新見市の絶品グルメ巡り!高級和牛「千屋牛」ランチとおしゃれカフェ体験【岡山】
紅葉やスキーなど、秋から冬にかけて楽しめる自然がたくさんある岡山県新見市。今回は、新見市を訪れた際にぜひ立ち寄りたい、おすすめのお店を紹介します。
岡山県を代表する高級ブランド和牛「千屋牛(ちやぎゅう)」が味わえるレストランをはじめ、個性的で美味しいカフェもご紹介します。この3店舗は比較的近い場所にあり、一日で巡ることも可能です。
1. 和牛レストラン ふゆさと - 本格的な千屋牛を味わう

新見市千屋地区にある「和牛レストラン ふゆさと」は、新見市街地から「新見千屋温泉いぶきの里」や「いぶきの里スキー場」へ続く国道180号線沿いにあります。

ステーキと焼肉で新見特産の千屋牛が味わえるほか、千屋牛を使った軽食セットもおすすめです。冬は暖炉(だんろ:暖房用の炉)もあり、雰囲気の良いレストランです。
千屋牛のステーキ

岡山県を代表する高級ブランド和牛「千屋牛」。ステーキはヒレ、ロース、サーロインの中から、グラム数も選ぶことができます。今回はロースの200グラムを注文しました。何といっても柔らかく、脂(あぶら:肉の油分)の入り具合が絶妙です。脂がすっと溶けて上品な味わいで、ここに来た価値がありました。タレも美味しいですが、岩塩(いわしお:天然の塩)で食べると甘みがよく分かります。
千屋牛がなぜ柔らかくて美味しいのか、オーナーに聞いてみました。一つ目の理由は、牛肉の美味しさは血統(けっとう:品種の系統)で決まると言われており、千屋牛は日本最古の蔓牛(つるうし:優れた系統の和牛)の血を受け継ぐ貴重な和牛で、赤身の旨味と脂の甘みが絶妙に調和しているからだそうです。二つ目は、新見の清らかな水と澄んだ空気、栄養バランスの取れた飼料によって健康的に育てられ、きめの細かい霜降り(しもふり:肉に細かく入った脂の模様)と柔らかい食感が生まれるからだそうです。
千屋牛の焼肉

焼肉も味わってみました。赤身の旨味と脂の香ばしさのバランスが絶妙で、焼肉にすると余分な脂が落ち、噛むほどに甘みが広がり、たくさん食べられそうな気持ちになります。こちらもタレも美味しいですが、岩塩が特におすすめです。もともと脂がしつこくなく、食後にもたれにくいので、幅広い年齢層に人気があります。

オーナーによると、岡山の誇りとして代々受け継がれてきた血統を守りながら、生産者が一頭一頭に手をかけて育ててきたからこその安全性と品質の高さが魅力だそうです。
地元野菜も美味しい

地元で採れる新鮮な野菜やお米も美味しかったです。野菜を焼きながら、合間に千屋牛を味わいました。ジュージューと美味しそうな音と匂いが、髪の毛や洋服につくかと心配でしたが、換気(かんき:空気の入れ替え)が良いので大丈夫で、安心して次の場所へ行くことができました。
持ち帰り用の千屋牛も販売

お店では肉の加工も行っており、大きな冷蔵庫には持ち帰り用の千屋牛もあります。お土産や自宅用におすすめです。カレーや煮物用の千屋牛のすじ肉を購入して使ってみましたが、スーパーマーケットで買うものとは品質が違い、とても美味しかったです。お持ち帰り用の保冷バッグに保冷剤を入れてくれるので安心です。
もともとは製鉄が地域産業だった新見ですが、時代の流れとともに、牛の飼育が主要産業になりました。山々に囲まれて草木が豊かで牛の餌となる自然の恵みがあり、水も空気もきれいで、牛を育てるには理想的な環境です。千屋牛が美味しいのは、血統を守ってきた歴史、新見の環境、そしてそれを支える人々の想いが重なっているからだと分かりました。
【和牛レストラン ふゆさと】
所在地:岡山県新見市千屋1428-1
TEL:0867-77-2635
営業時間:11:00~15:00(土曜日のみ19:30)
定休日:火・水曜日
駐車場:あり
2. 丘の上の蔵カフェ(猫楽寺)- 猫と楽しむ古民家カフェ

「和牛レストランふゆさと」の近く、同じく国道180号線沿いの丘の上にある「丘の上の蔵カフェ(猫楽寺)」は、金曜日・土曜日のみ営業している古民家(伝統的な日本家屋)カフェです。ランチは予約制(3日前までに要予約)、カフェ利用は予約なしでも大丈夫です。今回は、カフェとして訪問しました。「(猫楽寺)」という名前の通り、2匹のかわいい看板猫がいるカフェで、猫好きの方には特におすすめのお店です。
猫の祭壇 - 看板猫との出会い

敷地内やカフェを2匹の猫、ネネちゃんとバロンくんが自由に過ごしています。おとなしくて賢い猫で、お店の看板猫になっています。広いカフェの中には、猫の祭壇(さいだん:飾り台)があります。

ひときわ目を引き、初めて見たときはその不思議な可愛さに見入ってしまいました。「(猫楽寺)」という名前に納得です。この日はネネちゃんには会えませんでしたが、バロンくんが迎えてくれました。

秋の栗スイーツ

栗クリームと生クリームを使ったマロンシャンティは、栗好きにはたまらない一品です。栗クリームの中にはスポンジケーキが入っていて、ボリューム満点です。栗の素朴な味に生クリームが合わさり、とても美味しかったです。焙煎(ばいせん:コーヒー豆を焼く工程)も行うこだわりのコーヒーが人気と聞き、オリジナルブレンドコーヒーと一緒に味わいました。マロンクリームの甘さとコーヒーの苦みでちょうど良いバランスでした。
千屋の向日葵色のクリームソーダ

見た目の可愛らしさとネーミングに思わず注文したクリームソーダ「千屋の向日葵色」。新見市千屋はひまわり畑がきれいで、夏に何度も訪れました。そのひまわりの思い出が、クリームソーダで蘇りました。

他には、赤いソーダの「千屋への愛色」、グリーンソーダの「千屋の山色」、ブルーソーダの「千屋の空色」があり、ネーミングからオーナーの千屋への愛が感じられました。アイスクリーム、生クリームの上には、もちろん猫のデコレーションがあります。
オーナーの想いが形になるカフェ

カフェメニューの一つ一つが、素材からデザイン、ネーミングまでこだわり満載のカフェですが、ご主人の「男の浪漫ルーム」も見せてもらいました。カフェの隣にあり、まるで秘密の隠れ家やバーに見えますが、ドラムや音響装置が本格的で、壁のレコードは貴重なコレクションばかりです。

他にもシアタールームがあったり、お庭に足湯があったり、さらに進化中の見晴らしテラスのような素敵な空間も構想中です。オーナーご夫妻のお人柄が伝わってきて、訪れてみたくなるカフェです。
【丘の上の蔵カフェ(猫楽寺)】
所在地:岡山県新見市千屋871
営業日:金・土曜日(ランチは3日前までに要予約)
営業時間:ランチ11:00~14:00、喫茶14:00~16:00(L.O.15:30)
駐車場:あり
3. アーリーモーニング - 本格紅茶と絶景を楽しむ

新見市大佐の山の上にある「アーリーモーニング」では、紅茶の茶葉の栽培から手掛けており、そこで育った茶葉でオリジナルブランド「ⓇEIJI MIYAMOTO」の紅茶が味わえます。ランチやティーフードもあり、ゆったりとした自然の中で、本格的な紅茶の時間を楽しむことができます。
古きイギリスの紅茶文化に触れる

店内には、紅茶文化発祥の地イギリスで親しまれたレコードをかける設備もあり、原点であるイギリスの人たちが親しんだ空間を感じることができます。オーナーの宮本さんは、紅茶を通じて人と人を繋ぐことを願って紅茶を育てており、紅茶の文化や楽しみ方を伝える講演や紅茶教室も開催していて興味深かったです。

お話を聞きながら味わったジンジャーレモンティーがとても美味しかったです。苦みはなく、レモンの香りが爽やかで、身体がポカポカと温まり、冷え性の方にもおすすめです。
大自然を一望できるテラス

庭のテラスからは大自然が一望できます。風も心地よく、揺れるススキ(日本の秋の草)が秋を感じさせてくれました。イングリッシュガーデン(イギリス式庭園)でのティータイムはきっと素敵な体験になります。
絶景を眺めながらのティータイム

アールグレイの紅茶とりんごとさつまいものキャラメルケーキをテラスで味わいました。絶景の大自然を見ながら味わう紅茶とケーキの美味しいこと。寒い日でなければ、ぜひテラス席をおすすめします。りんごもさつまいもも秋の味覚で、季節を五感いっぱいで感じられてリフレッシュできました。
「ⓇEIJI MIYAMOTO」ブランドの紅茶

カフェでは「ⓇEIJI MIYAMOTO」のブランド紅茶を購入することもできます。お庭で味わって美味しかったので、いろいろ買って帰り、自宅で楽しんでいます。自然の香りとともに、本当に美味しくて飲みやすい紅茶です。

作り手の想いのこもった紅茶は、深い味わいがあります。ぜひ本物の紅茶を求めて訪れてみてください。
【アーリーモーニング】
所在地:岡山県新見市大佐小阪部2239-8
TEL:0867-98-3939
定休日:月・火曜日
営業時間:10:00~17:00(土・日曜日は~18:00)
駐車場:あり
アクセス情報
これら3店舗は比較的近い場所にあり、車で巡ることができます。新見市街地から国道180号線を北上すると、「和牛レストラン ふゆさと」と「丘の上の蔵カフェ(猫楽寺)」があります。「アーリーモーニング」は新見市大佐地区の山の上にあります。
紅葉の季節やスキーシーズンに新見市を訪れた際は、ぜひこれらのお店に立ち寄って、地元の美味しいグルメと素敵な雰囲気を楽しんでください。
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間地点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!