岡山グルメ特集|瀬戸内の恵みと、日本の暮らしや日常を感じるローカルな味
“alo”これは “Act Local in Okayama” の略称です—
これが、日本の味。岡山にて。
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岡山には、格式ある和食文化と、地元で親しまれる郷土料理が共存している。
味に込められたのは、土地の記憶と人の気配。
観光地の“名物”もいいが、日々の中にある“本当の日本”がここにはある。
日本食や日本酒を通じて、
岡山の食文化の“静”と“動”、“伝統”と“庶民性”を行き来しながら、
五感で触れる“味わいの旅”を描いていく。
朝食(農家民宿 シャンブル・ドットE )

日本食の基本は、「一日の始まりを整えること」にあります。炊きたての米、出汁の効いた汁物、季節の野菜、そして卵。特別な料理ではなく、素材の持ち味を生かした組み合わせが、日本の食文化の土台をつくってきました。
岡山は、温暖で雨の少ない気候に恵まれ、米や野菜、卵など日常の食材の質が高い地域です。派手な加工を施さなくても、素材そのものが味を支えています。

農家民宿シャンブル・ドットEの朝ごはんは、こうした岡山の食の特性をそのまま映した一膳です。地元で育った米に卵を合わせ、旬の野菜や手作りのおかずを添える。観光向けに整えられた料理ではなく、地域の暮らしの延長線上にある食卓です。
岡山で味わう朝ごはんは、日本食が「日常の積み重ね」であることを、静かに実感させてくれます。
室町酒造

日本酒は、米・水・麹というシンプルな素材から生まれる、日本を代表する発酵文化です。地域ごとの水質や米、気候の違いが味わいに表れ、その土地の環境そのものが酒の個性を形づくります。
岡山は、酒米の最高峰とされる雄町の発祥地として知られています。粒が大きく、旨味のある酒に仕上がる一方で、栽培や醸造が難しい酒米でもあり、長年にわたり酒造りの技術が受け継がれてきました。

室町酒造は、この雄町を使った酒造りを続ける蔵元の一つです。伝統的な製法を大切にしながら、米の持つ力を引き出すことを重視し、食事とともに楽しめる日本酒を造っています。
蔵を訪れることで、日本酒が「特別な嗜好品」ではなく、土地の農業や暮らしと深く結びついた文化であることを実感できます。岡山で味わう一杯は、日本酒の背景にある風土と時間を知る体験でもあります。
旅館お多福

日本の食文化では、魚介の印象が強い一方で、地域によっては独自の肉文化が育まれてきました。岡山県北部・津山は、その代表的な地域の一つです。
津山では、牛一頭を余すことなく使う食文化が根づいてきました。中でも「そずり肉」と呼ばれる、骨の周りの旨味が凝縮された部位を用いた料理は、津山ならではの味として親しまれています。食肉処理や流通の歴史を背景に、家庭や飲食店で日常的に楽しまれてきた文化です。

旅館お多福では、この津山の肉文化を象徴する料理としてそずり鍋を提供しています。野菜とともに煮込まれたそずり肉は、噛むほどに旨味が広がり、派手な味付けに頼らない素朴な美味しさが特徴です。
観光向けに作られた料理ではなく、地域で受け継がれてきた食べ方をそのまま味わうことができる一品。旅館お多福での食事は、岡山の中でも特に個性の強い「津山の肉文化」を、食卓を通して知る体験となります。
お好み焼き 三枝

津山市で親しまれているご当地グルメの一つが、ホルモンうどんです。牛の内臓肉(ホルモン)とうどんを鉄板で焼き上げるこの料理は、津山の肉文化から生まれました。
食肉処理のまちとして発展してきた津山では、新鮮なホルモンが身近な存在でした。家庭や食堂で工夫される中で、手軽で食べ応えのある料理として定着したのがホルモンうどんです。甘辛いタレとホルモンの旨味、うどんのもちっとした食感が一体となり、シンプルながら印象に残る味わいが特徴です。

市内の名店として知られる「お好み焼 三枝」では、この津山の定番料理を長年提供し続けています。鉄板で香ばしく焼かれたホルモンうどんは、観光向けに誇張された料理ではなく、地元の人々に日常的に愛されてきた一皿。その土地で育まれてきた味を、自然なかたちで体験できます。
ホルモンうどんは、津山を訪れたからこそ出会えるご当地グルメ。「肉のまち・津山」という背景を知ったうえで味わうことで、料理の奥行きがより深く感じられます。
荒手茶寮

日本の食文化には、「食べる」ことと同時に、「もてなす」ことを重んじる精神があります。その象徴の一つが、茶の湯です。器、しつらえ、季節の設え、そして静けさ。茶の湯は、味覚だけでなく、五感すべてで時を味わう文化として受け継がれてきました。

岡山にも、この精神を体現する場所があります。荒手茶寮は、日本三名園の一つ、岡山後楽園の園内に佇む茶寮。四季折々に表情を変える庭園の景色とともに、日本のもてなしの本質に触れることができます。

供される料理は、華美ではなく、素材と季節を生かした静かな味わい。瀬戸内海に面した岡山ならではの食材も大切にされ、瀬戸内の魚を使った刺身は、素材そのものの旨みと、包丁仕事の繊細さを感じさせてくれます。余計な演出を加えず、土地の恵みをそのまま味わう——それもまた、日本の食文化の在り方です。

茶懐石の流れの中では、一品一品が次の一口のための「間」をつくり、食事そのものが一つの物語として構成されています。抹茶を点てる所作や、器を手に取る時間までもが体験の一部となり、食事はゆっくりと心に染み込んでいきます。
岡山城

荒手茶寮がある岡山後楽園から、徒歩圏内に位置するのが 岡山城 です。日本三名園の一つである後楽園と城郭が隣接するこのエリアは、岡山を代表する歴史・文化ゾーンとして親しまれています。
岡山城は、黒漆塗りの外観から「烏城(うじょう)」の愛称で知られ、昼間は重厚な佇まい、夜には印象の異なる姿を見せてくれます。春から夏、秋にかけては、後楽園で行われる 幻想庭園、そして岡山城で開催される 烏城灯源郷 により、周辺一帯がライトアップされます。
食事や庭園散策の後、少し足を延ばして立ち寄れる距離にあり、昼とは異なる表情の城と庭園を楽しめるのも、このエリアならではの魅力です。
岡山後楽園、荒手茶寮、そして岡山城。それぞれを点ではなく、徒歩で巡れるひとつの体験として味わうことで、岡山の歴史と文化が、より立体的に感じられるはずです。
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岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間地点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!