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【香川西部】瀬戸内海の海と山の絶景、食を楽しめる極上の宿7選
穏やかな瀬戸内海と美しい山々に囲まれた香川県西部は、絶景の宝庫です。にぎやかな都会を離れて、静かに自然を味わいたい。そんな方にオススメの、マリンレジャーが楽しめるヴィラや地元グルメが味わえるペンションなど、こだわりの宿7選を紹介します。
絶景を望む宿が集まる香川県西部
西日本の四国にある香川県には、「現代アートの聖地」と呼ばれる直島や、ミシュラン・グリーンガイドで3つ星を獲得した栗林公園といった人気スポットがあります。
ただ、香川県の一番の魅力は、ここに流れる穏やかな時間かもしれません。香川県は、日本でもっとも晴天の日が多く、数百の島が浮かぶ瀬戸内海に囲まれています。青空に浮かぶ雲、穏やかな海、緑の島々を見れば、夢のような気分に浸れるでしょう。
特に、にぎやかな都市部から離れた香川県西部には、絶景を静かに味わえるスポットが多数あります。本記事では、西部の三豊(みとよ)市周辺にあるラグジュアリーなヴィラや温かい雰囲気のゲストハウスなど、7つのオススメ宿を紹介します。
瀬戸内海を満喫できる香川県西部の宿4選
荘内半島にある紫雲出山(しうでやま)からの眺望
香川県西部には、「日本一の夕日の絶景」と評される父母ヶ浜(ちちぶがはま)や、米紙『ニューヨーク・タイムズ』でも写真掲載された絶景スポット、荘内(しょうない)半島があります。こうした場所を満喫できる4つの宿を紹介します。
オススメ宿① 究極のプライベート感とマリンレジャーが楽しめる「Bay Wind」
Picture courtesy of 三豊市観光交流局
ヴィラ「Bay Wind」は、父母ヶ浜から車で約10分の距離にあります。主要道路から少し奥まった場所にあるため、車や人家の騒音はほとんど聞こえず、耳に入るのは穏やかな海の波音と鳥の鳴き声、木立のざわめきのみ。深いプライベート感を味わうことができます。
Picture courtesy of 三豊市観光交流局
テラスからは瀬戸内海と美しい島々が見えます。特に右側に見える無人島、丸山島(まるやまじま)は、干潮時のみに道ができて渡ることができる神秘的な島。隠れた絶景スポットです。
中は、温かみのある木造り。冬は、薪ストーブで燃える炎を楽しむこともできます。
「Bay Wind」の近くには、他の観光客がほとんど訪れない穴場ビーチもあります。オーナーはボートのインストラクターを長年続けてきたマリンレジャーの達人。予約時に相談すれば、多様なマリンレジャーを楽しめますよ。
オーナーは海外での長い仕事経験があり、英語も堪能です。マリンレジャーを含め、気になる点は積極的に相談してくださいね。
住所
香川県三豊市仁尾町家の浦630-2
WiFi環境
有
クレジットカードの有無と種類
無
言語対応レベル
日本語、英語
他言語メニューの有無
英語
アクセス
JR詫間駅から車で約20分。あるいは、バス「高瀬仁尾線」のバス停「家の浦」から徒歩10分程度
料金
27,000円~
電話番号
090-8280-3320
Webサイト
予約はAirbnbから。https://www.airbnb.jp/rooms/30382552?guests=&source_impression_id=p3_1560735035_1UQUj1ECSPbacjT0
オススメ宿② 空間そのものが芸術!「泊Rutto・Archipelago TSUSHIMA」
「現代アートの聖地」直島を擁するアート王国、香川県にふさわしい宿泊施設の1つが「泊Rutto(とまるっと)・Archipelago TSUSHIMA」です。
「TSUSHIMA」は、四国の建材会社・喜田建材(きたけんざい)が、家づくりを考える人たちのための「泊まれるショールーム」として活用するため、建材技術の粋を集めて作ったゲストハウス。
中には、香川の隣の徳島県で生産している阿波和紙(あわわし)や、香川県の離島で取れた石材など、四国ならではの素材が散りばめられています。
個々の素材へのこだわりに加え、「TSUSHIMA」がすばらしいのは、全体の調和です。
海から注ぐ優しい光、和紙を使った照明や畳といった和のデザイン、自然の石や木の触感を生かした壁や床、現代アーティストによる絵画……。それらが見事に溶け合い、空間そのものを芸術作品に変えています。
今後、「TSUSHIMA」ではシェフを派遣しての出張料理サービスも行われる予定です。
オススメ宿③ ハンモックからオーシャンビューを堪能できる「燧」
無人島・丸山島を見下ろす1棟貸しコテージ「燧(ひうち)」。2016年のオープン以来、香川の人気宿泊スポットとなっています。
Picture courtesy of Draworth
「エアロハウス」という木造建築の工法で建てられた「燧」は、壁一面が窓になっており、海と山のパノラマが広がります。解放感のある空間の中には、ハンモックが吊り下げられています。
静かな山中でハンモックに寝そべれば、目に入るのは、海と花壇の周りを飛ぶチョウチョ。聞こえるのは、ハンモックの金具がかすかにきしむ音と、鳥や虫の声のみ……。
豊かな時間を味わえる「燧」では、このほか、地元グルメの提供、フィッシングクルーザーを使った瀬戸内海の島めぐりツアーも実施しています(※)。
※:地元グルメ、ツアーについては、本記事後半の「La toile」の説明もご参照ください。
オススメ宿④ キャンプをしながら夕日を味わえる「仁尾サンセットピーク」
Picture courtesy of 古木里庫(こきりこ)
父母ヶ浜から徒歩7分ほどの距離にある「仁尾サンセットピーク」。テントや食器などを貸し出してくれるため、気軽にキャンプを楽しめます。
ここでは、瀬戸内海を渡ってくる優しい風を感じながら、夕日が海をゆっくり紅く染めていく様を味わえます。
Picture courtesy of 古木里庫
テントは、「フラードーム」と呼ばれる工法で作られており、シンプルな構造ながら強度も抜群。快適に過ごせますよ。備品には、薪で沸かせるお風呂も付いています。
「仁尾サンセットピーク」では、バーベキューセットの貸し出しも行っています。友達や家族と一緒に夕方からバーベキューを行い、日沈を眺めながらコーヒーやお酒を飲めば、かけがえのない時間を味わえるでしょう。
山の魅力を満喫できる香川県西部の宿3選
Picture courtesy of Draworth
美しい緑の山々が広がる香川県西部の内陸部。山の空気の中でリラックスしたり、地元グルメを楽しんだりできる3つの宿を紹介します。
これらの宿は、日本でもっとも有名な神社の1つである金刀比羅宮や、日本三大秘境の1つである祖谷(いや)、日本最古の温泉である道後温泉といった人気スポットに移動する際の拠点としても便利ですよ。
オススメ宿⑤ 山の食とガイドツアーが楽しめる「La toile」
金刀比羅宮から車で20分ほどの距離にある「La toile」のテーマは、「和の洋の調和」。伝統的な日本家屋を改修して作られた室内には、洋風の暖炉の間に加え、畳、障子、ふすまなどがある日本間が設けられています。
Picture courtesy of Draworth
「La toile」と前述の「燧」では、「地域食アテンダント」を実施しています。これは、地元の料理人が来て、地元グルメを料理してくれる出張食事サービス。
「La toile」のある三豊市は、お茶やナスの名産地。こうした食材を使った絶品料理を提供してくれますよ。
Picture courtesy of Draworth
「La toile」では、地元の茶畑やお寺を巡り、ほうじ茶作りも体験できるツアーや、サイクリングで里山を楽しめるツアーも実施しています。
これらのサービスは、予約時に相談してみてくださいね。
オススメ宿⑥ 文化財級の100年古民家で過ごす「All Hinoki Guesthouse花鳥苑」
「All Hinoki Guesthouse花鳥苑」は、有形文化財の候補にもなっている古民家。過去には日本政府の重鎮が泊ったこともある、由緒ある邸宅です。
中に入ると、あちこちに歴史の息吹を感じさせる調度品が飾られています。日本の伝統的なお風呂である五右衛門風呂(ごえもんぶろ)や日本庭園、鯉の泳ぐ池もあるなど、見どころもたくさん。その雰囲気のよさから、中には10連泊した訪日観光客もいたとか。
「花鳥苑」では、バーベキューセットの貸し出しも行っています。静かな山々と星空に囲まれ、赤々と燃え盛る火を見つめながら行う夜のバーベキュー。想像するだけで、ロマンチックな気持ちになりそうですね。
オーナーはガソリン代程度の費用で高松空港まで送迎もしてくれます。レンタカーを使うのが難しい人は、ぜひ相談してみてくださいね。
住所
三豊市豊中町笠田笠岡1764‐1
WiFi環境
有
クレジットカードの有無と種類
無
言語対応レベル
日本語、英語
アクセス
JR本山駅
アクセス
JR比地大駅から車で5分。比地大駅からはオーナーが無料で送迎してくれるので、事前にご相談ください。
料金
5,000円~
Webサイト
https://hinoki-guesthouse.business.site/" target="_blank"。Airbnbからも予約可能
オススメ宿⑦ 手作りの温かい雰囲気が魅力の「二升五号」
「二升五号(にしょうごんごう)」は、地元出身のオーナーによって2015年にオープンしたゲストハウス。オーナーの友人や宿泊客の協力により、DIYによって作られた家は、さまざまな人の温かみが満ちています。
オーナーは、「ビアポン」と呼ばれる卓球のような競技において、全日本大会で準優勝したというユニークな経歴の持ち主。
このほか、家の中には、古いテレビゲームが置いてあったり、フィギュアを飾ってあったりと、遊び心たっぷりです。そのせいか、家族連れでくると、子どもがはしゃぐことも多いよう。
「二升五号」の近くには、地元の人しか知らないすてきな居酒屋もあります。オーナーに尋ねれば、耳より情報を教えてくれますよ。
交通・そのほかの注意事項
以下、これらの宿泊スポットに泊まる際の注意事項です。
レンタカー
これらの宿泊施設は、JRの駅から少し離れています。そのため、レンタカーを使うことがオススメ。香川県の玄関口、高松空港では、多言語予約サービスに対応した平成レンタカーをはじめ、さまざまな企業のレンタカーを借りられます。
日本語のみの対応となる可能性がありますが、最寄り駅であるJR予讃(よさん)線の詫間(たくま)駅では、OPEN Air Rental Cars& Bikesもがレンタカーを提供しています。こちらは事前予約が必要です。OPEN Air Rental Cars& Bikesはレンタサイクルも行っているので、興味のある方はお問合せください。
レンタカーを使う際の注意事項については、MATCHA記事もチェックください。
レンタカーを使えない場合
レンタカーに乗るのが難しい場合、海側の場合はJR詫間駅、山側の場合はJR高瀬駅やみの駅まで行き、地元のコミュニティバスや、タクシーを利用します。こちらは各スポットへの予約時に相談してみてくださいね。オーナーが送迎してくれる場合もあります。
※:コミュニティバスは日曜・祝日は運休となりますので、ご注意ください。
言語対応
これらの宿泊施設は、オーナーが英語をあまり話せず、翻訳ソフトを介してやりとりする場合もあります。気になる事項は、できるだけ事前に相談しておくと、快適な宿泊を楽しめるでしょう。
また、香川県西部では、英語や中国語といった外国語に対応していないスポットも多くあります。日本旅行に役立つ日本語フレーズに関するMATCHA記事も参照ください。
食事
多くの宿泊施設では、食事は外で食べるか、自分で作る形になります。その際、「Bay Wind」といった海側周辺では、地元で採れた新鮮な魚を販売しているスーパー「今川」が食材購入にオススメですよ。
一方、山側では、ショッピングモール「ゆめタウン三豊」や、「道の駅 たからだの里さいた」といったスポットがあります。
また、香川県西部には、絶品グルメを提供するオススメの食事スポットも多くあります。気になる方は、ぜひ各宿泊施設のオーナーに尋ねてみましょう。
うどんづくりが体験できるゲストハウスも
香川県西部には、このほか、香川県の人気グルメ・うどん作りの体験ができる「Udon House」、オリーブ農園から海の絶景を楽しめる「Kanran」、離島でウミホタルを楽しめる「ルポール粟島」といった個性的な宿泊スポットが多くあります。
さらに、温泉も楽しめる「ふれあいパークみの」や、JRの駅に近い「Mino」といった便利でリーズナブルなスポットもありますよ。
宿泊施設は、旅の思い出を飾る大事な要素。じっくり選んでみてくださいね。
Main image courtesy of 三豊市観光交流局
In cooperation with Bay Wind、喜田建材、Draworth、古木里庫、花鳥苑、二升五号
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。