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東京、中野区大和町に、町中華の名店「十八番(おはこ)」あり!
東京の西武新宿線、野方駅から徒歩10分の中華料理店「十八番(おはこ)」を紹介します。 60年以上続く町中華。東京中野の新井薬師にあった名店「高揚」での教えをもとに、麺やスープを手作り。
ハロー!ナカノ観光レポーターの「Kimder Garden(キムダーガーデン)」です。東京の西武新宿線「野方駅」から徒歩10分の、環七通り沿いにある中華料理店「十八番(おはこ)」をご紹介します。
十八番とは
いつもお客さんでにぎわう町中華の名店。店内の一番奥にある作業台で、一日4時間以上かけて60食の麺が作られます。
十八番の歴史
2代目店主の片岡 純二(カタオカ ジュンジ)さんにお話を伺いました。片岡さんの父が1963年に現在の環七通りから一本並行した道路沿いにお店を構えたのが始まり。翌年の東京オリンピックに向けて環七通りを工事していた作業員のための食事処にもなっていて、開通後に今の場所に移転しました。
片岡さんは、東京、新井薬師にあった中華料理店「高揚」で麺打ちなど中華料理を一通り身につけ、十八番でも孟宗竹を使った麺打ちやスープの取り方など教えをベースに続けています。
店内は、カウンター席と、3つの4人掛けテーブル席があります。移転当初はカウンター席のみでしたが、その後土地を買い足し、テーブル席を設けました。
片岡さんに教えてもらった人気メニューは「ワンタンめん」。皮からすべて手作りの自慢の逸品です。ゴールデンウィーク頃からはじまる夏季限定メニュー「冷やし中華」も人気で、これを食べにしか来ないお客さんもいるのだとか。3種類から選べるセットメニュー「今週の定食」の「辛々(カラカラ)めん」は、単品メニューにはなく、常連客いわく相当辛いそうです。
やはり麺を食すべし!
十八番に来たら、麺を食べてほしいです。私たちのお気に入りは「らーめん」ですが、この日は「チャーシューめん」をいただきました。厚いチャーシューとスープがよく絡み、癖になる一杯です。
もうひとつ、私たちがどうしても食べたくなるのは、「つけめん」。今回頼んだ「野菜つけめん」は、野菜だけでお腹いっぱいになるボリューム。もちろん割りスープつきで、ホタテの香りがします。
人気の秘密とは
「駅からそんなに近くないのに、お客さんが来てくれてありがたい」と話す片岡さん。親と来ていた子どもが大人になって自分の子どもと食べにくるというように、二代、三代と何十年も家族で通い続けるお客さんが多いとのこと。そういえば、私たちKimder Gardenもかれこれ30年近く十八番に通っています!
これからの十八番
片岡さんに嬉しかったエピソードを伺ったところ、「遠くに引っ越した常連客が、『近くまで来たから』と寄ってくれたり、『あの味が懐かしくなって』とまた来てくれたりするのが嬉しい」と話してくれました。
毎朝6時にお店に来て、営業時間終了後も21時頃まで翌日の仕込みをする生活を半世紀近く続けてきた片岡さん。数年前から週末の厨房や、早朝の麺打ちを手伝うスタッフが片岡さんをサポートしています。片岡さんは、経験を若い人たちに伝授する時は決して押しつけることなく、相手を尊重しながら一緒に考えることを心がけていて、人柄の良さを感じます。
名店「十八番」に、ぜひお立ち寄りください。See you!
十八番
アクセス
所在地:中野区大和町2丁目2-2
西武新宿線「野方駅」から徒歩10分
関東バス「八幡前」バス停すぐ
営業時間・定休日
営業時間:11時00分から15時00分(L.O.14時30分)、17時00分から20時00分(L.O.19時30分)
定休日:火曜日、水曜日
中野区は、東京都23区の西部に位置しています。サブカルチャーの「聖地」と呼ばれる「中野ブロードウェイ」が特に有名ですが、それ以外にも歴史ある神社・仏閣やグルメなど、多くの観光資源を有しています。 中野駅周辺で「100年に1度」とも言われる再開発が進み、まちの移り変わりが進む一方、昔ながらの人情味あふれる商店街が賑わっているなど、中野のまちは多様な面を持っています。そんなまちの多様性が、約1.7万人、約120カ国の人が住むというまちの特徴にもつながっています。