旅の準備はじめよう

「BONGEN COFFEE」は、銀座に1号店を構え、国内外のコーヒー愛好家から東京で「必ず訪れるべきカフェ」として親しまれてきました。そしてこの度、日本橋に2号店がオープン。樹齢百年の盆栽、松紋の暖簾、そして木の温もりを感じる広々とした空間に漂うコーヒーの香り。日本の美意識が息づく空間で、こだわりのスペシャルティコーヒーと、ここでしか味わえない限定スイーツを心ゆくまでお楽しみください。
私が初めて「BONGEN COFFEE」のオーナーである白石さんにお会いした時、思わず口にしたのは「BONGENという名前の由来は?」という質問でした。長年スタイリストとして活躍されてきたコーヒー職人である白石さんは、にこやかにこう語ってくれました。「盆栽とコーヒーは、私にとってずっと心の中にある二つの情熱なんです。この情熱を追求し、このカフェを通して訪れるお客様に、頑張るための活力や勇気を与えたいんです。」
こうして名付けられた「盆源珈琲」。「一息つき、心を落ち着かせる空間で、盆栽のように自然の生命力を感じ、一杯のコーヒーで元気をチャージして、新たな挑戦に向かってほしい」という想いが込められています。
銀座の路地裏に佇む1号店が、下町の風情が漂うゆったりとした雰囲気なのに対し、2号店は賑やかながらも静けさを保つ日本橋エリアにあります。出勤途中のちょっとした休憩にも、観光の合間のゆったりとしたひとときにも、ぴったりの場所です。
店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは生き生きとした盆栽の数々。常に最高の状態を保つため、白石さんは毎日丁寧に水やりや葉の剪定を行い、一切手を抜きません。2週間に一度は異なる盆栽を展示するなど、そのこだわりは徹底しています。中には樹齢200年を超える珍しい盆栽が飾られたことも。小さくも物語が詰まったこれらの植物は、盆栽好きのお客様がコーヒーを味わいながら白石さんと盆栽談義に花を咲かせる光景をしばしば生み出しています。
温かみのある木を基調とした座席デザインは、そよ風に揺れる白い暖簾と相まって、雑念なく香り高いコーヒーを味わったり、友人と静かに語り合ったりするのに最適な空間を演出しています。
「BONGEN COFFEE」は、コーヒー豆の焙煎に独自のこだわりを持ち、日々研究を重ねています。それは、一杯のコーヒーが持つ最もクリアで奥深い風味を引き出すためです。
日本橋店では、コーヒーとフードの選択肢が豊富。コーヒー豆と濃度の組み合わせだけでも4種類を提供しています。白石さんとバリスタが口を揃えておすすめする2つのドリンクは、アイス抹茶エスプレッソラテとラテリッチです。
アイス抹茶エスプレッソラテは、鹿児島県産の最高級抹茶を丁寧に点て、なめらかで濃厚なミルクを加え、最後に香り高いエスプレッソを注ぎます。何層にも重なる味わいは、一度飲んだら忘れられない美味しさ。特に浅煎りコーヒーとの相性が抜群です。
ラテリッチには、通常のエスプレッソの2.5~3倍ものエスプレッソを使用。濃厚ながらも苦味がなく、根っからのコーヒー好きにはたまらない一杯です。中煎り豆を選ぶと、その豊かな香りがさらに際立ち、リピートしたくなること間違いなしです。
コーヒーと一緒に楽しみたいのが、日本橋店限定の和スイーツやおにぎりなどのメニューの数々。おにぎりから和菓子、最中鯛焼きまで、どれもじっくり味わう価値があります。
おにぎりの白米は自然な甘みがあり、意外にも中煎りコーヒーと好相性。より風味豊かな味わいを楽しみたい方は、少し塩を振ってみるのもおすすめです。
松の形をした抹茶エスプレッソ和菓子は、見た目も美しく、日本らしい趣があります。上品な甘さの小豆餡がぎっしり詰まっており、ついついもう一つと手が伸びてしまいます。
最中鯛焼きは、塩気のあるチーズと濃厚な抹茶餡が包み込まれ、甘じょっぱさが織りなす驚きのハーモニーが楽しめます。
「BONGEN COFFEE」の美味しさに心惹かれたなら、チームがこだわって焙煎したオリジナルコーヒー豆をお土産にいかがでしょうか。忙しい仕事の合間のリラックスタイムにも、自分を奮い立たせたい時にも、BONGEN COFFEEの一杯は、心と体を癒してくれる最高のスイッチとなるでしょう。