【佐賀・鹿島】日本酒好き必見!肥前浜宿の酒造通りの楽しみ方ガイド
かつて江戸時代に旅人が泊まった宿場町の雰囲気を残す、佐賀・肥前浜宿の「酒造通り」。歴史ある酒蔵巡りから白壁の町並み散策など、この記事では「酒造通り」の楽しみ方をご紹介します。
酒造文化と日本の原風景が残る「肥前浜宿」
佐賀県鹿島市の南部、有明海にほど近い「肥前浜宿(ひぜんはましゅく)」。
江戸時代には長崎街道の脇街道「多良海道」の宿場町として栄え、海と陸の流通の拠点でした。白壁土蔵や格子窓の町家が今も残り、“九州の小京都”のような風情を感じさせます。
とりわけ有名なのが「酒蔵通り」。江戸から続く酒造文化と日本の原風景が今も息づいており、散策だけでも心が豊かになる場所です。

鹿島の酒造りの歴史と文化
鹿島は良質な水源と肥沃な米どころに恵まれ、日本酒造りが盛んに行われてきました。
特に肥前浜宿には江戸から続く酒蔵が集まり、「酒どころ鹿島」の中心的な役割を担っています。
毎年4月に開催される「鹿島酒蔵ツーリズム®」では、町中が祭りのように賑わい、各酒蔵で試飲や限定酒の販売が行われ、多くの観光客でにぎわいます。

日本酒試飲から街歩きまで!酒蔵通りの楽しみ方
白壁と酒蔵が連なる町並みを散策
白壁の土蔵や酒蔵が軒を連ねています。伝統的な建築群は国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、まち歩きそのものが文化体験。江戸時代に長崎街道の宿場町として栄え、その後は醸造業や水産加工業に支えられ豊かな町並みが形成されたそうです。

酒蔵めぐりと日本酒試飲
代表的な酒蔵には、
・光武酒造場(創業1688年、焼酎・日本酒・クラフトジンなど幅広く展開)
・富久千代酒造有限会社(「IWC日本酒部門」で「鍋島大吟醸」がチャンピオン・サケに)
・幸姫酒造(ノンアルコール⽇本酒ソフトクリームも人気)
それぞれの蔵で試飲体験が可能で、蔵ごとに個性ある味わいを飲み比べできます。旅の記念にお気に入りの一本を購入するのもおすすめ。

肥前屋(光武酒造)

富久千代酒造有限会社

幸姫酒造株式会社
伝統家屋とカフェ・ギャラリー
酒蔵通り周辺には、古民家を改装したカフェやギャラリーも点在。地元食材を使った甘味や軽食を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

酒蔵通りから「夜の物語体験」へ
昼間は肥前浜宿で、日本酒の香りと歴史ある町並みを楽しんだら——、
夜はさらに幻想的な体験が待っています。
すぐ近くの祐徳稲荷神社では、古くから伝わる「狐の嫁入り」と言われる話に登場する狐の嫁入り行列に参加できる「狐の嫁入りナイトツアー」や、この話にちなんでプロジェクションマッピングや幻想的な演出を楽しむ「ナイトウォーク 狐の嫁入り」が開催され、訪れる人を物語の主人公のような世界へと誘います。
鹿島の昼と夜を組み合わせれば、「歴史 × 酒文化 × 神話体験」の一日旅が完成。
ここでしか味わえない佐賀・鹿島の魅力を、ぜひ体感してみてください。
祐徳奉賛会は、2023年(令和5年)に佐賀県ひいては日本が誇る日本三大稲荷 祐徳稲荷神社の永続的な発展及び信仰者、地域住民の皆様との、より強固な関係構築と地域の活性化を目的として発足した会です。 祐徳稲荷神社の理念に基づき良識ある活動を心がけ、その活動が主に地域に還元される事で街全体の観光や経済の発展に最大限貢献します。