日本のことば事典「甲信越地方」

甲信越地方は、新潟県、長野県、山梨県から成る、日本列島のほぼ中央に位置する地方です。

新潟県は海に面しているものの、長野県や山梨県は内陸部にあり、全体として山深い地域だと言えます。そのため寒暖差が激しく、夏は涼しいのが特徴です。軽井沢、諏訪湖、霧ヶ峰など避暑地が多いことでも知られています。

甲信越地方へのアクセス

東京駅から新潟駅は新幹線で1時間40分～2時間10分です。飛行機を利用する場合は、羽田空港から新潟空港の就航便はないため、成田空港からのフライトとなり、搭乗時間は約1時間5分、一日一便の就航です。新潟空港からはリムジンバスが運行しており、約25分で新潟駅まで行くことができます。高速バスの利用では、約5～7時間かかりますが、最安の交通手段なので、交通費を安く抑えたい方にはオススメです。

各県の観光・アクティビティスポット

豪雪地帯として知られている新潟県にはスキー場が多数あります。雪質は良好、設備も整っているので、ウィンタースポーツ好きにはたまりません。温泉宿もたくさんあるので、スキーやスノーボードで汗をかいた後はぜひ立ち寄るべきです。

長野県は日本アルプスの景勝地、上高地が有名な観光スポットです。澄んだ水と緑が美しい山々は絶景で、国の文化財に指定されているほど。トレッキングにも最高で、周辺には温泉もあるので、たくさん歩いた疲れを癒すことができます。

山梨県は日本一の高さを誇る世界遺産に認定された富士山が最大の観光スポットです。富士五湖があるため、建物が少なく、山頂から裾野まで美しく見えるのが特徴です。富士五湖の内、特に河口湖は水面に富士山が映る「逆さ富士」で有名なだけではなく、カヤック等のアウトドアアクティビティを楽しむことができるので、人気の観光スポットとなっています。

甲信越地方の名物料理・おみやげ

甲信越地方は内陸に位置することから、農産物関係の名物料理やおみやげが多数あります。新潟県は米どころ(※1)として知られ、お米はもちろん、日本酒が絶品です。

長野県は、小麦粉やそば粉を水で溶いて練り、薄く伸ばした皮であんこや野菜を包んで焼いたおまんじゅう「おやき」、特産の野沢菜を漬け込んだ「野沢菜漬け」、蕎麦(この地方で収穫される蕎麦を「信州蕎麦」と言います)が郷土料理として有名です。

山梨県は昔、寒い冬を乗り切るための保存食であったと言われるうどんのような料理「ほうとう」が山梨独特の郷土料理として知られています。また、ブドウが特産品でそのブドウから作ったワインのすっきり爽やかな味わいが上品な口当たりであるとして、人気です。

甲信越地方はどこに行っても雄大な景色と温泉、美味しい食事を堪能できます。普通の見学重視の観光よりも体験型の観光がお好みなら、そしてお酒が好きなら、自然の中で色々なアクティビティが楽しめて、日本酒・ワインが美味しい土地、甲信越地方は、オススメです。

※1…米所(こめどころ):質の良い米の産地。