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香川県のこんぴら(琴平、金刀比羅)は、パワースポット「金刀比羅宮」で知られる人気の観光スポット。その表参道には、魅力的なお店がたくさんあります。本記事では、地元在住のMATCHAライターが、特におすすめのお店7選を紹介します。
香川県の琴平町にある金刀比羅宮は、「こんぴらさん」の愛称で親しまれるパワースポット。江戸時代より、伊勢神宮と並ぶ参詣スポットとして、多くの参拝客が訪れてきました。
そんな金刀比羅宮の表参道には、歴史ある酒蔵からオシャレなお店まで、多くの見どころがあります。本記事では、2025年で最新のおすすめスポットを紹介します。
中野うどん学校は、讃岐うどんの手打ち体験ができる施設。小麦粉と塩水から生地をつくり、茹でて食べるまでの工程を約50分で学べます。
筆者も体験したことがありますが、音楽に合わせてリズムを取りながら作業するなど、大変楽しいアクティビティです。家族や友達と一緒にやっても、大盛り上がり間違いなしです。
予約可能ですが、当日申し込みでも入れるので、観光していて時間が余ったときに行くのもおすすめです。
1658年創業の金陵(西野金陵)は、江戸時代から金刀比羅宮の御神酒を作ってきた伝統ある酒蔵です。
こんぴらの表参道には、そんな金陵の歴史館「金陵の郷」とおみやげ店があります。歴史館のほうは、江戸時代に使われていた酒道具などが展示されており、見どころたっぷり。
おみやげ店のほうでは、金陵のつくっている各種のお酒はもちろん、おつまみ、アイス、持ち帰りやすい小瓶なども販売。飲み比べサービスも楽しむことができます。
琴平には、多くの歴史あるおみやげ店があります。その中でも、格別の歴史があるのが「五人百姓 池商店」。
創業は1245年と言われています。金刀比羅宮の御祭神にお供してきた一族で、琴平の伝統的な名物「加美代飴(かみよあめ)」を金刀比羅宮の境内で販売できる5つの事業者(五人百姓)のうちの一軒です。
店頭では、「加美代飴」はもちろんのこと、飴を使ったオリジナル商品や、香川県の特産品を使ったおみやげなどがたくさん販売されています。
敷地内にはカフェがあり、飴を使ったソフトクリームといった飴屋ならではのメニューが楽しめます。
また、体験コンテンツとして、琴平の小さな観光大使になれるお話の体験や、セットでの飴づくりの体験も可能です(予約は電話(0877753694)から)。
香川県の名物グルメとして知られる讃岐うどん。金刀比羅宮の表参道の周辺にも多くのお店がありますが、中でも有名なのが「こんぴらうどん 参道店」でしょう。
うどん屋としては65年以上の歴史を持ち、さらに建物は、登録文化財に指定されている築百数十年のもの。もっとも、格式がありつつ、
メニューは、通常のかけうどんから、濃い口醤油をかけて食べるぶっかけうどん、しょうゆうどんなどがあります。特に人気のしょうゆうどんは、かつお節がたっぷりのっているのが特徴。うどんの味わいと、よくマッチしています。
えび天、とり天など、てんぷらも充実。定食セットもあるので、おなか一杯食べたい人にもおすすめです。
香川県の工芸品「さぬき漆器」の円形のオブジェを取り付けた壁が、表参道でもひときわ目立つ「ことひらテラス」。
2022年にリニューアルし、建物は新しいですが、中には琴平町の風物詩「こんぴら歌舞伎」ゆかりのものや琴平の古地図などが掲げられており、地域の歴史を感じることができます。
ここでは、生チョコやフルーツを使った「こんぴらどらやき」や、香川県の伝統的なお菓子「おいり」を載せたソフトクリームなどが人気。特においりソフトクリームは、香川県でつくられる高級砂糖「和三盆」を使ったものもあり、まろやかな味わいが楽しめます。
琴平のお酒は、「金陵」だけではありません。
「呑象(どんぞう)ブリューイング」は、2023年にオープンしたクラフトビールのブルワリー。こんぴらの表参道と隣接する「新町商店街」の中にあります。
琴平には、幕末の志士たちが夢を語り合った「呑象楼」という史跡があります。それにちなみ、皆が夢を語り合う場所になるようにとの願いを込めて、今の名前になったのだとか。
芳醇な香りが魅力の「ことひらケルシュ」、多彩なアロマホップを使用した「ことひらIPA」などのクラフトビールのほか、地元産にんにくをつかった唐揚げなど、こだわりのグルメを楽しめます。
なお、もともと陶器店だった建物をリノベーションしているため、店の上には、今も「東条陶器店」という大きな文字が掲げられています。
参道沿いにある宿「敷島館」は、もともと国の登録有形文化財に登録された老舗旅館でした。その外観部分のたたずまいを可能な限り当時のまま再現し、2019年にオープンしました。
もっとも、「敷島館」の最大の特徴は、誰でも無料で入れる足湯でしょう。
こんぴらの表参道に彩りを添える、風情ある空間で、金刀比羅宮の階段を上って疲れた足を休めるにはぴったりです。
こんぴらがある琴平町には、多くの人気ホテルがあります。
Picture courtesy of Booking.com
琴平で特に有名なホテルが「琴参閣」です。
サウナ、庭園露天風呂など多彩な温浴施設を備えており、旅の疲れを癒すのにぴったりです。
Picture courtesy of Booking.com
旅人同士の心温まる交流を楽しみたい方におすすめなのは「コトリ コワーキング&ホステル琴平」。
その名の通り、コワーキングスペース付きのゲストハウスです。料金がリーズナブルなので、複数日の滞在にもぴったりです。
金刀比羅宮を参拝する場合、参道口から本宮まで往復する場合は1時間30分程度、奥社まで行って帰る場合は2時間30分くらいを見込んでおくとよいでしょう。参道口の周辺にはカフェなどがたくさんあるため、疲れた体を癒すことができます。
こんぴらの表参道は、16:00~17:00ごろに閉店するお店が多くあります。また、金刀比羅宮が18:00に閉門され、夜は参拝できません。おみやげを買いたい場合、昼のうちに買っておきましょう。
その一方で、本記事で紹介した「呑象ブリューイング」のように、夜をメインで営業しているお店も周辺に複数あります。
本宮まで往復する場合は1時間30分程度、奥社まで行って帰る場合は2時間30分くらいです。ただし、金刀比羅宮は、本殿まで行く階段の途中に「宝物館」「高橋由一館」「表書院」など、多くの見どころがあります。参拝する際には、少し多めに時間を見込んでおくことをおすすめします。
金刀比羅宮は、傾斜が急で、階段を歩くのは大変です。ただし、途中にベンチなどの休憩場所が設けられており、休みながら登っていくことができます。また、500段目にあるレストラン「神椿(かみつばき)」までは車で行けるほか、身体障がいのある方など向けの車両乗り入れ制度(要・事前申し込み)があります。
こんぴら(琴平、金刀比羅宮)は、日本有数の観光地で、多くの見どころがあり、どこへ行こうか迷ってしまうでしょう。
本記事を参考に、こんぴら滞在を120%楽しんでくださいね!
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。