【群馬県川場村】四季折々100種類の草花が咲き誇る禅寺 青龍山 吉祥寺

青龍山吉祥寺は、群馬県川場村にある南北朝時代創建の禅寺です。100種類以上の草花が咲き誇る「花の寺」として知られ、四季折々の美しい景色を楽しめます。近年新設されたハート型の「猪目窓」は、SNSでも人気のフォトスポットです。
青龍山 吉祥寺とは?
青龍山吉祥寺は、1339年創建の禅寺で、鎌倉の建長寺を本山としています。建長寺を本山とする400以上の寺院の中で最北に位置し、「建長寺北の門」とも呼ばれます。1675年建立の本堂をはじめとする歴史的建造物と、100種類以上の草花が咲き誇る美しい庭園が特徴です。川場村の豊かな水に育まれた池や滝も境内にあり、歴史と自然の両方を楽しめる場所です。
アクセス情報
• 所在地:群馬県利根郡川場村門前 860
• アクセス:
【車】関越自動車道「沼田IC」より約10分 駐車場は普通車30台 大型バス10台駐車可能。
【公共交通機関】
・JR上越線「沼田駅」下車、川場村循環バス約30分「吉祥寺入口」下車、徒歩3分
境内を彩る花たちを楽しみましょう!
「青龍山 吉祥寺」は四季折々の花が美しい花寺としても知られていて、春から秋にかけて川場村の美しい自然の風景とともに季節の花を楽しめます。
雪解けの春に楽しめる花(3月~6月)
雪深い川場村に訪れる少し遅い春に楽しめる花は、3月下旬頃から見ごろを迎えるミズバショウやスイセンから始まり、桜なども楽しめます。また、川場村のシンボル花にもなっているシャクナゲが4月上旬頃から咲き始めます。

ミズバショウ(3月下旬~4月下旬)
リュウキンカ(4月上旬~5月中旬)、スイセン(4月上旬~中旬)、桜(4月)、シャクナゲ(4月上旬~5月上旬)、オキナグサ(4月上旬~5月中旬)、エンコウソウ(4月中旬~5月中旬)、シラネアオイ(4月下旬~5月上旬)、ケマンソウ(4月上旬~4月中旬)、イカリソウ(4月下旬~5月上旬)、ツツジ(4月中旬~5月上旬)
クリンソウ(5月上旬~6月中旬)、ツボサンゴ(5月上旬~6月中旬)、カキツバタ(5月中旬~6月上旬)、ムラサキセンダイハギ(5月中旬~6月中旬)
ギボウシ(6月上旬~8月上旬)、クガイソウ(6月上旬~6月下旬)、トリアシショウマ(6月上旬~6月下旬)、ユキノシタ(5月上旬~6月下旬)、キョウガノコ(6月中旬)、あじさい(6月下旬~8月)、ヒメヒオウギスイセン(6月下旬~8月)、マツモトセンノウ(6月下旬~7月上旬)
さわやかな川場村の夏を彩る花(7月~9月)
年間平均気温が11.0℃の川場村は、真夏でも比較的涼しく過ごしやすい気候です。そんな川場村の夏を彩る花は8月まで楽しめるあじさいやヤマユリなど。通常の花のシーズンを逃してしまっても夏休みに楽しめるのが嬉しいですね。ほかにも、水辺を彩る蓮も必見です。

蓮(7月上旬~9月中旬)、フシグロセンノウ(7月上旬~9月中旬)、ヤマユリ(7月上旬~8月上旬)、ノカンゾウ(7月中旬~7月下旬)、ヤブカンゾウ(7月中旬~7月下旬)
ミナヅキ(8月上旬~8月下旬)、ミソハギ(8月上旬~8月下旬)、レンゲショウマ(8月上旬~8月下旬)、ホトトギス(8月下旬~11月中旬)
境内の美しい紅葉と共に楽しめる花(10月~11月)
10月下旬頃から境内は紅葉で彩られます。春や夏に比べて、種類は少なくなってきますが、ヒガンバナやシュウメイギクなどを楽しめます。

ヒガンバナ(9月上旬~9月下旬)、トリカブト(9月中旬~10月下旬)、シュウメイギク(9月下旬~11月中旬)
キチジョウソウ(10月上旬~10月下旬)、アワコガネギク(10月中旬~10月下旬)
静かな寺院が一層際立つ、冬の吉祥寺(12月~2月)
冬には花を見ることはできませんが、ほかの季節では体験できない雪景色の「吉祥寺」を鑑賞できます。冷たく澄んだ空気が静かな寺院を一層際立たせ、凛とした佇まいを感じられます。また、雪の重みで樹木の枝が折れないよう、縄などで枝を吊っておく「雪吊り(ゆきつり)」の風景もこの時期ならでは。雪深い川場村の風景を楽しめます。

本堂の中でお抹茶を楽しもう!ハート型の猪目窓は必見!
本堂の中には、庭園や滝を眺めながら抹茶を楽しめる「抹茶処」があります。席はすべて椅子席になっているので、茶道をやったことがないという子供も大丈夫です。

また、お茶席にある窓はハート型の形をしていて、フォトスポットにもなっています。この窓は「猪目窓(いのめまど)」と呼ばれ、昔から寺院の建築に用いられていた手法です。ちなみに「猪目」とはハートの形を表す言葉。「災いを除き、福を招く」という願いが込められています。2021年には、「青龍山吉祥寺」が恋人の聖地にも選ばれています。

南北朝時代から続く由緒ある「青龍山 吉祥寺」。歴史や文化に加えて、武尊山の麓の自然豊かな川場村で楽しむ花散歩を楽しんでみませんか。
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群馬県は日本の中央部、東京の北西部に位置する県で、温泉地、スキー場、そして豊かな自然が東京から近い距離で堪能できることで知られています。山、湿原、湖など美しい自然に囲まれた魅力的な温泉地が点在し、日常の喧騒から離れてゆったりと過ごしたい方やアウトドアアクティビティを楽しんで気分転換をしたい方に最適です。一方、養蚕や工芸の伝統が色濃く残る小都市では、日本文化に浸ることができます。 東京から交通の要衝である高崎市まで新幹線に乗れば約1時間で来ることができるため、日帰りの観光も楽しめますが、複数日の滞在でより群馬の魅力に浸ることができます。