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岡山・倉敷発!老舗の足袋メーカー「MARUGO」の東京店と商品を紹介
100年の歴史を持つ岡山県倉敷市のブランド「MARUGO」は、おしゃれな地下足袋シューズを制作し、革新を続けています。その来歴や、東京店、オススメの商品を紹介します。
2019年に創業100年を迎えたMARUGO
岡山・倉敷で地下足袋(※1)を作り続けてきた「株式会社丸五(以下、MARUGO)」。商品の品質だけでなく、働く人々を大切にしてきたMARUGOは、地元でも愛され、2019年で創業100年を迎えました。
訪日観光客や日本の若者に「地下足袋のよさを知ってほしい」という思いから、近年では、時代にあった地下足袋を開発・販売しています。
本記事では、MARUGOの人気商品を紹介します。
※1:地下足袋(じかたび)……足の指が親指と残りの二股に分かれており、裏にゴム底が付いた作業労働用の足袋。
MARUGOについて
日本の老舗企業のロゴはほとんど漢字ですが、「MARUGO」のロゴは、円の中に数字の5が描かれたものです。
自社商品を世界に発信したいという思いから、誰もがひと目でわかるロゴにしたのだそう。
日本では、明治時代のあたりまで、庶民は藁で作った草鞋(わらじ)や木で作った下駄を履いていました。草鞋や下駄では、農作業や土木作業、大工仕事などで怪我をすることもありました。
そこで大正時代に普及したのが地下足袋です。靴底はゴムで、布が足をすっぽりと覆い、足を守ってくれます。
地下足袋は、特に福岡県や埼玉県、岡山県で多く生産されてきました。
地下足袋とは
地下足袋はつま先が割れた形をしています。このため、通常の靴よりもグリップ力が高く、すべりにくいという利点があります。ゴムの靴底は、衝撃を吸収する作用もあります。
現代においても、地下足袋は、大工や建設作業員の仕事用の履物、あるいは祭りで神輿を担ぐ人たちの履物として利用されています。
時代に合った新商品
Picture courtesy of MARUGO TOKYO
MARUGOはこれまで、主に建設作業員のための地下足袋や安全靴を製造してきました。しかし、時代の変化に合わせて、今は人々のニーズに合った新商品の開発を進めています。
Picture courtesy of MARUGO TOKY
普段使いができるMARUGOの地下足袋は当初、売り上げが伸び悩みました。地下足袋に祭りや仕事のイメージがあるためです。
そこで「MADE IN KURASHIKI」をコンセプトに、デザインから製造までの全工程を倉敷工場で行うことを決定。機能性とファッション性を両立した地下足袋「Tabiシューズ」シリーズを製造し、販売をスタートしました。
2019年には東京に旗艦店をオープンし、徐々に商品の認知度が高まってきたそう。今は工場見学など、地下足袋に身近に触れられるイベントも随時開催しているそうです。
Tabiシューズ、人気のラインナップ
MARUGOのショップには、ファッションにこだわりのある若者や、日本の伝統文化を愛する訪日観光客、足の健康を気遣うシニア層など、幅広い客層がいます。
たびりら/檸檬(れもん) (税込8,800円)
Tabiシューズシリーズの中でも、女性の人気が高いのが「たびりら(tabiRela)」です。
倉敷の老舗帆布メーカー「株式会社タケヤリ」製の綿100%の生地を使用。帆布の強度、美しい柄、足に馴染むしなやかさが特徴一品です。
手洗い可能なうえ、軽く、持ち運びにも便利です。
たびりら/うろこ雲 (税込9,900円)
「たびりら」は、毎日のウォーキングや休日のお出かけはもちろん、職場での室内履きにもぴったり。
通気性のよい生地を用いているため、足元の蒸れも防いでくれます。
倉敷屋 祭氣 (税込5,280円)
アクティブな方には、スニーカーのように履ける「倉敷屋 祭氣」シリーズを。
靴底にエアークッションを入れて衝撃吸収性を高め、ラバー部分には軽くて滑りにくい素材を使用しています。
スポーツジョグⅡ (税込5,090円)
「スポーツジョグⅡ」シリーズは、ミドルカットタイプの足袋型スニーカー。
ソフトなメッシュ生地を使用しており、足によく馴染みます。靴紐付きで、甲の高さに合わせて調整もできます。
包み込むようなサポート力があるため、祭りはもちろん、フェスやスポーツなど、日々のトレーニングで活躍する1足です。
hitoe/ゼブラ (税込13,200円)
ランニングにオススメなのは、通気性と柔軟性を備えた「hitoe」シリーズ。特殊な糸を使用し無縫製で立体的に編みあげることで、トレーニングに適したフィット感を実現しました。
裸足のような感覚を体験できる、軽い履き心地のシューズです。
ショップで働く男性スタッフもこの「hitoe」シリーズのファンだそう。
子ども向け「NINTABI」
NINTABI (税込4,400円)
子ども用の「NINTABI」は、足指を自由に動かせるつま先と、やわらかいラバーソールで足を守り、子どもの足の成長を促します。
こちらも裸足感覚で履けます。
靴下も忘れずに
SOU・SOU足袋下 (税込605円)
足袋シューズを履くときの必需品が、足袋ソックスです。
MARUGOは、伝統柄の服や小物を販売する京都のメーカー「SOUSOU」とコラボ。モダンでおしゃれなソックスを共同開発し、MARUGOのショップで販売しています。
良い靴は、健康にもつながる
良い靴を履くことは、足だけでなく全身の健康維持にもつながります。地下足袋に触れ、足の健康を見直してみませんか?
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Main image courtesy of MARUGO TOKYO
In cooperation with MARUGO TOKYO