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栗駒山の紅葉の見頃はいつまで?見どころや周辺の観光スポットも紹介!
東北を代表する紅葉の名所・栗駒山。秋になると、カエデやドウダン、ツツジといった落葉樹の紅葉により、山全体が燃え上がるような極彩色の大パノラマになります。本記事では、そんな栗駒山の紅葉の見頃や見どころ、周辺の観光スポットについて説明します。
東北を代表する紅葉の名所、栗駒山
宮城県と岩手県、秋田県の3県にまたがる栗駒山は、東北を代表する紅葉の名所です。秋になると、カエデやドウダン、ツツジといった落葉樹の紅葉により、山全体が燃え上がるような極彩色の大パノラマになります。
今回は、そんな栗駒山の紅葉の見頃や見どころ、周辺の観光スポットについて紹介します。アクセス情報も紹介しているので、ぜひチェックしてみましょう。
目次
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栗駒山ってどんなところ?
Picture courtesy of Kurihara City
東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈の中ほどに位置する栗駒山(くりこまやま)は、岩手・秋田・宮城の3県が境に接するところにある標高1,626mの活火山です。
初夏の山頂西部に残雪により馬の姿が現れることから、名付けられたといわれ、日本二百名山に指定されています。
栗駒山は、山麓に150種におよぶ高山植物が群生しているのが特徴です。特に多様な高山植物を見られるのは標高669mから707m地帯に広がる湿原・世界谷地原生花園。大小8つの湿原からなる世界谷地原生花園では、5月のミズバショウから9月のエゾオヤマリンドウまで、数多くの花々が咲きます。植生する花のなかでも、6月下旬に咲くニッコウキスゲの大群生は全国的に有名です。
栗駒山は高山植物だけではなく、四季折々、さまざまな表情を見せてくれます。山腹には、ブナを主体とする広大な森林が広がり、特別天然記念物のニホンカモシカや天然記念物のヤマネなど、多様な動物が生息しています。
栗駒山の紅葉の見頃
Picture courtesy of Pixta
栗駒山の紅葉の見頃は、9月下旬から10月上旬です。この時期になると、植生するブナやカエデ、ドウダン、ツツジといった落葉樹が赤、黄、オレンジに紅葉。紅葉により、山全体が、「神の絨毯(じゅうたん)」と表現されるほどの大パノラマに様変わりします。
標高約1,000mの主要な登山口である「いわかがみ平」と「須川高原温泉」付近の見頃は、山頂の見頃から約10日後の10月第1週から2週目頃。栗駒山の紅葉は9月下旬から楽しめますが、山頂から登山道上部の紅葉を登山しながら楽しみたい方は、10月に入って訪れるとよいでしょう。
紅葉前線の降下速度は1日で約50mほど。平均的な速度ですが、山の標高が高いため、山全体で1ヶ月以上にわたって紅葉を楽しめます。
栗駒山の紅葉、ここが見どころ
Picture courtesy of Pixta
栗駒山の紅葉の見どころは、山頂から望む大パノラマです。
写真をご覧のとおり、山頂からは山岳紅葉が山腹に沿って延々と広がるさまを眺望できます。さらに、晴れた日には、赤く色づき始める月山や鳥海山、蔵王連峰、駒ヶ岳、早池峰山など奥羽山脈の名峰を一望でき、言葉で形容できないほどの絶景を味わえます。
山頂に至る登山道は9本。登山入門者から熟練者まで経験に応じて楽しめます。利用される頻度が高いのは、岩手県側の須川高原温泉からの「須川コース」と、宮城県側のいわかがみ平からの「東栗駒コース」「中央コース」。いずれも登山道が整備されており、2時間ほどで山頂に到着できます。
紅葉だけじゃない!栗駒山周辺の観光スポット
栗駒山周辺には、観光客を惹きつけて止まない観光スポットが点在しています。
数ある観光スポットのなかから、「栗駒山麓ジオパークビジターセンター」「新湯温泉 くりこま荘」「数又養魚場 岩魚の館」を紹介します。
おすすめスポット1. 栗駒山麓ジオパークビジターセンター
Picture courtesy of Kurihara City
栗駒山麓ジオパークビジターセンターは、2015年9月に日本ジオパークに認定された栗駒山麓ジオパークを地域内外へ情報発信することを目的とした活動拠点施設です。パネルや映像展示、航空写真を通じて、学びや観光の場を提供しています。
施設内には3つの展示室があります。見どころは400インチ2画面の超大型スクリーンが設置されたシアタールーム。シアタールームでは、壁面と床面に映し出されたスクリーン映像を通じて、ジオパークができるきっかけとなった荒砥沢地地すべりの記録や、大地の成り立ちの物語を大迫力で視聴できます。
- 住所
基本情報 | |
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宮城県栗原市栗駒松倉東貴船5番地 |
営業時間 | 営業時間:3月1日~11月30日 09:00~17:00 営業時間:12月1日~2月28日 09:00~16:00 休業日:12月29日から翌年の1月3日。毎週火曜日(但し、火曜日が祝日の時はその日後の平日) |
公式HP |
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おすすめスポット2. 新湯温泉 くりこま荘
Picture courtesy of Kurihara City
新湯温泉 くりこま荘は、標高600mに位置するブナ林に囲まれた温泉宿です。栗駒五湯のなかでも「幻の湯」とされてきた秘湯、「新湯温泉」を代表する温泉宿ともされ、1720年に開湯されました。
くりこま荘は避暑や登山の基地、長期療養などの温泉として古くから親しまれています。内湯のほか、総ヒノキ造りの露天風呂や貸切露天風呂などがあります。
源泉は裏掛コース登山口に位置し、昔から参拝登山者の疲れを癒したと知られる秘湯。硫黄泉がおもな泉質で、成分が薄く、身体にやさしい低張性泉に分類されます。動脈硬化症や慢性皮膚病、高血圧症など幅広い症状に効果があるとされますが、特に糖尿病の症状緩和に効果が期待されることで有名です。
くりこま荘を利用される際の注意点としては、露天風呂が天候により利用できない場合があります。また不定休のため、事前に営業日かどうかを確認して訪れるとよいでしょう。
- 住所
基本情報 | |
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宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東95-2 |
営業時間 | チェックイン:15:00〜 チェックアウト:〜10:00 |
公式HP |
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予約はこちら | 新湯温泉 くりこま荘(Booking.com) |
おすすめスポット3. 数又養魚場 岩魚の館
Picture courtesy of Kurihara City
数又養魚場 岩魚の館は、標高600mの山奥にある元祖イワナ料理専門店です。日本で初めてイワナの養殖に成功した養魚場とされ、現在も敷地内の水辺でイワナを養殖し料理の具材として活用しています。
岩魚の館のメイン料理は、癖のない脂がたっぷりとのったイワナを甘辛いタレに絡めたイワナ重。重箱いっぱいに詰められた蒲焼風のイワナを味わえます。
岩魚の館で味わえる料理は、イワナ重だけではありません。焼き加減が絶妙なイワナの塩焼きも安定したおいしさ。予算に余裕があるなら、イワナ重に加え、塩焼きを一緒に注文するのもおすすめ。
なお、岩魚の館は完全予約制。来店前の連絡が必須となっています。
- 住所
基本情報 | |
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栗原市栗駒沼倉耕英南127 |
営業時間 | 営業時間:11:00~15:00 休業日:不定休 |
公式HP |
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栗駒山へのアクセス
Picture courtesy of Pixta
栗駒山の主要な到着地は、宮城県側のいわかがみ平です。いわみかがみ平までは、バスか、自家用車でアクセスできます。
バス
「栗駒山」紅葉号と呼ばれる特別運行バスが紅葉期の土日祝日のみ運行します。2024年度は、9月21日から10月20日までに計12日間が運行されました。
往路の運行コースは次の2つ。
・JR石越駅前9:00発で、いわみかがみ平に13:25降車
・くりこま荘13:35発で、いわみかがみ平に13:55降車
一方、復路の運行コースは次の2つです。
・いわみかがみ平13:05発で、くりこま荘に13:25降車
・いわみかがみ平15:05発で、JR石越駅前に16:40降車
東北新幹線のJRくりこま高原駅は、運行コースのなかに組み込まれています。東京からJRくりこま高原駅までは、新幹線で2時間半ほどで到着しますよ。
自家用車
自家用車の場合は、東北自動車若柳金成インターチェンジから約1時間でいわみかがみ平駐車場に到着します。いわみかがみ平の駐車可能台数は100台です。
栗駒山インフォーメーション
Picture courtesy of Pixta
栗駒山の基本情報は以下のとおり。訪れる際の参考にしてくださいね。
- 住所
- 駐車場
基本情報 | |
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〒989-5371 宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東 |
お問い合わせ | TEL:0228-25-4166(栗原市観光物産協会) TEL:0228-24-8836(栗原市ジオパーク推進室) |
入場料 | 無料 |
入場時間 | 24時間開放 |
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100台 |
山を覆う神々しい景色は圧巻!
今回は、栗駒山の紅葉について紹介しました。
栗駒山は、奥羽山脈のなかにあるため、交通アクセスとしてはやや不便な場所にあります。しかし、現地を訪れれば「神の絨毯」と表現される紅葉景色に感動を覚えることは間違いないでしょう。
2024年は紅葉のピークが過ぎてしまいましたが、また時期をみて栗駒山を訪れてみてください!
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