妖怪マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』の世界へ!鳥取の「水木しげるロード」
『妖怪ウォッチ』をはじめ、日本の多くのマンガには妖怪が登場します。こうした妖怪ブームのきっかけを作ったのが、水木しげる氏のマンガ『ゲゲゲの鬼太郎』。水木氏の出身地、鳥取県境港市には、妖怪の世界を堪能できる「水木しげるロード」があります。
日本には、『千と千尋の神隠し』『妖怪ウォッチ』など、妖怪が登場するアニメやマンガが数えきれないほどあります。
日本のポップカルチャーにおける、このような「妖怪ブーム」のきっかけを作ったのが鳥取県境港市(さかいみなとし)出身のマンガ家、水木しげる氏(1922~2015年)です。
水木しげる氏の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』は、主人公の妖怪「鬼太郎」が、妖怪と人間が平和に暮らせる世界を作るために悪い人間や妖怪と戦うというストーリー。
日本では、1968年に初めてアニメ化されて以来、これまで5回にわたってアニメシリーズが制作され、海外でも放映されています。
この人気マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』の世界が堪能できるのが、境港市の「水木しげるロード」です。
あわせて読みたい:
【夏の涼】知っておきたい妖怪5選&調布の喫茶店「鬼太郎茶屋」で妖怪に会える?
アニメ『妖怪ウォッチ』でも大人気!「妖怪」の不思議な魅力とは?
『ゲゲゲの鬼太郎』の妖怪に会える!境港の「水木しげるロード」
画像提供: 水木プロダクション
JR境港駅から約800メートルにわたって続く道は「水木しげるロード」と呼ばれ、『ゲゲゲの鬼太郎』などの水木氏のマンガに登場するキャラクターや妖怪のブロンズ像、妖怪にちなんだおみやげを販売する店が並んでいます。
画像提供: 水木プロダクション
画像提供: 水木プロダクション
不気味な妖怪から愛嬌のある妖怪まで、ブロンズ像の数はなんと170体以上。さらに「水木しげるロード」の近くには妖怪のテーマパーク「ゲゲゲの妖怪楽園」や、お化け屋敷「鬼太郎妖怪倉庫」などもあります。
境港市観光協会の公式サイト:http://www.sakaiminato.net/
妖怪の奥深い作品世界と水木しげる氏の人生に触れられる「水木しげる記念館」
「水木しげる記念館」では水木氏のさまざまな作品が見られます
画像提供: 水木プロダクション
JR境港駅から歩いて約10分の距離にある「水木しげるロード」の人気観光スポットが「水木しげる記念館」です。ここには、水木しげる氏の人生が分かる展示や、これまで書いた『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとする作品などがあります。
2003年にオープンし、現在は国内外から年間20万人以上が訪れる人気観光スポットです。訪日観光客は入館料が700円から300円に割引され、英語、中国語、韓国語のイヤホンガイドも借りることができますよ。
「水木しげる記念館」の公式サイト:http://mizuki.sakaiminato.net/?id=7(日英併記)
『総員玉砕せよ!』などの代表作が展示されている「水木しげる記念館」
画像提供: 水木プロダクション
「水木しげる記念館」に入ると、まず、水木しげる氏の作品や、水木氏の作品に登場するキャラクターのパネルが置かれています。
水木しげる氏の作品としては、『ゲゲゲの鬼太郎』などの妖怪マンガがよく知られています。しかし、実際は、日本の昭和時代の歴史を扱ったマンガや、第二次世界大戦時のドイツの独裁者、ヒットラーをテーマにしたマンガなど、多彩な作品を書いています。
中でも有名な作品が、マンガ『総員玉砕せよ!』。これは、水木しげる氏が、第二次世界大戦の時に兵士として徴収され、派遣先のパプアニューギニアで爆撃にあい、左腕を失った時の壮絶な体験を描いたものです。
画像提供: 水木プロダクション
さらに進むと、水木しげる氏の等身大のパネルや、水木しげる氏の仕事部屋の様子などが展示された「ねぼけ人生の間」があります。
子どもは泣き出すかも!?「水木しげる記念館」の「妖怪洞窟」
画像提供: 水木プロダクション
「ねぼけ人生の間」などを抜けると、いよいよ妖怪の展示コーナーとなります。
「水木しげる記念館」にある「妖怪洞窟」には、薄暗い部屋の中にさまざまな妖怪が展示されています。その迫力から、泣き出してしまう子どももいるそう。
妖怪というと、不思議な怪物だと思われがちです。でも、実は妖怪は、人々の生活に密着した存在なのです。
画像提供: 水木プロダクション
たとえば、お風呂の汚れなどをなめる妖怪「あかなめ」は、お風呂を綺麗にしておかないと現れる妖怪です。このように、妖怪の話には、教訓めいたものも多くあります。
水木しげる氏は、子どものとき、近くに住んでいた「のんのんばあ」というおばあさんから妖怪の話を熱心に聞き、こうした「目に見えない存在」を大切に感じる感性を育ててきました。
「妖精」「悪魔」など、妖怪と類似の存在は世界中にいます。「水木しげる記念館」には、水木しげる氏が妖怪研究のために世界各国を訪れて収集したコレクションも展示されています。あなたも、ぜひ自分の国の妖怪を探してみましょう。
『ゲゲゲの女房』に描かれた水木しげる氏の苦労人生
「水木しげるロード」や「水木しげる記念館」には、妖怪好きの子どもだけではなく、水木しげる氏の人生に心惹かれる若者やお年寄りなど、さまざまな世代の観光客が訪れます。
水木しげる氏は、第二次世界大戦が終わり、日本に帰国したあとも、売れないマンガ家として貧しい生活が続きました。アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のヒットによって、人生に光が差した時には、40代半ばとなっていました。
戦争や貧乏などで苦労した経験に基づく水木しげる氏の人生哲学は、その後、多数のメディアで紹介され、評判となりました。
また、水木しげる氏とその妻・布枝(ぬのえ)さんの人生を描いたドラマ『ゲゲゲの女房』は、2010年に放映され大ヒット。多くの人に感動を与えました。
水木しげる氏の人生に思いをはせながら、「水木しげる記念館」や「水木しげるロード」を観光すると、より深い感動が得られるでしょう。
「水木しげるロード」にはユニークなおみやげがたくさん!
画像提供: 水木プロダクション
「水木しげる記念館」に行った後は、「水木しげるロード」で、おみやげを買っていきましょう。オススメは、「水木しげる記念館」のすぐ隣にある「妖怪食品研究所」が出している「妖菓(ようか)目玉おやじ」。
画像提供: 水木プロダクション
中に餡が練りこまれた、とてもおいしい和菓子ですが、写真のようにして遊ぶこともできますよ。賞味期限は4~6日なので、買ったら早めに食べましょう。
もっと詳しい情報が知りたい方は鳥取県公式HP(https://www.tottori-tour.jp/en/)へ!また、MATCHAの鳥取県特集もぜひご覧ください。
あわせて読みたい:
鳥取観光丸わかりガイド。砂丘だけじゃない鳥取の観光名所と交通・グルメ情報をご紹介!
鳥取県東部(鳥取市周辺)観光ガイド。観光名所、グルメ、アクセス情報がわかる!
鳥取県中部(倉吉市周辺)観光ガイド。観光名所、グルメ、アクセス情報がわかる!
鳥取県西部(米子市周辺)観光ガイド。観光名所、グルメ、アクセス情報がわかる!
鳥取・大山のオススメ周遊コース!絶景、グルメ、寺、美術館を満喫
Sponsored by Tottori Prefecture