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【2024】夏至とは?時期、食べ物、イベント、スピリチュアルな意味などを解説
1年でもっとも昼間(日の出から日の入りまでの時間)が長い日である夏至。冬至、春分、秋分と並び、重要な季節の分かれめです。本記事では、今年の夏至がいつなのか、夏至の食べ物、夏至のイベント、夏至にまつわるスピリチュアルな考えなどを紹介します。
夏至とは?
夏至は田植えの時期にあたる Photo by Pixta
夏至は、日本を含む北半球において、1年でもっとも昼間(日の出から日の入りまで)が長い日です。太陽の南中高度がもっとも高くなる日であり、日本や中国で使われてきた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の季節区分のひとつでもあります。
夏至は、日本では農繁期にあたるため、お正月・お盆と比べてイベントは多くありません。それでも、日本には、夏至にまつわるユニークな食べ物やイベントがあります。
本記事では、2024年の夏至の時期や、夏至の食べ物・イベント、また夏至にまつわるスピリチュアルな考えなどを紹介します。
2024年の夏至はいつ?
2024年の夏至は、6月21日(金)になります。東京ではこの日、日の出は4:26、日の入りは19:00となり、日照時間は約14時間30分となります。
なお、「二十四節気」では、6月21日~7月6日までが夏至としており、その後は小暑(しょうしょ)となります。
夏至の食べ物は?
「お正月のおせち料理・お雑煮」に比べ、夏至は地味な印象があるかもしれません。しかし、日本各地には、夏至にちなんだ食べ物が複数あります。
冬瓜
Photo by Pixta
夏至の時期の食べ物として知られているのが、冬瓜です。“冬”と書きますが、実は夏野菜。ビタミンCやカリウム、水分が豊富で、夏バテ予防にぴったりの食べ物です。
なお、夏至の冬瓜に対応し、日本では、もっとも昼間が短い日の「冬至」にかぼちゃを食べる風習があります。
タコ
Photo by Pixta
関西では、夏至から11日目にあたる「半夏生(はんげしょう)」にタコを食べる風習があります。夏至は田植えの時期で、半夏生はもともと田植えを終わらせる時期の目安とされていました。
タコが8本もの足があることから、「タコの足のように稲が八方に根を張るように」という豊作祈願がその由来とされています。
半夏生餅
小麦餅のイメージ Photo by Pixta
奈良では、「半夏生」の頃に小麦の収穫が終わり、田植えも一段落することから、「半夏生餅」を作る風習があります。「半夏生餅」は押小麦ともち米を混ぜて作ったお餅。小麦が入っているため、通常の餅に比べて粘り気が少ないことが特徴です。
半夏生餅は、大阪府にある和菓子屋「かつら屋本店」の名物としても知られています。
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夏至にはスピリチュアルな意味がある?
Photo by Pixta
日本では、夏至をスピリチュアル・健康の面で重視している人たちもいます。
例えば、東洋の「陰陽」思想では、季節の変化を重視します。
春分から夏至にかけては「陽」のエネルギーが強くなり、夏至を過ぎると再び「陰」が強くなっていきます。陰と陽の切り替わりの時期である夏至は、体調が不安定になりやすいため、体のケアが特に大切だとされています。
また、占いをされている方の場合、夏至を運気の切り替わりの時期と考える場合もあるようです。
夏至のイベントは?
日本では夏至の日やその前後に、ユニークなお祭り・イベントが開催されています。その一部を紹介します。
二見興玉神社の夏至祭
Photo by Pixta
三重県の伊勢神宮の近くにある二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)では、6月21日、夏至祭(げしさい)が行われます。
二見興玉神社には、「夫婦岩」と呼ばれる、海にそそりたつ2つの岩があります。夏至の日、この岩の間から朝日が昇ってきます。夏至祭では早朝よりその太陽を拝し、禊を行います。
こちらに参加したい人は、事前申し込みがおすすめです。詳細は公式HPをご覧ください。
東京・増上寺の「100万人のキャンドルナイト」
Picture courtesy of PR Times
「でんきを消して、スローな夜を」というコンセプトの下、東京の増上寺では、2003年から「100万人のキャンドルナイト」を夏至と冬至の日に実施しています。
当日は、増上寺をキャンドルで彩るキャンドルアートや、キッチンカーやミニステージなども楽しめます。その際、なんと東京タワーも消灯されます!
2024年の詳細は、公式HPをご覧ください。
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小豆島の夏至観音
KSB瀬戸内海放送のYou tubeより
夏至の時期は、珍しい自然現象も起こります。
香川県の小豆島にある霊場「洞雲山(どううんざん)」は、「夏至観音」が知られています。これは、夏至の時期に洞窟にあたる光が、まるで観音像のような形となるという不思議な自然現象。
見られるのは、夏至を挟んだ6月中旬~7月初旬の約50日間、晴天の日の15時頃の数分だけ。この神秘的な現象を見に、毎年多くのお遍路が参拝に訪れます。
詳細は公式HPもご覧ください。
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よくある質問
夏至はどんな日ですか?
夏至は、日本を含む北半球で、太陽の南中高度が最も高くなる日であり、そして1年の中でもっとも昼間(日の出から日の入りまでの時間)が長い日となります。日本や中国で使われてきた季節区分「二十四節気(にじゅうしせっき)」では、6月21日ごろ~7月6日ごろまでの期間を指す言葉でもあります。
夏至には何を食べますか?
夏至の時期の食べ物としては冬瓜が知られています。冬瓜はビタミンCやカリウム、水分が豊富で、暑くなってくるこの時期にぴったりの食べ物です。このほか、関西のタコ、福井の焼き鯖、奈良の半夏生餅などもあります。
夏至には何をしますか?
夏至はもともと農繁期と重なっていることもあり、全国的にみるとあまり多くのイベントはありません。しかし、三重県の二見興玉神社の夏至祭や、東京・増上寺のキャンドルナイトなどのイベントがあります。また、夏至は欧州ではお祭りの時期のため、欧州の文化が好きな人が集まるイベントもあるようです。
一年で一番日が長い日は?
夏至は、1年で一番日の出から日の入りまでの時間が長い日として知られています。なお、2024年は東京で日の出が4:26分頃、日の入りが19:00分頃であるため、日照時間は約14時間30分となります。
夏至はいつですか?
2024年の夏至は6月21日の金曜日となります。
季節の変わりめを感じよう!
太陽の恵みが感じられる夏至の日。現代では、空調の聴いた家屋での生活が一般的なため、季節の変化を感じづらくなっていますが、夏至の日は、自然に思いをはせてみてもよいかもしれません。
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。