【高知県土佐清水市】神社仏閣巡り(土佐清水市西部編 その1)
土佐清水市を代表する名刹、第38番札所金剛福寺をはじめ 土佐清水市内にある神社仏閣を紹介するシリーズ第三弾です。
はじめに
土佐清水市内でもっとも有名なお寺は、第38番札所金剛福寺ですが
それ以外にも、暮らしの中に根付いたたくさんの神社仏閣があります。
今回のシリーズでは、それらのたくさんの神社仏閣の中から
なるべくアクセスがしやすい神社仏閣をピックアップしてみました。
第三弾の今回は土佐清水市西部編その1です。
願い事が”叶う”? 叶崎観音堂
その立地から、「西の足摺岬」と称される叶崎の高台にある観音堂です。
合計80段近い階段を上った先には、絶景が待っています。
また、叶崎(かなえざき)の名前から、”叶う”に通じて
願い事を叶えてくれる観音様として、知る人ぞ知る存在です。
二つに分かれた約80段の階段を上った先に観音堂があります。
観音堂のある広場からは、遠く足摺岬を眺めることができます。
叶崎観音堂の概要
入場門などはありませんので、24時間参拝が可能ですが
夜間は照明がありませんので、暗いうちの参拝は推奨できません。
明るいうちに参拝してください。
景色も昼~夕が良いです。
駐車場について
枠線が引かれた駐車場はありません。
ただし、叶崎先端部は広くなっており、車が通行できるスペースを除いて
4~5台程度のスペースがありますので、そちらが利用可能です。
トイレについて
叶崎灯台に続く道沿いに公衆トイレがありますが、設備がとても古いのでお勧めできません。
松山・宿毛方面からお越しの方は、大月町の道の駅などをご利用ください。
土佐清水市方面からお越しの方は、竜串ウエストパークや道の駅めじかの里などをご利用ください。
アクセス
GoogleMap
自家用車でのアクセス
土佐清水市市街地より、国道321号線経由で約30分程度(約20㎞)
竜串より、国道321号線経由で約15分程度(約8㎞)
東西どちらからでも、叶崎トンネルが目印となります。
なお、叶崎先端方面の旧道は距離が短いですが道幅が非常に狭いので
対向車等に十分注意してください。(ガードレールもありません)
公共交通でのアクセス
高知西南交通バス「叶崎」停留所より徒歩約5分程度(約300m)
または「大津」停留所より徒歩10分程度(約650m)
土佐清水市市街地からは「宿毛駅(すくも)」行き
宿毛・大月町方面からは「清水バスセンター」「清水プラザパル前」行き
高知県西部地域最大の巨木と貝ノ川の神社たち
叶崎から、土佐清水市市街地方面に約2㎞程の距離にある集落「貝ノ川(かいのかわ)」
集落の名前と同じ貝ノ川が注ぎ込む洲浜はサーフスポットとしても知られています。
ここでは、高知県西部地域でも最大と言われる巨木と、豊かな植生に恵まれた鎮守の森と
そこに点在する神社たちを紹介します。
貝ノ川天満宮と八坂神社
貝ノ川郷の集落入口からほど近いところにある神社です。
境内は広場になっていて、地域での祭事などが行われているようです。
八坂神社は天満宮のすぐ脇にあります。
ここにも、立派な木が生えています。(写真右側が天満宮、左側が八坂神社の鳥居)
恩神社
天満宮から歩いて1~2分のところにあります。
貝ノ川郷集落の最奥部にあたります。
神社の大きさとしては小規模で、社殿は近年建て替えが行われているようですが
古くから地域の守り神として鎮座していたことを偲ばせる石垣や灯篭が残っています。
ここ恩神社の鎮守の森は、細い生活道路を挟んで集落の手前にある天満宮まで伸びており
シンボルとなっている大樟をはじめ、様々な植生に覆われています。
高知県西部地域最大の巨木
昭和34年に作られた看板(おそらく平成あたりに作り直されていると思います)によると
その時点で推定樹齢500年以上、樹高約30m、幹の太さは8mという巨大な樟(くすのき)です。
その形状から、古くから安産祈願のご神木として知られ、多くの参拝者がいたそうです。
カガツガユ自生地
上に載せた写真に、石碑も写っていますが
四国南部や九州・沖縄などに自生しているつる植物、カガツガユの自生地として
昭和24年に国の天然記念物に指定されています。
詳細については、以下のリンクをご覧ください。
貝ノ川の神社と大樟の概要
どちらも門はありませんので、基本的には24時間参拝可能です。
ただし集落の中にあり、地域の方々の迷惑となりますので、夜間~早朝の参拝は推奨できません。
必ず明るい時間帯に参拝してください。
駐車場について
周囲に一般参拝客が利用可能な駐車場はありません。
また、貝ノ川郷地区は道路がとても狭い為、路上駐車等は絶対にしないでください。
アクセス
GoogleMap
自家用車でのアクセス
土佐清水市市街地より車で約25分程度(約18km)です。
竜串より車で10分弱(約6㎞)
なお、前述の通り自家用車は駐車スペースの問題があり推奨できません。
公共交通でのアクセス
高知西南交通バス「貝の川」停留所下車
貝ノ川天満宮まで徒歩約2分程度(約120m)
恩神社まで徒歩約4分程度(約240m)
土佐清水市市街地からは「宿毛駅(すくも)」行き
宿毛・大月町方面からは「清水バスセンター」「清水プラザパル前」行き
おわりに
今回は叶崎観音堂と貝ノ川地区の神社(3社)を紹介させていただきました。
叶崎観音堂は比較的アクセスが容易で、叶崎灯台や展望所などのスポットも周囲にありますが
貝ノ川郷地区は公共交通以外ではなかなかにハードルが高いと思います。
ただ、巨大な樟や鎮守の森にいだかれた神社は一見の価値があると思います。
植物が好きな方はぜひ立ち寄ってみてください。
次回は、土佐清水市西部地域の神社仏閣紹介第二弾をお送りする予定です。
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高知県幡多地域は四国の西南端に位置し、東は土佐湾、西は豊後水道に面する太平洋に突き出た半島で、四万十市、宿毛市、土佐清水市、黒潮町、大月町、三原村の3市2町1村から構成されています。 全国的に有名な四万十川や足摺岬をはじめ、沿岸を流れる黒潮の恵み、全国でもトップの森林面積を誇る山の恵み豊かな自然大国です。