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東京・亀有に2025年3月22日、「こち亀記念館」がオープンしました! MATCHAでは今回、この新しい観光施設を取材。その見どころやチケット情報などを詳しくご紹介します。人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』と両津勘吉(両さん)の世界にどっぷり浸りましょう。
人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)をテーマとする「こち亀記念館」が2025年3月22日、東京の亀有にオープンしました。
「両津勘吉(両さん)」や麗子、中川、大原部長など、数々の人気キャラクターに会える同記念館。MATCHAではさっそく取材し、その見どころを紹介します!
人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とは?
両津勘吉が監修!?「こち亀記念館」の特徴
こち亀記念館の見どころは?
まとめ
「こち亀」の略称で親しまれる『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、人気マンガ雑誌『週刊少年ジャンプ』史上で最長の連載を誇る作品です。
主人公の「両津勘吉(両さん)」のユーモアたっぷりなエピソードで、世界各地に多くのファンを持っています。
作者の秋本治氏は亀有出身。物語には亀有の下町情緒や人・風景がたっぷりに描かれていることから、いまや「亀有」は、海外にも広く知られるようになりました。
Picture courtesy of 葛飾区プレスリリース Ⓒ秋本治・アトリエびーだま/集英社
2016年のマンガ連載の終了後、亀有では住民と葛飾区役所が「こち亀」をテーマにした観光施設の開設について検討を始めました。
その後、2024年に施設名称の投票を行った結果、「こち亀記念館」が第1位に。亀有駅南口から徒歩3分の場所に同記念館が作られることになったのです。
「こち亀記念館」は、「両津勘吉が派出所の上に自分の記念館を作り、自身を永久名誉館長に任命した」という設定の博物館。
これに対して大原部長が激怒。観光客は、大原部長の指示に従い、逃げた両さんを追跡しながら博物館を探索するという仕立てになっています。
JR亀有駅南口から「Ario亀有」方面の宮前通りを進んでいくと、右側に見えてくるのが「こち亀記念館」。
マンガのコマをイメージした窓が特徴的な5F建ての建物で、すぐに「こち亀」の世界へ引き込まれるでしょう!
区分 | 大人(高校生以上) | 子ども(中・小学生) | 未就学児 |
一般 | 700円 | 300円 | 無料 |
葛飾区民(在住・在学・在勤) | 500円 | 100円 | 無料 |
現在、入場券はオンライン購入のみで予約制となっています(日本語のみ)。
予約チケットに空きがある場合は、当日券として販売されます。販売場所は亀有観光案内所です。記念館にはチケット販売窓口がないので、ご注意ください。
営業時間は10~18時。休館日は毎月第3火曜日です。
ただし、休館日が祝日にあたる場合はその翌日が休館日になります。
では、記念館の見どころを見ていきましょう。
この記事では、見学順序に沿って各フロアの特徴を紹介します。
この外観は漫画に登場する「亀有公園前派出所」そのもの! ファンの方は感動すること間違いなし。
「両さんは今日もちゃんと仕事しているのかな?」と想像がふくらみます。
派出所では通常、掲示板に「昨日の交通事故の件数と負傷者数」が書かれています。
しかし、「こち亀記念館」で掲示されているのは、なんと部長の怒鳴り声と鉄槌の回数! ファンが思わず笑ってしまう工夫ですね。
見学は派出所をイメージした1Fのエントランスからスタートします。
派出所内には麗子や両津の座席、ロッカー、指名手配ポスターなど、マンガの世界観がそのまま再現されています。
次の見学場所は、最上階の5Fになります。「展示待合室」でエレベーターを待ちましょう。
エレベーター前には展示デザインの模型や資料が展示。待ち時間も退屈しません。エレベーター内にも装飾があり、細部に至るこだわりが感じられます。
5Fでは、「両津勘吉」が誕生した背景に焦点を当て、秋本治先生の私物やファン垂涎のグッズを展示。
珍しい品々も見つかるかもしれません!
5Fには「両津大明神」と呼ばれる神社も。参拝者向けに、おみくじ代わりにキャラクターくじが引けるガチャも設置されています。
この神社は今後大いに賑わうこと間違いないでしょう!
1976年の連載開始以降、長い歴史から厳選された原画(複製原画です)がこのフロアに展示されています。
スクリーンの映像とともに、マンガの世界を存分に味わえます。
3Fでは、多くのインタラクティブゲームを楽しめます。
両津の奇妙な身体構造を見るゲームや、麗子との相性診断、木魚叩きなど、盛りだくさん。一部は英語対応も。
ファンでなくてもワクワクするこのフロア。ちなみに筆者と麗子との相性診断は、0点でした。
2Fでは、汚れた状態のままの両津勘吉の部屋や、「永久名誉館長室」が再現されています。
館長が不在のため、来場者は館長席に座って記念撮影も可能です!
1Fには、両さんが大好きな亀有エリアを紹介するスペースがあります。
亀有の商店街、亀有の中川河川敷、亀有の銭湯、亀有香取神社の伝統的な祭りなど、亀有の魅力を凝縮した展示になっています。
これを見た後、ぜひ亀有の町を実際に歩いて、その魅力に触れてみてください!
1Fの階段下に設置されているポストでは、「記念館で将来見たい展示」「両津勘吉への応援メッセージ」など自由に書いて投函することができますよ!
最後に紹介するのは「両津ストアー」。両津勘吉に関するグッズがたくさん販売されています。
Picture courtesy of 葛飾区役所 限定版モンチッチⒸSekiguchi
多くは葛飾区内の企業とコラボして制作された商品で、限定版のモンチッチ、鉛筆やクリアファイル、ステッカー、トートバッグ、風呂敷など種類が豊富です。
両さんファンには見逃せないグッズばかりですよ!
「こち亀記念館」は、マンガ作品をテーマとした施設ですが、その盛りだくさんの内容や楽しさで、多くの人の心に響くでしょう。
また、東京都葛飾区「亀有」の象徴ともいえる存在でもあります。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のファンの方は、ぜひ一度、訪れてみてくださいね!
In cooperation with 葛飾区役所、Ⓒ秋本治・アトリエびーだま/集英社
ライター
台湾台北市出身。京都府北部の舞鶴市でインバウンドに携わりながら、ブロガーとして日本の観光情報を発信してきました。MATCHAには2019年10月に参加。
趣味は旅、電車を見ること、オシャレなスイーツ・カフェ巡り、御朱印集め、ミュージカル観劇、写真撮影など。幅広過ぎて、自分でも不思議に思っています。