観光からグルメまで!山口の隠れた名湯・俵山温泉でやるべきこと8選
日本有数の湯治場である山口県俵山温泉は、外湯文化が特徴的なレトロな温泉街です。観光からグルメまで、俵山温泉を訪れたら必ずやりたい8つのことをまとめました!
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目次
- 1. 外湯「町の湯」「白猿の湯」を堪能する
- 2. 温泉街で昭和レトロな雰囲気を散策
- 3. サイクリングで自然を感じる
- 4. 子宝成就と安産祈願の社「麻羅観音」
- 5. 地元の名物「三猿饅頭」を味わう
- 6. 地元産の商品・焙煎コーヒーを味わう
- 7. 地元食材を使ったそばやジビエ料理を楽しむ
- 8. 長門市の人気観光スポットに立ち寄る
- アクセス
1. 外湯「町の湯」「白猿の湯」を堪能する
その優れた泉質から国民保養温泉地にも選ばれている俵山温泉では、宿泊施設に内湯がない代わりに、共同浴場である「白猿の湯」や「町の湯」を外湯として利用するスタイルが特徴です。この外湯文化は、昭和レトロな雰囲気と共に独特の癒しを訪れる人々に提供しています。
町の湯
地元住民にも親しまれる「町の湯」は、早朝から夜間まで賑わう俵山温泉の原点。アルカリ性単純温泉で、無色透明の柔らかい湯が特徴です。特に神経痛や筋肉痛、関節痛などに効能があり、日々の疲れをゆっくりと癒したい人に最適です。
リーズナブルな入浴料で朝から利用でき、施設内に設けられた飲泉スポットも人気!湯上がりには肌がすべすべになると評判です。
白猿の湯
「白猿の湯」は、町の湯と並ぶ外湯の一つで、その名は伝説に登場する白猿が由来。町の湯とは異なる源泉をかけ流しで楽しめる温泉です。アルカリ性単純温泉で、肌に優しく美肌効果が期待できます。
内湯だけでなく、岩に囲まれた開放的な露天風呂や足湯、ペット湯もあり、本格的な公衆浴場として賑わっています。
2. 温泉街で昭和レトロな雰囲気を散策
古風な木造旅館と2つの外湯が並ぶ約300mの温泉街。通りを歩きながら昔ながらの建物や小店を楽しむことができます。夕暮れからは、各宿に灯りがともり更にレトロな雰囲気に。
ちょっと路地を入れば、温泉街の中心を通り抜ける「正川」にあたり、四季折々に変わる自然の風情を感じることができます。川のせせらぎと共に、温泉街全体がノスタルジックな雰囲気に包まれて…。タイムスリップしたかの様な感覚に。
5月下旬から6月末日までは、ホタル見物ができる絶好の場所でもあるようです。大規模な観光地とは異なり、静かで穏やかな雰囲気が温泉地の魅力をさらに高めているように感じました。
3. サイクリングで自然を感じる
俵山農産物直売所「湯久里倶楽部」や「ゲストハウスねる山」では、電動自転車のレンタルが可能です。サイクリングで近隣の自然を満喫しながら、温泉地ならではののどかな風景を楽しみましょう!
俵山温泉を満喫できるサイクリングコースも用意されているので、マップを手に入れていざ出発!長さと観光スポットの違う2コースが用意されていますよ。
電動自転車なので、坂道も安心。四季折々の自然が美しい表情を見せ、山々の静けさが心を癒す俵山温泉。一面に広がる田園は息をのむ美しさでした。初夏は新緑、秋には紅葉が楽しめます。
4. 子宝成就と安産祈願の社「麻羅観音」
俵山には、少しユニークなスポット「麻羅観音」が祀られています。
その起源は、かつて戦国大名・大内義隆の遺児が俵山で捕えられ殺害され、男児である証拠として男根を切り取られ持ち去られた出来事を里人が哀れみ、社を建てたことに始まるとされています。
現在では子宝成就や安産祈願のため多くの人々が訪れる場所となりました。
5. 地元の名物「三猿饅頭」を味わう
俵山温泉を発見した白猿伝説にちなんだ「三猿饅頭」は、ふわっとしたカステラ生地に餡が詰まった和菓子。
早朝から手焼きで一つひとつ丁寧に作られており、土産にぴったりの一品です。特に、焼き立ては絶品! 包装前の饅頭を求めて早朝に買いに来るお客さんもいらっしゃるほどです。皆さんも、運が良ければ焼き立てに出会えるかもしれませんよ。
6. 地元産の商品・焙煎コーヒーを味わう
地元の農家から持ち寄られる旬の野菜や、加工品が買える俵山農産物直売所「湯久里倶楽部」。
手作りの加工品や地元ならではの珍しい食品も豊富に取り揃えられています。俵山産の実生ゆずを使った「俵山ゆず茶」や長門市の名産もここで購入可能! 福田泉月堂の三猿饅頭やたべ山の御弁当も買うことができます。
俵山の山水で淹れた「Coffee & Roaster Yama」のコーヒーも購入可能!カフェタイムを楽しみながら、地元ならではの香り高い一杯を堪能しましょう。
7. 地元食材を使ったそばやジビエ料理を楽しむ
食事処「たべ山」では、手打ちそばや、俵山産の鹿・猪を使ったジビエ料理が楽しめます。
俵山で処理・加工されたジビエは臭みがなく食べやすいのが特徴。高たんぱく低カロリーで、初めての方でもチャレンジしやすいお味です。
店内は、テーブルお座敷以外にも、テラス席があり、爽やかな大自然を感じながら食事が可能。俵山の食材をふんだんに生かした季節ごとの特別メニューも魅力です。
8. 長門市の人気観光スポットに立ち寄る
「センザキッチン」で地元の味を堪能
俵山温泉から少し足を延ばして「センザキッチン」に立ち寄ってみませんか?センザキッチンは、山口県長門市仙崎エリアにある道の駅で、新鮮な海産物や地元産の野菜、山口の特産品が揃う長門の台所です。
漁港直送の鮮魚が購入できる市場エリア、海の幸や地元の料理を味わえる食堂、さらにはテイクアウトも楽しめるフードコートなど、多様な食体験が充実しています。
施設内の「グリルハウス」は、道の駅センザキッチンで買ったものであれば何でも持って入ることができる、セルフバーベキューレストラン。水揚げされたばかりの新鮮な魚介を購入して、お刺身にしてもらうことも可能です!
今回はイカやアワビ、サザエ等の高級食材を格安で購入し、自分でグリル!仙崎湾を眺めながら、料理が焼き上がる様子を楽しめるのも魅力です。
また、山口県を代表する銘酒「獺祭」をはじめ、地酒が揃うお土産コーナーも充実の品ぞろえ。地元でしか味わえない個性豊かな山口の特産品も並び、県産品ならではのお土産選びが楽しめます。
こちらもグリルハウスに持ち込んで、焼き立ての魚介と共にいただきます。
「元乃隅神社」で写真撮影も忘れずに!
センザキッチンから40分ほどの場所にある、人気観光スポット「元乃隅神社」は、日本海を背景に123基の赤い鳥居が並ぶ美しい景観が魅力の神社です。1955年に建立され、特に商売繁盛や大漁、縁結びのご利益があるとされています。
断崖絶壁に立つ神社と、鳥居が続く景観はフォトスポットとしても人気が高く、訪日外国人も多く訪れる名所です。夏から秋にかけて広がる青空の景色が特に見どころですが、白波が立つ冬も撮影には絶好のシーズンです。
約6mの高さの大鳥居の上部に設置された賽銭箱に硬貨を投げ入れる「賽銭入れ」は難易度が高く、運試しとともに難関突破祈願を込めて挑戦する参拝者が多いことでも有名です。
何回かチャレンジしましたが残念ながら入りませんでした…。皆さんも是非チャレンジしてみてくださいね。
アクセス
俵山温泉へのアクセスは、バスまたはレンタカーがおすすめです。
バスの場合は何度か乗り継ぎが必要になりますので、事前にスケジュールの確認が大切です。
山口宇部空港からバスで行く場合(新山口駅からバスで行く場合も同様)
まずは空港から新山口駅までバスで移動。(乗車時間30分ほど)
新山口駅到着後は、センザキッチンまで「長門市⇔新山口駅直行便」で向かいます。
予約が無くても空いていれば乗車可能ですが、WEBか電話で事前に予約するのがオススメです。(乗車時間1時間30分ほど)
センザキッチンから俵山温泉へは、サンデンバス(約40分)またはタクシー(要予約)で移動。
1日1便のみですが、スケジュールが合うようであれば、ながと周遊観光タクシーもオススメです。前日までの予約必須、乗り合いタクシーとなりますので、ご利用の場合はご注意ください。
山口宇部空港からバスで行く場合(金土日月)
金土日月曜日のみ限定で、空港からセンザキッチンまでの直通バスが運行しています。1日2便のみですが、大人片道3500円で乗車が可能です。(乗車時間1時間30分ほど)
金土日月曜日に旅行を予定している方は、こちらを利用するのもおすすめです。
福岡方面からバスで行く場合
博多駅または福岡天神バスターミナルから、長門市、センザキッチンまでの直行バス「おとずれ号」(要予約)が運行しています。1日1便(運行曜日の変更あり)で、片道4000円、往復7000円(WEB販売限定)で利用可能です。
国民保養温泉地とは、温泉利用の効果が十分期待され健全な保養温泉地として、「温泉法」に基づき環境大臣によって指定されています。全国に79箇所の温泉地が指定されています。(2024年10月現在) 国民保養温泉地の選定は、おおむね以下の基準によって行われています。 第1 温泉の泉質及び湧出量に関する条件 (1)利用源泉が療養泉であること。 (2)利用する温泉の湧出量が豊富であること。なお、湧出量の目安は温泉利用者1人あたり0.5リットル/分以上であること。 第2 温泉地の環境等に関する条件 (1)自然環境、まちなみ、歴史、風土、文化等の観点から保養地として適していること。 (2)医学的立場から適正な温泉利用や健康管理について指導が可能な医師の配置計画又は同医師との連携のもと入浴方法等の指導ができる人材の配置計画若しくは育成方針等が確立していること。 (3)温泉資源の保護、温泉の衛生管理、温泉の公共的利用の増進並びに高齢者及び障害者等への配慮に関する取組を適切に行うこととしていること。 (4)災害防止に関する取組が充実していること。