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【2024】暑気払いはいつ頃? 意味や時期、食べ物やイベントを解説
暑気払いとは、文字通り「夏の暑さを払う」ために行う行動や習慣のことです。暑気払いは夏ならではの風習ですが、具体的にいつ頃行い、どのようなことをするのか知らない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、暑気払いの概要や時期について解説し、さらに暑気払いにおすすめの食べ物やイベントを紹介します。
暑気払いで夏を快適に過ごす方法
夏の暑さを払うには、冷たいものを食べたり、海に行ったりなど「暑気払い」するのがおすすめです。
とはいえ、暑中見舞いや残暑見舞いなどと同じく、具体的に何をいつ頃行うのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、暑気払いの意味や行う時期、暑気払いにおすすめの食べ物やイベントについて解説します。
目次
- 1.暑気払いで夏を快適に過ごす方法
- 2.暑気払いの意味
- 3.暑気払いの時期
- 4.暑気払いと納涼会の違い
- 5.暑気払いにおすすめの食べ物・飲み物
- 6.暑気払いにおすすめのイベント
- 7.暑い夏を暑気払いで乗り切ろう!
暑気払いの意味
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「暑気払い(しょきばらい)」とは文字通り、体から暑さをうち払い、暑さに負けずに元気に過ごそうとする行動や方法のことです。例えば、冷たいものを食べたり飲んだりして、体内にたまった熱気を取り除きます。
また、日本人は古くから川遊びなどで体を冷やし、打ち水や浴衣、風鈴といったもので涼をとって暑気払いをしてきました。現代では「暑気払い=宴会」となりつつありますが、暑気払いはあくまでも夏の暑さを払うためであって、必ずしも飲み会や宴会をするとは限りません。
暑気払いの時期
暑気払いには、厳密にいつ頃行うべきだという決まりはありません。ですが、古くから二十四節気(にじゅうしせっき)の「夏至(6月21日頃)」から、暑さが終わるという意味がある「処暑(しょしょ・8月23日頃)」までが、ちょうど良い時期とされています。
この時期は、海開きをはじめ、土用の丑(うし)の日や暑さを和らげるためのイベントが数多く開かれるため、楽しく暑気払いができるでしょう。
暑気払いと納涼会の違い
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暑気払いと似た言葉に「納涼会(のうりょうかい)」があります。納涼会とは創意工夫して夏の暑さを涼みに変え、それを楽しむ会のことです。これに対して暑気払いとは、体から暑さを払うために行う行動や方法のことです。つまり、夏の暑さに対しての取り組み方が異なります。
しかし、現代ではどちらも夏の宴会、特に飲み会の意味合いで使われることが多いです。例えば、「一緒に夏場を乗り切ろう」という目的でイベントを開催する際は「暑気払い」、純粋に夏を楽しむイベントとして飲み会を開きたいときには「納涼会」という言葉が使われます。
暑気払いにおすすめの食べ物・飲み物
日本では古くから暑気払いとし、冷たいものや滋養のあるものを食べたり飲んだりしていました。ここでは暑気払いにぴったりの食べ物と飲み物を紹介します。
夏野菜
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夏に旬を迎える野菜はおいしいだけでなく、栄養価が高く、値段もお手ごろです。例えば、カリウムが豊富に含まれるきゅうりやゴーヤは、体を冷やし、老廃物を排出する効果が期待できます。また、水分量の多いトマトやスイカも体温を下げる効果が見込めるため、暑気払いにおすすめです。
うなぎ
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うなぎはスタミナがつく食べ物として有名です。ビタミンAやビタミンBなどの栄養素を多く含み、夏バテ防止に役立ちます。日本では、江戸時代から土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があり、夏の風物詩として親しまれています。
しじみ
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夏が旬のしじみは「土用しじみ」と呼ばれ、栄養価が高く夏バテ防止にぴったりです。また、しじみには疲れた体を内側からサポートしてくれる栄養素が豊富に含まれ、「土用しじみは服薬」とも言われます。効果的に栄養素をとるなら、二日酔い対策にも最適なしじみの汁物がおすすめです。
そうめん
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そうめんも暑気払いに最適な食べ物です。消化が良く、夏バテで胃腸が弱っていてもスルスルと食べられます。さらにそうめんに添えるしょうがやみょうが、大根おろしなどの薬味には食欲増進や消化を促す効果などが期待できます。栄養面を強化したい場合は、ゆでた肉や卵などをトッピングしましょう。
甘酒
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初詣によく売られている甘酒は冬のイメージがありますが、実は夏の季語です。必須アミノ酸やブドウ糖、ビタミンB群、ミネラルなどを豊富に含む甘酒は「飲む点滴」と称され、日本では古くから暑い夏を乗り切るための飲み物として愛されてきました。冷やした甘酒にしょうが汁を入れると、さらに爽やかな味が楽しめます。
ビール
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夏の飲み物と言えば、ビールという方も多いでしょう。冷たいビールはのどごしが良く、暑さを和らげるのに適しています。また、おつまみの定番である夏野菜の枝豆は、タンパク質やビタミンCなどを豊富に含み、ビールとの相性も抜群です。ただし、ビールの飲み過ぎは体に負担がかかるので注意が必要です。
暑気払いにおすすめのイベント
どうせ暑気払いをするなら、みんなでわいわい楽しみましょう。そこでここからは暑気払いにおすすめのイベントを紹介します。
ビアガーデン
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夏に人気のビアガーデンは、暑気払いにぴったりの場所です。夜の涼しい時間帯に屋外で行われることが多く、開放感のある空間で思う存分ビールを楽しみましょう。
リーガロイヤルホテル東京では、2024年7月1日から8月31日まで平日限定で「ビアフェア2024」を開催しています。おいしい料理にビールが進むこと間違いなしです。
また、東京會舘が運営する「銀座スカイビアテラス2024」では、9月7日までの期間限定で地上40mからのきれいな夜景とともに飲み放題メニューが楽しめます。
ただし、社内イベントでビアガーデンを利用する場合は、暑さが気になる方や雨天中止になる可能性もあるので、事前に屋内エリアがあるか確認しておきましょう。
クルージング・屋形船
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水を身近に感じられるクルージングや屋形船は、夏の暑さを和らげてくれる人気イベントのひとつです。船という非日常的な場所で味わう豪華な食事は格別で、暑気払いにぴったりです。
東京ベイ潮見プリンスホテルは2024年、宿泊と8月12日に開催される「江東花火大会」の屋形船鑑賞がセットになった「江東花火大会2024 屋形船花火鑑賞ステイプラン」を販売しています。約6,000発の花火を間近で楽しみながら、優雅に暑気払いをしてみてはいかがでしょうか。
海水浴・プール
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海水浴やプールも暑気払いに最適な場所です。休みの日に友人や家族と一緒に訪れれば、暑気払いをかねて夏の楽しい思い出がつくれます。
東京サマーランドでは、2024年6月29日から屋外プールエリアが全面オープンします。新オープンの冒険体験型プール「MONSTER STREAM」や日本最大級の流れるプール「グレートジャーニー」など、多彩なプールで夏を楽しみましょう。
よくある質問
よくある質問
暑気払い なんて読む?
「しょきばらい」と読みます。暑気払いとは、暑さを払うために行う行動や過ごし方のことです。暑気払いは昔から親しまれてきた行事のひとつで、現代でも多くの方々が「暑気払い」と称して食事を工夫したり飲み会を開いたりしています。
「暑気負け」とはどういう意味ですか?
「暑気負け」とは、夏の暑さによって体調を崩すことです。症状としては、だるさ、食欲不振、頭痛、めまいなどが挙げられます。「暑気あたり」や「夏バテ」などの別名で呼ばれることもあります。
甘酒は暑気払いに効きますか?
はい、甘酒は暑気払いに効果的です。甘酒は栄養価が高く、消化吸収が良いため、暑さで疲れた体を回復させるのに最適な飲み物です。必須アミノ酸やブドウ糖、ビタミンを豊富に含んでおり、「飲む点滴」とも呼ばれています。
暑気払いの挨拶は誰がするべきですか?
暑気払いの宴会の挨拶は、参加者の中で立場のある方にお願いしましょう。一般的に、開会の挨拶は一番役職の高いが行い、最後の挨拶である締めの挨拶は、二番目に役職の高い方が行います。
納涼会と暑気払いの違いは?
納涼会と暑気払いはどちらも夏の催しとして知られていますが、意味合いが異なります。まず納涼会とは、夏の暑さをしのいで涼しさを味わうためのイベントです。一方の暑気払いは、夏の暑さを払うために行う習慣や行動のことで、涼しさを求めるよりも暑さを払って夏を乗り切ろうというニュアンスが強いです。
暑い夏を暑気払いで乗り切ろう!
暑い夏を乗り切るためにはビアガーデンや屋形船、プールなどの屋外イベントで暑気払いするのがおすすめです。また、暑中見舞いや残暑見舞いといった暑い時期のギフトには、暑気払いも兼ねて冷たい食べ物やスタミナのあるギフトを選んでみてはいかがでしょうか。
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Written by Kakutama editorial team