する酒蔵「山梨銘醸」によるイベント「七賢 酒蔵開放」や、山中湖で開催されるアイスキャンドルフェスティバルといった観光イベントが催されます。
最高気温が一桁台で最低気温も0℃を下回る1月の山梨県では、ダウンジャケットやウールコートなどの厚手のアウターで寒さを防ぐことが大切です。インナーにはニットセーターやカーディガンを使い、防寒対策するとよいでしょう。
2月の山梨県は、1月に続いて最低気温が氷点下を下回るため、厚手のコートやジャケットで防寒対策をしてください。
地域によっては日中の最高気温が10℃を超える日があるものの、平均最低気温は0℃を下回るため、寒さをしのげる服装で出かけるとよいでしょう。
3月の山梨県は春先とはいえ、朝晩は冷え込むため、ダウンコートや厚手のコートを着込みましょう。
ただ、3月下旬になると春の暖かさを感じられるようになるため、インナーの枚数を減らすといった対応も問題ありません。
舞鶴城公園の桜 Picture courtesy of by Yamanashi Tourism Organization
山梨県の4〜6月は、徐々に温かくなる季節です。4月中旬になると、日中は日差しが暖かく感じられるとともに、気温の上昇にともなって桜が開花し始めます。
しかし、4月は依然として朝晩の寒暖差が激しいため、コートや厚手の上着を持参して外出しましょう。
ゴールデンウィークが近づくころには最高気温が20℃を超え、気温が徐々に上昇していきます。ただし、この時期でも山嶺から吹き降りてくる風が冷たく感じる場合があるため、コンスタントに最高気温が20度を超える6月までは、パーカーや薄手の羽織を手放さないようにしましょう。
4月の山梨県は中旬になると日差しが暖かく感じられるものの、朝晩の寒暖差が激しいため、厚手のカーディガンやダウンジャケットなどを用意しておきましょう。
4月下旬になると日中の気温が20℃前後まで上がってきますが、依然として朝晩の寒暖差が大きいため、温度調整しやすい服装をおすすめします。
5月の山梨県は最高気温が20℃を超える日も増え、過ごしやすい季節です。
新緑も芽生え、アウトドアを楽しむのに最適な時期になりますが、盆地という地理的な性質により、山嶺から吹き降りる風が冷たく感じることがあります。そのため、富士五湖を中心に外出する際はカーディガンやパーカーなど羽織るものを持っていくとよいでしょう。
6月の山梨県は平均気温が20℃前後で過ごしやすい気温が続きます。しかし、雨が降ると気温が急降下するため、天候によっては薄手の羽織りを持ち歩くのがおすすめです。
7月に富士山で開催される富士登山競争 Picture courtesy of by Yamanashi Tourism Organization
夏の山梨県は盆地の形状と街を取り囲む山々により、日本でも有数の暑い地域として知られています。
暑さの原因になるのは、御坂山地、南アルプスを越えて甲府盆地へ吹き降ろす風です。この風は、空気が山を吹き降りる際に気温が上がる「フェーン現象」を発生させ、盆地特有の暖気が逃げづらい特徴も加わり、猛烈な暑さを作り出します。
しかし、山梨県の夏は東京都心ほど熱帯夜に悩まされることがありません。夜になると、盆地斜面に近い空気が地面に熱を奪われて冷えていくとともに、盆地に滞留した冷えた空気により、ぐっと気温が下がるためです。
それでも、近年は平均気温の上昇に伴い最低気温が25℃を下回らない熱帯夜が増加しつつあります。そのため、夏に山梨県を訪れる方は、夜間の熱中症に留意して訪れるとよいでしょう。
なお、この時期の山梨県は富士山を舞台に健脚を競う富士登山競走や、関東屈指の子授け・安産のご利益があるとされる山中湖諏訪神社例大祭「安産祭り」などが各地で開かれます。
7月の山梨県は、前半は梅雨真っ只中のため、お出かけ前に天気予報を確認し、必要に応じて雨具を持って出るとよいでしょう。
梅雨明け後は最高気温が30℃を超える真夏日になる日も増えていきます。そんな日は半袖に、下はショートパンツと軽装で出かけることをおすすめします。
8月の山梨県は盆地という地理的な特徴も相まって、真夏日が続きます。そのため、お出かけする際の服装は軽装にするのがおすすめです。
お盆を過ぎたころになると、気温も落ち着いてきます。とくに河口湖を含めた富士五湖周辺は日陰で涼しい感じることも。また夏の富士五湖周辺は1年のうち最も降水量が多い時期のため、雨具を常備しておくとよいでしょう。
9月の山梨県は前半は残暑が続くため、日中は半袖で過ごすとよいでしょう。
9月下旬も気温がまだまだ高め。ただ、富士五湖周辺は後半に入ると、気温が下がり始め、昼夜の寒暖差が大きくなります。
富士五湖周辺を訪れる場合はロングパンツのほかに、長袖のインナーや厚手のシャツを準備しておくとよいですね。
伊奈ヶ湖の紅葉 Picture courtesy of by Yamanashi Tourism Organization
10〜11月の山梨県は太平洋側気候に位置していることから、晴れた日が多いのが特徴です。甲府地方気象台によれば、2024年10、11月は高気圧に覆われて晴れた日が多くなり、気温が高くなったそう。
それでも、晩秋に差し抱えると、山嶺から冷えた風が盆地に吹き降りるようになります。近年は温暖化の影響か、全般的に平均気温が高くなっていますが、11月下旬以降は富士五湖といった高地だけでなく、平野部でも朝晩の寒暖差が大きくなります。
11月下旬以降に山梨県を訪れる際は、ダウンジャケットやコートを着用するようにしましょう。
なお、山梨県は激しい寒暖差により落葉樹が色鮮やかに染まることから、河口湖や御嶽昇仙峡、伊奈ヶ湖など、各所に紅葉の名所が点在しています。
10月の山梨県も9月に続いて気温が高めです。そのため、本格的なアウターが必要なく、日中はカーディガンや長袖シャツで快適に過ごせます。
ただ、標高の高い富士五湖は日中と朝晩の寒暖差が激しいため、温度調節できる服装がおすすめです。
11月の山梨県は中旬を過ぎると冬の気温に近づき、最低気温が10℃を下回る日も出てきます。一日を通じて寒くなる11月中旬以降はニットを取り入れて暖かく過ごしましょう。
寒さは日によって異なりますが、11月下旬からは朝晩の気温がグッと低くなるため、冬用のコートも必要になります。
12月の山梨県は山間部を中心に寒さが増すため、お出かけする際はダウンジャケットやコートが必要です。
中旬以降は平野部でも雪が降る日があります。気温や天気に応じてマフラーや手袋を用意するとよいでしょう。
標高の高い富士五湖周辺は上旬から真冬並みの寒さ。そのため、富士五湖周辺を訪れる際は厚手のコートはもちろん、手袋やマフラーなどでしっかり防寒することが大切です。
総務省統計局のデータによれば、東京都の年平均気温(2022年度)は16.4℃であることから、山梨県と東京都の気温差は0.7℃です。
しかし、気温差は、標高の高い富士五湖と比べた場合に大きくなります。実際、観光客が多く訪れる富士五湖の年平均気温は10.9℃となっていることから、富士五湖を基準とした場合、山梨県と東京都の気温差は5.5℃です。
山梨県には空港がないため、東京都や大阪府から山梨県へアクセスする方法はおもに電車と高速バス、自家用車の3つになります。
甲府方面に向かう場合、所要時間が最も短い交通手段は電車となっています。
山梨県では、山間部を中心に標高が高いこともあり、3月まで雪が降る場合があります。
今回は、山梨県の最高気温・最低気温について解説しました。
山梨県の気温は都道府県平均と比べて低いものの、際立って高い緯度に位置しているわけではないことから、おおむね都道府県の平均域に位置する気温といえます。
そのため、基本的には、都心にいるときと同じような気温対策をするとよいでしょう。
ただ、人気観光スポットの富士五湖周辺を中心に標高の高い地域は、平野部以上に寒暖差があります。防寒対策には万全を期してお出かけしてくださいね。