【香川】父母ヶ浜だけじゃない!三豊を巡るカメラ好き向けモデルコース

日本一の夕日の絶景スポットと呼ばれる父母ヶ浜が有名な香川県三豊市。父母ヶ浜以外にも、桜の季節に人気の紫雲出山や、四国八十八カ所霊場の寺、海に浮かぶ津嶋神社など、宝石のような景観が各所に散らばっています。カメラ好き向けモデルコースを紹介します。
カメラ好きのハートに火を着ける!瀬戸内の絶景スポット・三豊とは?
「いい写真が撮りたいな。でも、ありきたりの観光地には飽きた」。そんな方にオススメが、香川県西部にある三豊(みとよ)市です。
三豊市は、日本の大手メディアで2018年に「夕日の絶景ランキング」第1位に選ばれた父母ヶ浜(ちちぶがはま)を中心に、近年、注目されているスポット。都市部から離れていることや、地元の環境保全の努力もあり、あちこちで美しい景観が楽しめます。
高松発!三豊の絶景を巡る日帰りモデルコース
香川県の玄関口、高松から三豊市までは車で1時間ほどなので、日帰りで楽しめますよ。さらに三豊市は、琴平や道後温泉、祖谷(いや)といった人気観光地へ行くにも便利な場所にあります。数日かけて四国を周遊する際の拠点にもぴったりですよ。
三豊市へは、車やJR、バスなどで行くことができます。本記事では、高松から車を使ったモデルコースを紹介します(※1)。
※1……父母ヶ浜と紫雲出山、津嶋神社は、JR詫間(たくま)駅からバスで行けます。本山寺(もとやまじ)は、JR本山駅の近くです。高松空港からは、父母ヶ浜に直行する「うどん空港シャトル」も運行しています。
10:00 高松でレンタカーをピックアップ

JR高松駅や高松空港の周辺には、複数のレンタカーショップがあるほか、レンタルバイクのサービスもあります。レンタカーを使う場合は、できれば事前に予約しておきましょう。日本のレンタカーの予約や使用方法は、以下の記事を参照ください。
あわせて読みたい
11:00 海に浮かぶ神秘の津嶋神社

高松から父母ヶ浜に向かう道沿いにあるのが津嶋神社。1年に2日、8月4・5日にしか渡ることができない神秘の神社として知られています。普段、橋の入り口は閉鎖されていますが、海上の小島にたたずむ美しい社殿は、いつでも拝むことができます。

橋の入り口の横からは、浜辺に降りることができます。ここから、さまざまな角度で神社や海を撮影できますよ。

橋の手前には拝殿があります。秋はもみじが色づいたりと、さまざまな見どころがあるので、こちらも散策してみてくださいね。
11:30 英・繁体字のパンフレットも!JR詫間駅の観光案内所

津嶋神社近くにあるJR詫間(たくま)駅には、観光案内所が併設されています。英語や繁体字のパンフレットが入手できるほか、日によっては英語で案内できるスタッフもいます。地元情報がほしい方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
13:00 壮麗な五重塔!四国八十八カ所霊場の1つ、本山寺

本山寺は、四国八十八カ所霊場の第70番目の寺。静謐な境内の中で、空に向かってそびえる壮麗な五重塔が、カメラ好きの心をくすぐるでしょう。


日本の国宝に指定されている本堂をはじめ、境内には多くの見どころがあり、日本の伝統美を堪能できます。
本山寺では、お経を唱えるお遍路の姿を見かける機会が多くあります。邪魔をしないよう注意しつつ、ぜひその荘厳な雰囲気を味わってみてください。
14:00 絶景が目白押しの荘内半島

次の目的地、紫雲出山(しうでやま)へ向かう荘内(しょうない)半島の道沿いは、目の覚めるような絶景が続きます。
道路わきには、広めのスペースがある場所がいくつかあります。写真を撮る場合は、そうした場所に停めて撮りましょう。ただしドライバーの方は、わき見運転やスピードの出し過ぎにご注意を!
14:30 瀬戸内海の多島美を一望できる紫雲出山

紫雲出山は、米国の『ニューヨーク・タイムズ』で、瀬戸内海を代表する絶景として桜の時期の写真が掲載されたことから有名になりました。
紫雲出山の第1駐車場のすぐ右手にある展望台からは、石段のすぐ下に、迫力のある海の風景が広がっています。

第1駐車場から10分ほど行った先にある山頂の展望台からは、西、北、東側をそれぞれ展望できます。ここでは、粟島をはじめとする瀬戸内海の島々から、対岸の岡山県まで見渡せます。

山頂展望台すぐそばの絶景カフェ「遺跡館」にもぜひ立ち寄ってみてください。ドリンクやお菓子を小道具に、瀬戸内海の絶景をカメラに収めることができますよ。
16:00 奇跡の夕日!オシャレなお店も多くそろう父母ヶ浜

西に向かって広がる父母ヶ浜は、晴れた日の夕方、空全体が紅く美しく染まります。
さらに父母ヶ浜には、写真好きにとってたまらない特徴があります。

父母ヶ浜は「天空の鏡」と呼ばれています。なぜなら干潮時、砂浜のあちこちにできる潮だまりが、空を鏡のように美しく映し出すためです。
潮だまりの水面すれすれにカメラを構えてシャッターを切ると、幻想的な光景を撮ることができますよ。日没後10~20分後くらいが、特に空が神秘的な色合いとなるためオススメです。

父母ヶ浜周辺には、三豊市の特産品を使ったフードやドリンクを提供する「父母ヶ浜ポート」をはじめ、オシャレなお店が多数そろっています。
暖かいドリンクやオシャレなカクテルを小道具に、ぜひあなただけのオシャレな写真を狙ってみてくださいね。
ランチはうどん?それともオシャレカフェ?

香川の名物といえば、うどんです。三豊市にも多くのうどんの名店があります。一方で、父母ヶ浜の周辺には、オシャレなカフェやレストランも多くあります。好きな方を選んでみてくださいね。
三豊市の食事スポットは、三豊市観光交流局の公式HPをぜひ参照ください。
宿泊やおみやげ、琴平・祖谷への周遊に便利な道の駅も
三豊市には、琴平や祖谷といった観光地を周遊する際に便利な、温泉付き宿泊施設があります。ここでは、おみやげ購入もできますよ。
道の駅 たからだの里さいた

道の駅 たからだの里さいた Pictures courtesy of Mitoyo City
琴平や祖谷へ行く道沿いにあり、四国周遊の拠点としても便利な「道の駅 たからだの里さいた」。新鮮な野菜やおみやげを売る物産館、温泉、レストラン、カフェには、観光客だけでなく地元の人も多く訪れます。

「道の駅 ふれあいパークみの」は、四国八十八カ所霊場の71番目の寺である弥谷寺(いやだにじ)のそばにあり、夜は山の静かな雰囲気を味わえます。モノライダー(2人乗りモノレール)やアスレチックが併設されており、子どもと一緒に楽しむこともできます(※2)。
※2……「道の駅 たからだの里さいた」「道の駅 ふれあいパークみの」の宿泊受付は日本語のみとなりますが、三豊市内には、英語など外国語で受付可能な宿泊施設もあります。三豊市観光交流局の公式HP(日本語・英語)を参照ください。
いつ行く?オフシーズンは香川の絶景を1人占め!

Picture courtesy of Mitoyo City
三豊市では、春から秋にかけて多くの人が訪れます。紫雲出山で3月末~4月上旬に咲く桜といった、季節のすばらしい景観が楽しめる一方で、スポットによっては混雑する日もあります。
一方で、12~2月ごろは比較的空いていますが、父母ヶ浜の夕日の魅力や、本山寺の静謐な美しさなどは変わりません。筆者は、本記事の多くの写真を2019年12~1月に撮影しましたが、オフシーズンも狙い目ですよ!
観光地だけではない三豊の景観の魅力
三豊市周辺には、一見なにげない、しかしカメラ好きの意欲を掻き立てる景観が広がっています。

晴天の日が日本でもっとも多いと言われる香川県では、昔から水不足に悩まされてきました。そんな事情から生まれたのが、ため池です。三豊市にも多くのため池があり、水面越しにすばらしい写真が撮れます(※3)。

小さな山々を背景に美しい田園風景が広がっているのも、三豊市の特徴。田園は、季節ごとの変化を楽しむことができます。
あなたの創意工夫を生かし、ぜひ素敵な写真を撮ってくださいね!
※3……ため池は、柵などを乗り越えないようご注意ください。また、ため池は個人の所有物である場合があります。地元の方に迷惑にならないよう、ご注意ください。
あわせて読みたい
Written by Mizzochi
Sponsored by Mitoyo City