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江戸時代の町並みを今もとどめるまち・山口県萩市の丸わかりガイド!-アクセス、観光スポット、お土産などまとめ
侍たちが生きた江戸時代の町並みを今もとどめる風情漂うまち・山口県萩市。萩市には歴史の史跡や雄大な自然など見どころがたくさん!本記事では、おすすめの観光地からアクセス、お土産の情報まで、萩市の観光にかかせない旅情報をまとめてご紹介します。
山口県萩市とは
江戸時代の町並みを今もとどめる風情漂うまち・山口県萩市。
江戸時代(1604年)に萩城が築かれ、城下町ができてから400年余たった萩は城下町の佇まいが今日まで継承されており、今も「江戸時代の地図がそのまま使えるまち」となっています。
幕末には吉田松陰、木戸孝允、高杉晋作など維新の志士たちを数多く輩出し、生誕の地や旧宅などロマンあふれる史跡が各所に残っています。
また土の味わいが素朴で優れた茶器として知られる萩焼の里でもあり、窯元が約100も点在します。
城下町から少し足をのばすと、猫寺として有名な「雲林寺」、約1500万年前にできたとされる黒と淡灰色の鮮やかな縞模様の断崖「須佐ホルンフェルス」などがあり、萩は歴史・文化・自然と見どころがいっぱいです!
萩市へのアクセス方法
※アクセス方法は、2024年現在の情報です。
①飛行機(羽田空港)
羽田空港から山口宇部空港または萩・石見空港へ飛行機で向かいます。
・山口宇部空港からのおすすめアクセス
空港から宇部市営バス運行のJR新山口駅行きのバスに乗車。(約30分)
JR新山口駅から直行バス「スーパーはぎ号」または路線バス利用で萩市内へ。(約60~75分)
・萩・石見空港からのおすすめアクセス
空港から乗合タクシーで萩市へ。(約70分)
タクシー会社:萩近鉄タクシー株式会社 料金:2,800円
②新幹線
東海道・山陽新幹線(のぞみ、ひかりなど)利用でJR新山口駅へ。
JR新山口駅からは直行バス「スーパーはぎ号」または路線バス利用で萩市内へ。(約60~75分)
③車
各地から中国自動車道(有料)を利用し、美祢東JCTで高速道路を降りる。美祢東JCTと繋がっている自動車専用道路・小郡萩道路(無料)へ。小郡萩道路を絵堂ICで降り、国道490号他から萩市へ。※美祢東JCTから萩市まで約35分
おすすめエリア3選
萩エリア
江戸時代の町並みが姿をとどめる城下町や、吉田松陰・高杉晋作など維新の志士達ゆかりの地が数多く残るエリアです。
むつみエリア
約30万本のひまわりが咲き誇るひまわりロードや、猫寺として親しまれる雲林寺などがあります。
アクセス:萩市街地より車で約30分
須佐エリア
国指定名勝 須佐湾や須佐ホルンフェルス、畳ヶ淵など、自然の造形美が見られるエリアです。
アクセス:萩市街地より車で約40分
おすすめ観光地8選
1.萩城城下町【世界遺産】(萩エリア)
江戸時代からの町並みが残る萩城城下町。白壁となまこ壁の「菊屋横町」や黒板塀の「江戸屋横町」など美しい町並みの中に武家屋敷が点在しています。
2.萩城跡指月公園【世界遺産】(萩エリア)
萩藩主毛利家の主城跡。春にはおよそ600本のソメイヨシノが咲き誇る桜の名所となっています。また、園内には花びらが純白色の珍しい桜・ミドリヨシノが1本あります。日本では萩でしか見ることのできない貴重な桜です。
3.菊ヶ浜(萩エリア)
砂浜から見える、萩市のシンボル「指月山」が印象的な菊ヶ浜は、白砂青松の海岸として有名。夏は水平線に沈む夕日を見ることができる絶景スポットです!
4.萩・明倫学舎(萩エリア)
萩藩の藩校明倫館跡地に建つ「萩・明倫学舎」。本館には旧萩藩校明倫館展示室、ジオパークビジターセンター、レストランがあります。2号館には、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を紹介する世界遺産ビジターセンターや、日本の古い鉄砲など約500点もの珍しい貴重な品々を見ることができる幕末ミュージアムがあります。
5.松下村塾【世界遺産】(萩エリア)
幕末期に吉田松陰が主宰した私塾。松陰は身分や階級にとらわれず塾生として受け入れ、わずか1年余りの間でしたが、明治維新の原動力となり、明治新政府に活躍した多くの逸材を育てました。
6.東光寺(萩エリア)
東光寺は、萩藩藩主毛利家の菩提寺で、3代~11代までの奇数代藩主夫妻が祀られています。墓所にある500基あまりの石灯籠は圧巻です。
7.雲林寺【猫寺】(むつみエリア)
雲林寺には、大小さまざまな猫の置物をはじめ、「猫みくじ」や猫の御守、猫の絵馬などがあり、「猫寺」と呼ばれ親しまれています。
8.須佐ホルンフェルス(須佐エリア)
須佐地域のシンボルであり大自然の造形美。1400万年に誕生した「須佐ホルンフェルス」。日本海の荒波を受けながら、海底からくっきりと浮かびあがるストライプが特徴です。
萩市のお土産3選
1.萩焼-400年の歴史を誇る伝統的工芸品
400年以上の歴史を誇る萩焼。伝統的工芸品の指定を受け、国内外にその芸術性が高く評価されています。近年は、食卓に並ぶ器も数多く作られその多様性が魅力となっています。市内にはたくさんの窯元があり、作業工程の見学や制作体験ができる所もあります。あなたもお気に入りの窯元を探してみませんか?
2.夏みかん菓子-長年愛される定番の萩みやげ
萩市の特産である「夏みかん」。萩では夏みかんの木があちらこちらで見られ、白壁や土塀から黄色い夏みかんの実がのぞく風景は、萩ならではの景色として愛されています。
そんな夏みかんを加工したお菓子はお土産として大人気!特に「夏みかんの丸漬け」は夏みかんの中身をくり抜いて皮を砂糖漬けし、中に夏みかんの羊羹を流し込む和菓子です。長年に渡り萩市民に愛されています。
3.蒲鉾-山口県独自の製法で作られる「焼き抜き蒲鉾」
山口県独自の伝統製法で作られる焼き抜き蒲鉾は、萩が発祥の地。全国一般に蒲鉾の製法はペースト状にした魚肉を板に盛り、蒸して固めるのが普通ですが、萩の蒲鉾は焼き抜き蒲鉾の名のとおり、蒸すのではなく、遠火で焼くところに特徴があります。遠火でじっくり時間をかけて焼き上げることにより、独特のプリプリとした弾力と、つややかな肌に仕上がります。日本海で獲れた新鮮なエソや小鯛をすり身に加工しているので、自然の塩加減が絶妙の魚本来の味をお楽しみいただけます。一本一本に職人の技が光る味わいです。
萩市の気候と服装
春(3~5月)
3月:平均気温は約10℃。上旬は冬のなごりで寒暖差が激しいこともあるので、春用コートが必要です。
4月:平均気温は約14℃。日中は20℃近くまで上がるので長袖シャツや薄手のアウターで過ごせますが、夜は冷え込むので防寒対策が必要です。
5月:平均気温は約18℃。新緑が美しく春の暖かな気候が多いので、シャツやカーディガンで過ごせます。
夏(6~8月)
6月: 平均気温は約20℃。6月は梅雨の時期ですが、上旬は雨が少ないです。シャツやカットソーで過ごせます。6月中旬~7月中旬には梅雨が始まりますので雨具の準備が必要です。
7月:平均気温は約27℃。近年は7月でも最高気温が30℃を超すことが多々あります。服装は半そでがおすすめ、また帽子や日傘などもの日差し対策も必要です。
8月:平均気温は約29℃。8月は最高気温が30~36℃まで上がる日が続きます。服装は7月と同じく半そでがおすすめです。熱中症対策として日射し対策グッズと水分補給が必要です!また室内は冷房が効いているため、冷房が苦手な方は薄手のカーディガンなどがあると便利です。
秋(9月~11月)
9月:平均気温は約25℃。近年は9月になっても最高気温が30℃を超すことが多々あります。服装は半そでがおすすめですが、夜間は涼しくなる時もあるので薄手のカーディガンなどがあると便利です。
10月:平均気温は約18℃。10月は秋の気候となっていき日和も良く、シャツに薄手のアウターで過ごせます。
11月:平均気温は約13℃。だんだんと肌寒くなってくる季節です。最低気温の平均は約9℃。秋用のコートやストールが必要です。
冬(12月~1月)
12月:平均気温は約9℃。冬の始まりです。上旬はまだ平均最高気温が15℃前後ありますが、中旬以降から平均最低気温が約5℃と寒くなってきます。厚手のコートが必要です。
1月・2月:平均気温は約6℃。1年で最も寒い時期です。厚手のコート、マフラーや手袋などの防寒着が必要です。またお車でお越しの場合は、山間部の道が凍結していることがあるのでスタッドレスタイヤで来られることをおすすめします。
まとめ
以上、萩市のおすすめの観光地からアクセス方法、お土産などの情報をまとめてご紹介しました。皆さまの旅のご参考になれば幸いです。
萩市へのお越しを心よりお待ちしております!
萩城跡や武家屋敷、町家、維新の志士の旧宅、寺社など、萩は城下町のたたずまいが都市遺産となって今日まで継承されています。町のあちらこちらに史跡が残り、萩はまるで「まちじゅうが屋根のない博物館」です。