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石川県の観光地&グルメ!定番から穴場まで徹底解説
江戸時代から残る歴史ある街並みや豊かな自然を石川の魅力を紹介! 美食や日本文化に触れたい方にオススメの石川県内の情報をまとめました。
石川とは?
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石川県は北陸地方にある県。北陸新幹線が開通して以降、東京から日帰りで楽しめる観光地として知られます。
自然、日本文化など、観光で楽しめるポイントがとても多いのも人気の理由。カニをはじめ日本海でとれる新鮮な魚介類や、見た目がかわいい和菓子など、おいしいものもたくさんあります。
輪島市で生産される漆器・輪島塗や金を薄く伸ばした金箔といった、古くから伝わる伝統工芸品も多数。美食や日本文化に触れたい方に、石川観光はオススメです!
石川のエリア
金沢
かつてこの地方を統治した加賀藩の城下町として栄えた金沢エリア。日本三大庭園の1つである「兼六園」や伝統的な建物が並ぶ「ひがし茶屋街」など、有名な観光地が多く集まっています。日本の伝統的な文化を味わえる、定番の観光地です。
加賀
北陸を代表する自然豊かな温泉街です。山代・山中・片山津・粟津の4つの上質な温泉街が集まっているため、温泉好きであればぜひ行ってほしいエリアです。温泉街の周りの自然も美しく、リラックスして過ごせます。
能登
能登半島は、日本の原風景といわれるほど、緑豊かな自然が残っています。「千里浜なぎさドライブウェイ」や「白米千枚田」など、美しい海や山を堪能できるスポットが多数。日本海でとれた新鮮な海の幸も絶品です。
白山
石川南部にある白山エリアには、日本三名山の1つである「白山」があります。山はもちろん、山が作りだした峡谷や川、高山植物なども有名です。また、白山のふもとにある「白山比め神社」は、縁結びのパワースポットとして全国から多くの観光客が訪れます。
城下町の伝統と文化が残る!金沢エリアで行きたいスポット
金沢エリアのオススメのスポットを紹介します。
1. 兼六園
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金沢ときいて、日本人がまず思い浮かべる景色が「兼六園」。
日本三大名園の1つで、江戸時代に加賀藩五代目藩主の前田綱紀(つなのり)が金沢城の外郭に造ったのがはじまりです。じっくり見て回ると1周約1時間半かかると言われるほど敷地は広大。
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春は桜、初夏はカキツバタ、秋は紅葉、冬は雪で樹木の枝が折れないように縄で枝を守る「雪吊り」など、季節によって違った魅力が楽しめます。
2. ひがし茶屋街
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日本の歴史的な街並みを見たい人に、「ひがし茶屋街」はぴったりの観光スポット。
江戸時代の建物がいまも残る風情ある街で、和菓子や伝統工芸品、カフェなどの店舗がずらりと並んでいます。レンタルした着物を着て、街を散歩するのもオススメですよ。
3. 近江町市場
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江戸時代から続く「近江町市場(おうみちょういちば)」は、"金沢市民の台所"と呼ばれる活気ある魚市場です。
日本海でとれた新鮮な魚介類はもちろん、金沢で収穫されるブランド野菜・加賀野菜を売る店が約180店舗並んでいます。地元客と店員が繰り広げる方言での値引き交渉も見ものです。
市場の飲食店には、お昼の時間帯に自慢の鮮魚をふんだんに使用した海鮮丼を提供する店があり、多くの人々が押し寄せます。
4. 妙立寺
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「妙立寺(みょうりゅうじ)」は通称、忍者寺とよばれるユニークなお寺。
賽銭箱に見せかけた落とし穴をはじめ、隠し階段、掛け軸の裏にある隠し部屋、金沢城へ続く地下通路など、いくつものからくりが仕込まれています。
江戸時代に加賀藩と敵対していた徳川幕府の襲来に備えるため、このような仕掛けをつくったといわれています。寺は、案内役がいなければ外に出られないと言われるほど複雑なつくり。まるで忍者になった気分が味わえますよ。
※寺の中の見学には電話(076-241-0888)での予約が必要です。日本語のわかる友人に頼むなどして予約しましょう。
温泉好きのオアシス・加賀エリアで行きたいスポット
加賀エリアのオススメはこちら。
5. 加賀温泉郷
「加賀温泉郷」は、山中・山代・片山津・粟津の4つの温泉街から成る温泉地。どの温泉街も個性があって魅力的です。
古総湯 photo by Pixta
山代温泉では明治時代の共同浴場を復元した「古総湯」のレトロな雰囲気が味わえます。
柴山潟 photo by Pixta
片山津温泉では、温泉のほかに1日に7度湖面の色が変わるといわれる柴山潟(しばやまがた)の絶景も見逃せません。
加賀温泉郷をめぐるなら、1日乗り降り自由の「キャン・バス1日券」がオススメです。
キャン・バス1日券:1日券大人1,100円、2日券大人1,300円 連続する3日間の2日有効
6. 加賀伝統工芸村 ゆのくにの森
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日本の伝統工芸品づくりができるのは、「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」。
漆に金箔を埋め込む「沈金体験」や、型紙を使って加賀友禅の染色を体験する「型染体験」など、石川県に伝わる伝統工芸をはじめ約50種類ほどのワークショップに参加できます。
体験だけではなく、施設にある自然も見どころの1つです。明治時代に建てられたかやぶき屋根の古民家など、歴史的な日本の風景もお見逃しなく。
7. 鶴仙渓
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山中温泉街にある「鶴仙渓(かくせんけい)」は、北陸随一の渓谷美が見られるスポット。
約1.3キロメートルの渓谷では四季折々の自然の美しさが楽しめますが、秋は紅葉の名所として知られます。
あやとりはし photo by Pixta
景色を味わえる橋があるのも特徴で、ひのきで造られた橋「こおろぎ橋」や、S字型の「あやとりはし」などが有名です。
あやとりはしのふもとでは、4月から10月の間に飲食店「鶴仙渓川床」が営業し、川辺でお茶やスイーツがいただけます。
自然の絶景が味わえる能登エリアで行きたいスポット
能登エリアの見どころを紹介します。
8. 千里浜なぎさドライブウェイ
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「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一砂浜の上をドライブできる場所。
通常の砂浜とは異なり、砂の粒子が細かく海水を含んで固いため、車はもちろんバイクや自転車で波打ち際のさわやかさを味わいながらドライブできますよ。
運がよければ、夜明け前の朝もやや水平線に沈む夕日の神秘的な風景を見られます。
9. 白米千枚田
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田んぼの雄大な風景が楽しめるのは「白米(しらよね)千枚田」。
青い日本海を背景にして、高低差約50メートルの急斜面に1,004枚の田んぼが連なる様子は、能登でしか味わえない圧巻の景色です。
夕方には、夕日が田んぼの水面に映し出され幻想的な雰囲気。冬は棚田をイルミネーションで飾る「あぜのきらめき」が実施され、きらびやかな田んぼの姿も楽しめます。
10. 九十九湾
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「九十九湾(つくもわん)」は日本語で「99の入り江」という意味で、大小さまざまな入り江が多数あることが名前の由来になっています。
透き通る海の青と、湾に浮かぶ蓬莱島(ほうらいじま)の緑の組み合わせが美しく、日本百景にも選ばれています。
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水流が穏やかで水がきれいな九十九湾では、アジやクロダイなどの魚や海藻など、たくさんの生き物が観察できます。湾を周遊する遊覧船に乗れば、魚へのエサやりも体験可能です。
貴重な植物やパワースポットも!白山エリアで行きたいスポット
白山エリアで行きたいスポットを紹介します。
11. 白山・白山高山植物園
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北陸地方を代表する山、白山の麓にあるのが「白山高山植物園」です。
毎年6月から7月の期間限定で一般公開しており、オレンジ色の花・ニッコウキスゲをはじめとした貴重な山の植物、約50種類10万株を鑑賞できます。
本来なら山登りをしないと見られない高山植物を気軽に楽しめることもあり、珍しい花々を見ようと全国から多くの人が訪れます。
12. 白山比咩神社
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白山を神体とする「白山比咩(しらやまひめ)神社」は、地元客からは「しらやまさん」の愛称で親しまれています。
境内には樹齢800年の巨木などの神秘的な空間があり、足を踏み入れると荘厳な空気が味わえます。縁結びをはじめ、多くのご利益があるといわれ、毎月1日に参拝する「おついたちまいり」の日には全国から多くの参拝客が訪れます。
13. 手取峡谷
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「手取峡谷(てどりきょうこく)」は、石川の南部を流れる清らかな手取川がつくりあげた深い谷です。高さが20〜30メートルにもなる大きな岩の壁が約8キロメートルも続いており、自然の雄大さを感じられます。
32メートルの高さから水がまっすぐ落ちる「綿ヶ滝(わたがたき)」は、水しぶきがかかる位置まで近づけるので迫力満点です。夏でも比較的涼しいため、猛暑日に涼を求めて観光するのもオススメですよ。
石川の絶品グルメ3選
石川を訪れたら食べたいグルメには以下があります。
カニ
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石川県でぜひ味わいたいのが、加能ガニと香箱ガニです。石川県内で水揚げされるカニの一種ズワイガニのうち、既定のサイズを超えたオスを加能ガニと呼びます。
加納ガニは、引き締まった身が絶品。一方、メスは香箱ガニと呼ばれ、卵巣や卵の濃厚なうまみが味わえます。毎年漁期は11月6日から3月20日頃までです。
治部煮
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治部煮(じぶに)は、石川県に伝わる加賀料理と呼ばれる郷土料理のひとつ。鶏肉に小麦粉をまぶしてゆり根などと煮込み、わさびを添えていただきます。
輪島塗 photo by Pixta
加賀料理は、輪島塗や九谷焼など石川県の伝統工芸の器に入れて提供されるのも特徴。見た目にも楽しめます。金沢駅の「加賀屋 金沢店」では、治部煮を含む加賀料理のランチを1,500〜2,000円(税込)のお手頃価格でいただけます。
金沢和菓子
きんつば photo by Pixta
茶道の文化が栄えてきた金沢では、お茶と一緒にいただくための、さまざまな和菓子が生まれました。金沢和菓子はほかの地域にくらべ甘みが強く、高級感があるのが特徴です。
「中田屋」のきんつば(※1)や、金沢一歴史のある飴屋「あめの俵屋」のやわらかい飴・じろあめなどは非常に有名。おみやげにもオススメです。
※1:きんつば……小麦粉を水でこねて薄く伸ばした生地で餡を包んだお菓子
金沢・加賀温泉・能登中島・白山へのアクセス
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東京から金沢、そして金沢から加賀温泉郷や能登へのアクセスを紹介します。
東京から金沢へのアクセス(新幹線・路線バス)
高速バスの場合、東京都内から金沢駅まで所要時間は約8~9時間です。乗車料金は平日だと3,000~10,000円ほどになります。
新幹線の場合、東京駅から金沢駅までの料金は指定席で片道14,380円、自由席は13,850です。所要時間は約2時間30分で、日帰り旅行も可能です。
お得な北陸アーチパスを利用しよう
1週間ほど北陸旅行をする訪日観光客には、「北陸アーチパス」がお得です。北陸アーチパスは、関西空港、成田空港、羽田空港から北陸エリアまでの北陸新幹線と特急列車がおよそ25,500円で7日間乗り降り自由になる切符です。
自分の国で予約して日本で引き換えるときと、日本国内で購入するときでは料金が少し異なります。
・インターネットで予約して、日本で引き換える場合
大人(12歳以上):24,500円/6歳から11歳:12,250円
・日本国内で購入する場合
大人(12歳以上):25,500円/6歳から11歳:12,700円
あわせて読みたい
金沢から加賀温泉郷までのアクセス(電車)
金沢から加賀温泉郷に行くときは、JR北陸本線を使うと片道770円、移動時間は1時間です。
より早く移動したいときは、JR特急しらさぎを使うと片道2,510円、約30分で移動できます。
金沢から能登中島へのアクセス(電車)
能登中島へ行きたいときは、金沢駅からIRいしかわ鉄道線特急能登かがり火で和倉温泉駅に行き、のと鉄道七尾線で能登中島駅へ行くルートがもっとも早く行けます。片道2,600円で移動時間は1時間45分です。
金沢から白山へのアクセス(バス)
金沢から白山へ行く方法としては、白山登山バスがあります。金沢駅から登山口のある別当出合まで片道約2時間で2,200円です。
まとめ:歴史や自然を感じに石川へ行こう
石川には、歴史を感じられるスポットや、自然の雄大さが感じられるスポットが多数。北陸地方へ行くときは、ぜひ石川にも訪れてみましょう。
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※本記事は2019年6月に公開した情報を加筆修正したものです。