【群馬県・中之条町】秋の「中之条ガーデンズ」の楽しみ方
400種のバラだけではない!4名のデザイナーが手掛けた5つの庭全てが見どころ。国際芸術祭「中之条ビエンナーレ2025」の彫刻作品も同時期に鑑賞——『秋のローズガーデンフェア』9/27–10/19開催
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目次
- 中之条ガーデンズとは
- 秋のローズガーデンフェアの見どころ
- 1. ローズガーデン
- 2. スパイラルガーデン
- 3. メドウ・パス
- 4.ナチュラルガーデン
- 5. ふる里の野山
- 秋のローズガーデンフェア 概要
- 彫刻家・浅野暢晴さん作品とのコラボレーション
- 期間中の催し
中之条ガーデンズとは
7つの庭とファームエリアからなるガーデンの集合体です。それぞれの庭にプロのガーデナーたちが表現した独自の世界が広がり、数百種類の花や植物が楽しめます。
「いつ、どこを歩いても一人ひとりにとって、小さな発見がある庭」をコンセプトに、様々な季節、様々な場面で、訪れた方それぞれが新しい発見ができるよう、デザインと植栽に工夫を凝らしています。草花の楽しみだけでなく、地域の食や特産品も発信する拠点です。
秋のローズガーデンフェアの見どころ
中之条ガーデンズでは、2025年9月27日(土)〜10月19日(日)の期間、『秋のローズガーデンフェア』が開催されます!
ローズガーデンでは400種1000株の秋バラとテーマごとに彩られた草花たちが見頃を迎えます。また、4名のデザイナーによる5つの庭園もそれぞれに見頃を迎えます。
さらに、9月13日(土)〜10月13日(月・祝)は、国際芸術祭「中之条ビエンナーレ2025」の会場の一つとして、彫刻家・浅野暢晴さんの作品を園内各所で展示。各ガーデナーによる自然観の表現をしている庭の中に、「異形の庭園 Trickster’s gardens」をテーマにした彫刻表現が加わります。

総合プランナーの吉谷博光氏が、皆が心地よく過ごせる庭園全体の景観デザインを担当。その上で、庭の植栽デザインを3名のプロガーデナーがそれぞれの思いをのせ、美しく草花と人が調和する空間をつくっています。
見頃を迎える5つのガーデンをご紹介します!
1. ローズガーデン
植栽デザイン:河合伸志(バラ育種家、植栽プランナー)

異なるテーマごとに7つの小部屋に区切られたガーデンは、色彩・香り・雰囲気をそれぞれに味わうことができます。400種もの多様なバラの魅力はもちろん、下草類もテーマに合わせてデザインされています。
中でも秋のおすすめは「ローズテラス」。昼夜の寒暖差により、一層華やかな香りの秋バラとともに、芝生の柔らかな質感や広がるスパイラルガーデンの景色を眺める、安らぎのエリアです。
2. スパイラルガーデン
植栽デザイン:吉谷桂子(英国園芸研究家、ガーデンデザイナー)

直径40mの渦巻き状の花壇。浅間岩の花壇には、宿根草を中心とした無農薬無化学肥料で育つ草花が広がります。
中央に向かってグラデーションになるようカラーリングされた植栽によって、歩みを進めたくなるガーデンです。
蜂や蝶たちのように、草花に囲まれてお気に入りの植物を探す、自然に入り込む体験ができます。
3. メドウ・パス
植栽デザイン:森山加南子(中之条ガーデンズ ヘッドガーデナー)

いわゆる雑草と呼ばれるような自生する植物たちに、一年草の種を加え、必要最低限の人の手を加えて生命がめぐる庭を目指し、デザインされています。コスモスが広がるナチュラルな風情が魅力。
4.ナチュラルガーデン
植栽デザイン:吉谷桂子(英国園芸研究家、ガーデンデザイナー)

350平方メートル の宿根草中心の自然風ガーデン。奥に見える象徴的な赤い小屋に合う、落ち着いた色合いのピンクや赤の草花がメインに植栽されています。
秋は紅葉とともに、ミューレンベルギアの赤い穂と赤いダリアが秋空に映えます。
質感の異なる植物を組み合わせることにより、花が終わった後の枯れ姿(シードヘッド)も骨格の美しさが際立ち、見どころの1つとなっています。
5. ふる里の野山
構造デザイン:吉谷博光(中之条ガーデンズ 総合プランナー・ガーデンデザイナー)

中之条の里山の原風景を再現した場所。植栽は中之条町の「花のまちづくり」を牽引してきた福田具可氏が行っています。
天空の湖と呼ばれる自然豊かな「野反湖」を再現した「ノゾリ池」のほとりでは、フジバカマに集う渡り蝶のアサギマダラに出会えるかも。(~10 月上旬)
秋のローズガーデンフェア 概要
日程:2025年9月27日(土)~10月19日(日)
開園:9:00-17:00(最終入園16:30)
定休日:期間中なし、毎日開園(通常は木曜日と祝日の翌日が休みですが繁忙期につき開園)
入園料:大人1,200円/小中学生600円 ※花の見ごろによって料金は変わります
彫刻家・浅野暢晴さん作品とのコラボレーション
国際芸術祭「中之条ビエンナーレ」の会期9月13日(土)~10月13日(月・祝)中、彫刻作品の「*トリックスター」が園内の5つのエリアで鑑賞できます。

「異形の庭園 Trickster’s gardens」をテーマに、滝の中、丘の上、切り株、小さな島など、自然の中に溶け込むような彼らと一緒に散策を楽しみましょう。
*浅野暢晴による彫刻作品で、足が三本ある異形の存在。黒い体に様々な文様が彫られている。
中之条ビエンナーレについては、こちらの記事もご覧ください。
期間中の催し
園内の「赤い小屋」では、ヘッドガーデナーによる草花との触れ合いをより深く楽しむイベントを、
「たんぽぽ」では、中之条とその近郊の文化の発信拠点として、おもに食にまつわるイベントを企画しています。彫刻家・浅野さんとのコラボイベントも実施します。
・ガーデンウォーク:ヘッドガーデナーがナチュラリスティックガーデンをご案内(10/11・10/12/赤い小屋集合/予約不要・無料)
・はるはなファーム出張苗販売:おすすめの宿根草苗を販売(10/12 11:00~/約50分/赤い小屋)
・新米と秋のおかず市:中之条のブランド米「花ゆかり」のふるまいと、ごはんのお供の出店が集います。(10/12 10:00~15:00予定/たんぽぽ)
・トリックスター里親交流会:トリックスターを所有している「里親さん」向けのイベント。トリックスターを持ち寄って、集合写真を撮影する等の交流会。(10/5 13:00~/約2時間/たんぽぽ)
群馬県中之条町は、四万や沢渡、六合などの温泉地。野反湖や芳ヶ平、チャツボミゴケ公園など自然溢れる里山です。鳥追い祭や祇園祭など、古くからの行事や文化も残っています。2年に一度、国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」も開催。そんな中之条町の魅力をご紹介します。