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日本のことば辞典「佃煮」
濃厚で美味しい「佃煮」。それは、日本の各地域独特の伝統的な日本の調味料で地元の食材を煮た人気のご飯のお供です。人気の佃煮からお土産に最適な商品、作り方まで、佃煮の魅力をご紹介します。
佃煮食品 本店
ショーケースには様々な佃煮がならべられてあります。これらは金沢にある会社の工場で作られています。
この地域独特の商品として、地元の川で獲れるハゼ、そして地元の山で採れるクルミの2品は特に珍しい種類。米飴(※1)で煮たクルミの佃煮は特に人気で、甘くて香ばしくて美味しいんです!
※1:米飴……米に含まれるデンプンを糖化して作られた甘味料。
佃煮は販売の仕方も様々で、近郊から来られた方にも、遠方から旅行に来られた方にも便利なよう包装されています。個包装になった商品は、家に帰ってから配って楽しむおみやげとしても最適ですね。
今回見つけた、とりわけ珍しくて素敵な商品がこちらの器茶漬けです。
器茶漬け
器茶漬けとは、最中に入った佃煮です。オレンジ色のラベルはホタテ貝が入った最中、黄色はフグ、ピンクは山椒、そして緑は椎茸が入っています。
色とりどりのパッケージにぴったりと入った最中は買わずにはいられません。
最中は器の形になっていて、蓋を開けると中から佃煮が現れます。最中は繊細なので、実際に一つ一つ手作業で佃煮を詰め、そして袋詰めされます。
器茶漬けを楽しむために用意するのは、お茶碗一杯のごはんと温かいお茶だけです。ごはんの上に置いた最中を慎重に割って、まんべんなくお茶を回しかけます。さあ、熱いうちに召し上がれ。
他にも佃煮を堪能する方法として、おにぎりの具としても見かけることがあります。おにぎりはお店やコンビニなど日本中でどこでも買えるので、旅行のお供にはもってこいです。
佃煮を作ってみよう
自宅のキッチンで佃煮を作ってみるのも楽しいですよ。あなたが選んだ食材とお好みの調味料の他にほんの少しの材料で作ることができます。試しに私は、セロリの葉、昆布と干し椎茸、アサリ、そして小魚の4種類を作ってみました。
味付けは、まず醤油とみりんを入れ、それから生姜、山椒、米酢を加えます。目を離さないように、弱火でコトコトとゆっくり煮詰めていくだけで、佃煮の完成です。
ごはんのお供 アサリの佃煮
アサリはだいたい親指くらいの大きさがほとんど。みそ汁にいれたり、炊き込みご飯にしたり、にんにくとレモンでオリーブオイル焼きにしたりと、たくさんの料理に使えます。
まず日本酒で蒸し、アサリの身を貝から取り、醤油、みりん、米酢で煮たら生姜をくわえて出来上がりです。一口食べるとちょうどいい甘じょっぱさ。こんなにシンプルにできるなんて素晴らしいです。
このシンプルさは日本の伝統的な調味料にかかっています。ひとさじの調味料が持つ奥深く、複雑な風味は、それぞれの調味料を作る職人の技と何年もかけて醸造する歳月そのものなのです。
白米
お茶碗にのせた佃煮や器茶漬けであっても、あなたのお気に入りのおにぎりであっても、いつも佃煮のそばには白ご飯があります。
ご飯が日本人の主要な常食であることに間違いはありません。栄養源であるだけでなく、日本人の文化、伝統、歴史にも深く関わっています。
日本では、魚、野菜、調味料も身近で採られ作られており、お米も例外ではありません。
終わりに
日本を訪れることがあれば、佃煮の美味しく濃厚な風味を味わってみてください。様々な味つけの様々な種類の佃煮がありますから、きっとおみやげにしたいお気に入りの品を見つけることができます。もし金沢にも行くことがあれば、器茶漬けも探してみてください。お友達へのおみやげにピッタリです。
Hoping to share on some of the wonderful places and faces to be found here in Japan.