花の百名山にも選出!東京・神津島の天上山でトレッキングを楽しもう
東京の島・神津島の中心部に位置する天上山は標高約572mと低山ながらも、季節によって変化するさまざまな植物と、東京新百景にも選ばれた息を呑むような景色や美しい白い砂地もあったりと、全く飽きることないコース。そして、なんと言っても360度ぐるっと海を見渡す絶景が魅力! そんな登山初心者でも上級者さんも大満足できる魅力いっぱいのトレッキングコースをご紹介します。
神津島ってどこにある?
神津島(こうづしま)は、東京の離島、伊豆諸島の1つ。東京から飛行機なら45分で到着できる、同じ東京都とは思えない、豊かな自然とユニークな歴史文化が残る島には魅力的なスポットが目白押しです。今回は花の百名山にも選ばれた神津島で1番高い山、天上山のトレッキングについてご紹介します。
神津島までの行き方は以下記事をご覧ください。
島の登山だけの絶景!天上山トレッキングの魅力
島から一番にイメージできるのは海でしょうから、”島でトレッキングする”というと意外なアクティビティに感じる方もいるのではないでしょうか?
神津島の中心部に位置する天上山は標高約572mと低山ながらも、季節によって変化するさまざまな植物と、東京新百景にも選ばれた息を呑むような景色や美しい白い砂地もあったりと、全く飽きることないコース。そして、なんと言っても360度ぐるっと海を見渡す絶景が魅力です!
登山初心者でも楽しめるようにきちんと整備されていますし、上級者さんも大満足できる魅力いっぱいのトレッキングコースです。
天上山トレッキングにおすすめの時期
天上山のトレッキングにおすすめの時期は、ズバリ春と秋です。
どちらの季節もトレッキングには最適な気候といえるでしょう。
春は5月ごろから、オオシマツツジが見頃を迎え、赤やピンクの鮮やかな花に出会えます。
秋にもリンドウやダイモンジソウなど小さくて可愛らしい花々を探しながら歩くのが楽しい季節。
夏や冬も入山自体はは可能ですが、夏はとにかく日差しが強く、天上山の性質上日陰がほとんどないので、体力が必要です。水分を多めに持ってしっかりと準備して登りましょう。
冬はとても風が強く、特に山頂は台風と同じくらいの風が吹くこともあります。晴れていても危険な場合がありますので、登る前に島の人にお天気を確認し、無理に強行しないように注意してください。
安全に、そしてしっかり準備することで、絶景を満喫できますよ!
トレッキングコースと見どころ
1日かけて満喫するなら合計5時間ほどが定番コースです。
ここではコースの見どころを少しだけご紹介します。
詳しいコースの紹介(英語)はこの章最後のリンクからもご確認いただけます。
コース内に行き先の看板はありますが、日本語表記だけのものもあるので、トレッキング当日は観光協会などで登山マップ(英語版もあり)を入手してからスタートするとより安心です。
携帯電話の電波が届かない場所もありますので、十分に注意してください。
スタートは黒島登山口
登山口は黒島登山口と白島登山口の2つあります。
スタート地点は黒島登山口を使うのがおすすめ。
村落から登山口まではバスもあります。
黒島登山口からは傾斜のある道が続きますので、登りに使った方が少し楽になります。
少しきついな〜と感じるほど急な勾配ですが、振り向けば青い海の絶景!ところどころベンチもあるので休憩しながら進みましょう!
まるで月面!裏砂漠
まるでスターウォーズの世界!とも思えるような砂漠が突然現れます。
山の中にいるはずなのに…木がない!そんな不思議な風景の中を進んでいきましょう。
この場所に生えている植物にも注目、なんだか全て小さいような…?
ハート型に見えたらラッキー!不動池
雨たくさん降った後は、ハート池の絶景に出会えるチャンスです!
水が張って綺麗なハート型になっている日の方が少ないので、見られたらかなりラッキー!!
不動池と呼ばれるこの池の中腹には龍神様が祀られています。
近くにベンチもあり、トレッキング中唯一のトイレもあるので、ここで昼食をとるのも良いでしょう。
このトイレ、とっても面白い仕組みになっているので、使い方をよく読んで、ぜひ試してみてくださいね!
360°海を見渡す絶景!天上山山頂
ゴツゴツした岩が重なった先は、いよいよ山頂です。
ぐるっと海を見渡すことができ、360度の絶景!
島の山でしか出会うことができない景色が楽しめます。
まさに島山登山の醍醐味ですね。
神話に登場する神聖な場所 不入ヶ沢
山頂からは、白島登山口方面へ下山するのがおすすめです。
白島10号目にあたる、開けた土地は「不入ヶ沢」と呼ばれる場所で、島の神話で1番有名な「水配り神話」にも登場する、神様たちが会議を行った場所ともされています。窪みの地には決して足を踏み入れてはいけません。尾根になっているコースを歩き眼下に広がる前浜方面の絶景楽しみながら進みましょう。
この辺りは春になると「オオシマツツジ」が咲いていて、とても綺麗ですよ。
森の中を通って、白島登山口へ下山
8号目あたりから徐々に森の中へ進んでいきます。
苔の緑が美しかったり、先ほどまでは目にしなかった背の高い木々に覆われたルートになっていきます。
注意したいのは6号目。ここで、車道へ出る道と駐車スペース、トイレがあるのですが、そのままコンクリートの道に進んでしまうと遠回り。森の中へ入る登山道を進みましょう。
ステッキを返すボックスもありますが、この先こそ落ち葉や苔で滑りやすい斜面が続きますので、1号目まで徒歩で下山する場合は最後までステッキを持って進みましょう。
森の中の途中で鳥居がありとても神秘的な景色に出会えます。近くには那智堂というお堂もあるので、仏様にご挨拶して一息つくのも良いでしょう。
準備と注意事項
天上山は島の人によって管理・整備されているので、初心者でも歩きやすいトレッキングコースです。
しかし、自然が豊かだからこそ、甘く考えてはいけません。しっかりと準備をして安全に楽しみましょう。
<服装の準備>
・夏場でも長袖長ズボンの着用。
特に春は毛虫(チャドクガ)が発生し、毛が肌に触れるだけで痒くなるほど危険です。
・登山靴や運動靴の着用。
歩きやすい道だからといってサンダルやヒールのある靴では大変危険です。
・リュックサックなど手を塞がないカバン
急な斜面を進むことも多いので、鞄は必ず両手が自由になるものを準備しましょう。
<持ち物の準備>
・十分な飲料と行動食
前章にも書いたように、日陰が少なく特に夏は暑い時間が続きます。一人1.5リットル分くらいは持っていくようにしましょう。また、村を離れると登山口にも自動販売機や売店などはありません。登山口に向かう前に準備を整えましょう。
・レインコートや上着
山の頂上は寒かったり、風が強かったり、急に霧や雨になったりと天気が変わりやすいので、上着を準備しておくと安心でしょう。傘をさして登るのは危険です。
<心の準備>
決して無理はしないことが大切です。
天候が望ましくなければ次の日に延期したり、体調がすぐれなかったり、途中で具合が悪くなった時はすぐに中止しましょう。
登山道は携帯電話の電波が届かない場所も多くあります。何かあっても助けを呼ぶことができません。
また、島内には診療所しかなく、緊急を要する怪我や病気の対応が十分にできない場合もあります。
せっかく来たしどうしても行きたい!…という気持ちもわかりますが、無理は禁物です。
危険だと感じたらすぐに引き返す強い心で臨んでください。
天候やレベルに合わせてコースも提案!なんでも相談できる宿なら「みんなの別荘ファミリア」へ
神津島の宿「みんなの別荘ファミリア」では到着時に一緒に地図を見ながら、滞在中のプランの相談ができます。
天上山のトレッキングに挑戦してみたいけど、慣れない登山は不安…という方には6号目までタクシーで向かうコースや、ガイドさんと一緒に楽しむツアーなど、ご希望に合わせてご紹介しています。
もちろん、山でご飯を食べるならココであのお店の〇〇を。などおすすめもご案内しています。
また、トレッキングの後はなんといっても温泉が最高ですよね!
ファミリアでは夕方バスのない時刻にもシャトルサービスを行なっていますのでゆったりと、疲れた体を癒しましょう。
「みんなの別荘ファミリア」については以下の記事もぜひご覧ください。
合同会社FamiliAは、神津島で「みんなの別荘ファミリア」を営みながら、地域の魅力を伝え、文化を残すため、宿の領域を超えた活動をしています。 2024年1月には、神津島の観光アプリ【まるっと!神津島】をリリース! 旅マエから島のことがよくわかる<神津島すごろく>と現地を訪れた人だけが体験できる<ドラマチック音声ガイド>2つの機能を持つ全く新しい観光体験をアプリで提供します。もちろん、このアプリは英語対応。日本だけでなく、海外のお客様にも神津島の本当の良さを知ってもらい、島の人と仲良くなるきっかけづくりを目指しています。