旅の準備はじめよう
【香川】海に山、グルメ、温泉!父母ヶ浜でサイクリングを楽しもう
日本一の夕日の絶景スポットと呼ばれる父母ヶ浜周辺では、サイクリングやグルメ、温泉が楽しめます。香川在住のMATCHA編集者がその魅力をお伝えします! 併せて、訪日観光客にも安心の多言語シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」も紹介します。
サイクリングコースの宝庫、香川県
「私のオアシス」と感じられる場所。都会であれば、それは静かなカフェや、緑あふれる公園かもしれません。
でも、筆者が住む香川県の三豊市は、美しい海と山に囲まれ、シーカヤックやキャンプといったアウトドアを満喫する人が多くいます。
筆者もそう。仕事でストレスが溜まると、カメラをリュックに詰め、自転車で飛び出していきます! 香川県には平たんな場所が多く、素敵なサイクリングコースがたくさんあります。
本記事では、筆者のオススメコースを紹介します。日本語、英語、繁体字、簡体字に対応したシェアサイクルもあるので、観光客の方もご心配なく!
父母ヶ浜やグルメ、温泉が楽しめる!
今回紹介するのは、JR詫間(たくま)駅から、温泉スポット琴弾廻廊(ことひきかいろう)」まで走るコース。日本一の夕日の絶景と呼ばれる父母ヶ浜(ちちぶがはま)や、巨大な砂絵「銭形砂絵」といった写真映えするスポットのほか、グルメ、温泉が楽しめます。
道路はよく整備されており、坂道が少し大変な場所は1カ所だけ。2~3時間で走破できるため、自転車を乗り慣れていない方も楽しめますよ。
あわせて読みたい
JR詫間駅から走るサイクリングコース
夜は街灯があまりない場所があるので、自転車に乗る際は、午前中、あるいは昼早くにスタートするのがオススメです。
取材では、筆者は自分の自転車で走りましたが、記事後半でシェアサイクル「HELLO CYCLING」の使い方を紹介します! 「HELLO CYCLING」では、詫間駅で自転車を借りて、琴弾廻廊で返却することもできます。ぜひチェックしてくださいね!
JR詫間駅からスタート!
JR詫間駅の前には観光案内所があり、日本語や英語、繁体字のパンフレットをもらえます。この隣に「HELLO CYCLING」のステーションがあり、自転車を借りることができます。
JR詫間駅から西に進むと、橋を通ります。ここは、川と海が交わる結節点。山に囲まれた川と海がきれいです。
父母ヶ浜がある三豊(みとよ)市は『浦島太郎』という民話のゆかりの地。これは、子どもたちにいじめられていた亀を助けた心優しき釣り人が、海の底の御殿で暮らし、再び地上に戻ってくるという物語です。
この民話と関連する浦島太郎と亀の像もあり、目を和ませてくれます。
山道から海を眺める
この道をしばらく進み、「荘内半島」「紫雲出山」と書いた標識があるところで左折します。ここから国道231号線に入ります。
国道231号線からは、本コース唯一の山道。シェアサイクル「HELLO CYCLING」を使う場合、電動アシストをぜひ活用してくださいね。しばらく上ってから振り返ると、後ろには海が見え、気持ちが広々としてきます。
「三豊市仁尾町」と書かれた看板が、山道のてっぺん。ここからは下るだけです。
向かう先には海が見え、左右には美しいミカン畑や山の風景が広がり、由緒ある神社や、古い町並みなどが目を楽しませてくれます。
駆け抜けながら、筆者の頭からも煩わしい仕事の悩みが吹き飛んでいきます!
「仁尾マリーナ」「観音寺」「紫雲出山」と書いた標識が見えたら、左折しましょう。
ここからは、よく整備された道が続きます。
さまざまなグルメが楽しめる父母ヶ浜
しばらく走ると、父母ヶ浜に着きます。
父母ヶ浜は、夕日の時間にすばらしい写真が撮れることから、SNSを通して近年人気になったスポット。周辺には、多くのお店があります。
軽食とコーヒーで休憩したければ、オススメはイートインスタンド「hand in hand」。地元で採れた食材によるホットサンドやドリンクを提供しています。特に人気なのは、地元のブランド豚「讃玄豚(さんげんとん)」を使ったカツサンド(税込580円)。
ホットサンドを食べながら海を眺めていると、あわただしい日常が遠ざかっていくようですね。
その他のオススメカフェ
・父母ヶ浜ポート……地域の特産品を使ったメニューを楽しめる。11:00 〜 18:00、水曜定休 ※季節によって変動あり
・KAKIGORI CAFE ひむろ……地元フルーツを使うかき氷カフェ。11:00 〜18:00、月曜・火曜定休
・瀬戸内キッチン父母ヶ浜……瀬戸内産の食材を使った地中海料理を提供。ランチ11:00~14:00、カフェ15:00~17:00、ディナー18:00~22:00、火曜日定休 ※ラストオーダーは閉店30分前
・cafe de flots……父母ヶ浜で採れた塩を使った料理を提供。11:30〜18:00、木曜定休
・BAKE STUDIO OKAZAKI……地元食材を使ったハンバーガーを提供。11:00 〜18:30、金曜定休 ※パンがなくなり次第終了
海岸線沿いを走る
父母ヶ浜からは、海沿いの絶景が続きます。海に突き出た山や、小さな島が織りなす多彩な景観が、目を楽しませてくれます。
ところどころに砂浜に降りられる脇道もあります。身軽な動きができるのも、自転車ならではですね。
しばらく進むと、トンネル「大滝洞門(おおたきどうもん)」にさしかかります。ここは父母ヶ浜がある三豊市と、隣市である観音寺(かんおんじ)市の境目になります。
市街地を抜けて琴弾廻廊へ
観音寺市に入ると、住宅街が続きます。「道の駅ことひき」と書かれた標識の場所に来たら、右に進んでください。一部、歩道がない場所があるので、車にご注意を。
道沿いでは、時折、美しい畑の風景が楽しめます。
しばらく進むと、再び「道の駅ことひき」と書かれた標識と、川が現れます。ここを、川沿いに右折します。「琴弾廻廊」へは住宅街を抜けていくので、事前にGoogle Mapで道を確認しておくことがオススメです。
「琴弾廻廊」には「HELLO CYCLING」のステーションがあり、自転車を返却できます。ここに来たら、一緒に温泉に寄っていくのがオススメ。
Picture courtesy of 琴平廻廊
この地域の人気温泉、「琴弾廻廊」では、海水を使った温泉や、1200年前に京都で使われていたお風呂を再現した「釜風呂」など、ユニークなお風呂が楽しめます。
Picture courtesy of 琴平廻廊
海に落ちる夕日が見える絶景レストランは、旬の食材を使ったさまざまなメニューを提供しています。サイクリングで気持ちよく疲れた体を、温かいお湯とおいしいご飯で癒やせば、「心のオアシス」が、再び潤されていくよう。
「琴弾廻廊」から最寄りのJR観音寺駅までは2キロほど離れています。疲れている場合は、「琴弾廻廊」でタクシーをお願いしましょう。
「琴弾廻廊」の近くにある展望台からは、「銭形砂絵」が見えます。これは1633年、当時の大名を歓迎するため、一夜で築かれたもの。当時の貨幣の形が、東西122m、南北90m、周囲345mに描かれています。
現在は多くのボランティアによって保全されており、見ると金運に恵まれると言われています。夜にはライトアップもされるので、余裕があれば立ち寄ってみましょう。
シェアサイクル「HELLO CYCLING」の使い方
JR詫間駅(※)では、「HELLO CYCLING」が活用できます。「HELLO CYCLING」は日本全国で使えるシェアバイクサービス。料金は15分で税込100円、12時間までで税込1,500円です。
公式HPから、クレジットカードといったユーザー情報を登録すれば使えるようになります。公式HPは日、英、繁、簡体字に対応しています。
※近隣の「三豊市文化会館マリンウェーブ」でもシェアサイクルを借りることができます。
以下、注意点です。
「HELLO CYCLING」を使えば、JR詫間駅で借りた自転車を、別の「HELLO CYCLING」のステーションに返却することができます。
ただし、公式HPには、それぞれのステーションで「貸し出し可能」「返却可能」な台数が表示されます。「返却可能」が0になっているステーションには返却ができません。
本コースを走る場合、トンネル「大滝洞門」を抜けるあたりで、琴弾廻廊に返却スペースが空いているかアプリで確認しておくことがオススメです。返却可能台数が0の時は、JR詫間駅に戻りましょう。
使う場合は、まず公式HPのユーザーページから申し込みしてください。すると、画面上に暗証番号が表示されます。
ハンドルの真ん中にあるデバイスから電源をオンして、暗証番号を入れましょう。認証されるとロックが解除され、自転車に乗れるようになります。
左のハンドルに設置されたデバイスの「電源」ボタンを押すと、電動アシストが使えるようになります。電動アシストの強さは、▼▲ボタンで調整できます。
使用中、電池の充電はできないので、残量に気を付けてくださいね。基本的に、こう配の厳しいところを登る際に使用するのがオススメです。
途中下車の際は手動でロックをかけてください。再出発の際は、最初に入力した暗証番号で解錠できます。
返却時は、ハンドル真ん中のデバイスの「Return」ボタンを押した後、手動でロックを掛ける必要があるので、お忘れなく!
シェアサイクルも活用し、自然豊かなスポットをサイクリングで楽しんでみてくださいね!
In cooperation with 三豊市観光交流局、hand in hand、穴吹ハウジングサービス(HELLO CYCLING)、琴弾廻廊
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。