【佐賀県鹿島市】祐徳稲荷神社の魅力|昼夜で変わる絶景、ライトアップからグルメまで
佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社は日本三大稲荷のひとつ。豪華絢爛な社殿と四季折々の自然美、夜のライトアップや「狐の嫁入りナイトツアー」で非日常の体験が楽しめます。この記事ではアクセス情報から楽しみ方まで徹底解説します。
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目次
- 西の日光東照宮とも呼ばれる「祐徳稲荷神社」とは?
- 祐徳稲荷神社の見どころ|朱塗り社殿・四季折々の自然・グルメ
- 夜限定体験|ライトアップと幻想の狐の嫁入りナイトウォーク
- 海外から注目される理由
- 祐徳稲荷神社へのアクセス|JR博多駅からの行き方
- 昼夜で異なる表情が楽しめる佐賀・祐徳稲荷神社
西の日光東照宮とも呼ばれる「祐徳稲荷神社」とは?

佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社(Yūtoku Inari Shrine)は、京都の伏見稲荷、茨城の笠間稲荷と並び「日本三大稲荷」に数えられる神社です。年間約300万人が参拝に訪れる人気スポットで、鮮やかな朱塗りの社殿が山の中腹に立ち並ぶ姿は圧巻。その美しさから「西のニッコウ東照宮」とも呼ばれています。

神社は1687年(江戸時代前期)、鍋島直朝公の夫人・萬子媛(まんしひめ)が、京都の伏見稲荷から御分霊を勧請して創建されました。以来、鹿島藩鍋島家の庇護のもと発展し、現在も鍋島家の末裔が宮司を務めています。まさに鹿島の歴史と深く結びついた神社です。
祀られている神々とご利益

祐徳稲荷神社では、以下の神々が祀られています。
倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)五穀豊穣・商売繁盛を司る神。稲荷信仰の中心神で、狐はこの神の使いとされます。大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)芸能や祭礼を司る神で、舞楽や芸事の上達を願う人々に信仰されています。猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)道開きの神。新しい物事の始まりや旅行の安全を守るとされます。
これらの神々は、商売繁盛・家内安全・縁結び・芸事上達・交通安全と幅広いご利益を授けると信じられ、地域の人々だけでなく全国から参拝者を集めています。
祐徳稲荷神社の見どころ|朱塗り社殿・四季折々の自然・グルメ
1. 壮麗な社殿と舞台造りの本殿

山の斜面にせり出すように建てられた舞台造りの本殿は、京都・清水寺と同じ建築様式。眼下には鹿島の街並みと有明海が広がり、絶景が楽しめます。
2. 四季を彩る自然美

春の桜、初夏のツツジ、秋の紅葉、冬の椿。朱色の社殿と自然のコントラストは、四季折々の表情を見せてくれます。


3. 門前商店街で食べ歩き

参道には佐賀牛料理や鯉料理の食事処、狐をモチーフにしたお土産屋が立ち並びます。稲荷ようかんや地元の銘菓は旅の思い出にぴったり。
4. 狐のモチーフを探す

境内には狐の像が点在。狐は稲荷大神の使いで、豊穣や縁結びの象徴です。写真スポットとしても人気。
夜限定体験|ライトアップと幻想の狐の嫁入りナイトウォーク

祐徳稲荷神社は日中の参拝も素晴らしいですが、夜の祐徳稲荷はまるで別世界。秋から冬にかけて行われるライトアップでは、参道や境内が幻想的にライトアップされ、朱塗りの社殿と提灯の光が闇夜に浮かび上がります。
さらに注目すべきは、「狐の嫁入りナイトツアー」。日本の伝承に登場する「狐の嫁入り」は、狐が人に化けて婚礼を行うという神秘的な物語。稲荷神の使いである狐は、豊穣や縁結びの象徴とされてきました。
このツアーでは、参加者が狐面を付けて行列に加わり、提灯の明かりと雅楽の調べに包まれながら夜の参道を歩きます。まるで自分自身が神話の登場人物になったかのような体験です。
特別な夜を演出する「狐御膳」
ツアーの前には、門前町で特別に用意された「狐御膳」の夕食を楽しめます。※ツアーよって昼提供あり佐賀牛、鯉の刺身、地元の旬野菜など、鹿島ならではの味覚を盛り込んだ料理は、まるで狐の物語を食で表現したよう。旅の夜を華やかに彩ります。
海外から注目される理由
祐徳稲荷神社は台湾ドラマやタイ映画のロケ地となったことから、海外ファンの間でも知名度が急上昇しています。特に夜間のライトアップは幻想的で、SNSでも「異世界のようだ」と話題に。秋から冬にかけては、“狐の嫁入り行列”を再現した特別演出があり、神話の世界を体感できます。
祐徳稲荷神社へのアクセス|JR博多駅からの行き方
JR博多駅→肥前鹿島駅(特急で約1時間半)肥前鹿島駅→祐徳稲荷神社(バス約10分)長崎空港・佐賀空港からも車で約1時間
昼夜で異なる表情が楽しめる佐賀・祐徳稲荷神社
祐徳稲荷神社は、昼と夜でまったく異なる表情を見せる特別な神社。
昼は祐徳稲荷の信仰と建築美を堪能し、夜には、光と音と物語によって、より深い「体験」として記憶に残る祐徳稲荷に出会うことができます。歴史・信仰・自然美を学んだあと、ライトアップや「狐の嫁入り」を体験することで、旅は一層ドラマティックなものになります。
鹿島市を訪れるなら、ぜひ夜まで滞在し、この幻想的な時間を味わってみてください。あなた自身が「物語の主人公」となる瞬間が、ここで待っています。
祐徳奉賛会は、2023年(令和5年)に佐賀県ひいては日本が誇る日本三大稲荷 祐徳稲荷神社の永続的な発展及び信仰者、地域住民の皆様との、より強固な関係構築と地域の活性化を目的として発足した会です。 祐徳稲荷神社の理念に基づき良識ある活動を心がけ、その活動が主に地域に還元される事で街全体の観光や経済の発展に最大限貢献します。