旅の準備はじめよう

香川県にある父母ヶ浜は、日本最高級の夕日が楽しめる絶景スポットです。本記事では、絶景の取り方や、地元グルメが楽しめるカフェ、おみやげ店、街歩きスポット、地元の魅力が感じられる宿など、父母ヶ浜の楽しみ方を5つ紹介します!
Picture coutesy of 三豊市
香川県西部の三豊(みとよ)市にある父母ヶ浜(ちちぶがはま)は、2016年以降、SNSを通して人気となった絶景スポット。
特に夕方、美しい景観が見られることから、日本の大手旅行誌で2018年に「行ってみたい夕日絶景ランキング」第1位に選ばれました。
この絶景の秘密は、干潮時に砂浜にできる潮だまりにあります。風が弱い日は、潮だまりの水が鏡のようになり、空を美しく映し出します。
潮だまりは岩場にできる場合が多いですが、父母ヶ浜では砂浜に大きな潮だまりができます。こうした特殊性が、奇跡の絶景を生み出しているのです。
Picture coutesy of 三豊市
こうした絶景を眺めながら、のんびりするのも素敵ですよね。でも、もっとアクティブに楽しみたい人に、ここでは5つの楽しみ方を紹介します!
お手持ちのスマホでも、父母ヶ浜では絶景写真を撮れますよ! 行く日は、できれば風が弱い日を選びましょう。時間帯は、日没の30分前~30分後がオススメ。この辺りが干潮と重なり、美しい景観が見られます。
Picture coutesy of 三豊市
写真のモデルになる方は、潮だまりの向こう側の砂浜に立ってポーズを取ってみてください。
カメラは潮だまりの手前から、水面ギリギリに構えるのがオススメです。こうすると、後ろから差す夕日との兼ね合いで、美しい写真が撮れますよ。
三豊市観光交流局の公式HPでは、父母ヶ浜の撮影方法や見ごろのタイミングを紹介しています。詳細はこちらをチェックしてみてください。
Picture coutesy of 三豊市
父母ヶ浜では、傘や看板といった小道具を使うと、より面白い写真を撮れます。ユニークな絶景写真を撮りたい人は、小道具を持って行ってみてくださいね!
なお、団体で撮影したい場合、三豊市観光交流局がプロのフォトグラファーによる撮影プランを提供しています。
父母ヶ浜がある三豊市は、山と海に囲まれ、絶品のフルーツや野菜、魚介類が楽しめるグルメスポットです。
Picture courtesy of 父母ヶ浜ポート
父母ヶ浜にあるフードスポット&観光案内所の「父母ヶ浜ポート」。地元で取れるフルーツなどの食材を使い、父母ヶ浜に映える「映えグルメ」を多く提供しています。
特に、写真のノンアルコールカクテル「レモンコーディアル」「サンセット」や「アーリーブルー」は、海と一緒に映すのにぴったり! 自然食材を使って色付けしているため、体にもヘルシーです。
このほか、地域の名産「いりこ」(カタクチイワシ)を使った「いりこフリッター」など、小腹が空いたときにぴったりのホットフードもあります。
父母ヶ浜から徒歩5分で行ける「cafe de flots(カフェ・ド・フロ)」。海の見える絶景カフェとして、2005年のオープン以来、根強い人気を誇ります。
「cafe de flots」のユニークなこだわりは、塩。「地元ならではの味」を追究する中で、オーナーは、父母ヶ浜周辺の海水から自ら塩を精製。料理に活用するようになりました。
主なランチメニューは、地元産野菜を使ったハンバーグやパスタ、カレーライスなど。どの料理にも、自家製の塩が使われているので、海の魅力を舌でも味わえます。
父母ヶ浜には、ユニークなコンセプトのお店「百歳書店」があります。
ここには、食品や調味料から伝統工芸品、雑貨など、地元産のさまざまな商品が販売されており、おみやげを探すのにぴったりです。
「百歳書店」は、「おみやげ店」「セレクトショップ」に当たるお店ですが、なぜ「書店」という名前が付いているのでしょうか?
これは、「百年続いてきたもの、これから百年続けていきたいもの」のストーリーを伝えたいという思いが由来となっています。
店内には、各商品をつくる生産者の思いがつづられた本が置かれており、自由に読むことができます。さらに、来店者は、自らも生産者へのメッセージをつづることが可能です。
父母ヶ浜から10分ほど歩くと、昔ならではの町並みが続きます。ここ「仁尾町」は、かつて港町として栄えました。
そうしたことから、瀬戸内周辺の伝統的な建築工法「焼き杉」を使った家や、歴史ある寺院が多くあります。ここでは地域活性化の動きが盛んで、近年はさまざまなお店が増えています。
仁尾町に長年根を下ろしてきた加治藤(かじとう)商店。昭和の雰囲気が濃厚に漂う昔ならではの商店です。創業はなんと江戸時代の末期なのだとか!
店内では、駄菓子や、地域の名産品などを販売しています。一般的なスーパーではあまり見かけない珍しい商品も多いので、探検すると面白いですよ!
仁尾の街で人気の居酒屋「鮨酒場南」。地元出身の大将が、2023年にオープンした居酒屋です。
日替わりのネタと魚卵を一度に味わえる太巻き「痛風巻き」をはじめ、地元である瀬戸内海から採れたネタを使ったさまざまな寿司を提供しています。
また、この場所が以前は豆腐屋だったこともあり、特製の豆腐が楽しめるのもポイントです。
このほか、クラフトビールのブルワリーや、徳島県のグルメが楽しめるレストランなどもあります。
父母ヶ浜周辺には、地域ならではの魅力を感じる宿が多くあります。
Picture courtesy of Booking.com
昭和時代に雑貨屋を営んでいた民家をリノベーションした「大家族宿 辻家」。ここは、昭和時には4世代13人が住む、 にぎやかな笑い声が響く場所でした。
そうした温かいつながりを再び創ろうと、地元出身者によって立ち上げられた宿です。家族・友人グループなど大人数で泊るのにおすすめです。
Picture courtesy of Booking.com
父母ヶ浜から車で20分行った先にある「Kanran」。オリーブ農園に囲まれた、瀬戸内ならではの絶景が堪能できる一棟貸しの宿です。
建物は木造りで、やさしい雰囲気が漂っており、海を眺めながら癒されたい人にぴったりです。
父母ヶ浜へ行く場合、JR詫間(たくま)駅からバス・タクシーで行く方法と、レンタカーを使う方法があります。
バスで行く場合、JR詫間駅から「仁尾線」に乗りましょう。月~土曜に1日6便が出ています(2025年4月現在)。所要時間は、20分程度。時刻表はこちらです。
日曜日と祝日は便がないので、注意してくださいね。
なお、父母ヶ浜から詫間駅に向かうバスの最終便は18:39となります。乗り逃さないよう、ご注意を。
タクシーを使う場合、JR詫間駅から約30分で行けます。事前にタクシー会社に連絡して、予約しましょう。タクシー会社の連絡先は、三豊市観光交流局の公式HPをご覧ください。
父母ヶ浜の近くには、多くの人気観光地があります。
父母ヶ浜の近くには、桜やアジサイの絶景スポットとして人気の紫雲出山(しうでやま)があります。瀬戸内海の絶景を楽しむにはぴったりの場所です。
父母が浜の近くにある高屋神社は「天空の鳥居」と呼ばれ、人気を集めています。
標高約400mの山頂に建つ朱色の鳥居は、瀬戸内海、讃岐平野を一望できる絶景ポイント。特に朝日や夕日の時間帯には、幻想的な景色が広がります。
徳島県三好市にある雲辺寺は、四国八十八箇所霊場の第66番札所として知られています。しかし、近年は「天空のブランコ」が大きな注目を集めています。
山頂近くに設置されたこのブランコからは、大パノラマの絶景を楽しめ、インスタ映えスポットとしても人気です。また、山頂に行く雲辺寺ロープウェイは、高低差約660mを行く日本最大級の規模を誇ります。
琴平町にある金刀比羅宮は、通称「こんぴらさん」として親しまれている神社です。本宮までの785段の石段は有名で、登り切った先には壮大な讃岐平野の眺めが待っています。
参道には土産物店や飲食店も並び、観光と参拝を楽しめる人気スポットです。
香川県丸亀市にある丸亀城は、日本に現存する12天守の一つとして知られる歴史的名城。その最大の特徴は、日本一高い石垣の上に建つ天守閣。城内からは瀬戸内海や讃岐平野を一望できます。
また、周辺には「猪熊弦一郎現代美術館」などの見どころがあります。
徳島県西部にある祖谷(いや)渓谷と大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)は、四国を代表する景勝地。深い渓谷と切り立った奇岩が織りなす景観は圧巻です。
ここでは、平家の落人が作ったと言われる「祖谷のかずら橋」といった見どころや、ラフティングなどの体験が楽しめます。
父母ヶ浜に訪れる際は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!
父母ヶ浜は、もともと普通の海水浴場でしたが、2018年ごろから、大きな潮だまりを通してボリビアの「ウユニ塩湖」のような写真が撮れるとSNSを通じて話題になりました。2024年時点で、年間50万人ほどが訪れる人気スポットとなっています。
父母ヶ浜は、風のない干潮の時、「天空の鏡」と呼ばれるような水鏡の写真を撮りやすくなります。特に夕日の時間帯は人気ですが、昼間や朝も、ブルーの背景の美しい写真が撮れます。また、2月と10月は、太陽が大きく見える「だるま夕日」を見ることができます。各季節の干潮のタイミングについては、三豊市観光交流局の公式HPを参照ください。
父母ヶ浜で絶景の写真が撮れる干潮のタイミングは、日によって異なります。ただ、基本的に1日に2度、午前中と夕方に見ごろを迎えることが多くあります。三豊市観光交流局の公式HPでは、毎日の干潮の時間帯を公開しているので、参照ください。
父母ヶ浜の周辺には、同じく絶景スポットとして人気の「紫雲出山(しうでやま)」や高屋神社(天空の鳥居)、雲辺寺(天空のブランコ)などがあります。また、車で30分ほど行けば、香川でもっとも人気の観光地のひとつ、琴平もあります。
企業のIR/CSR分野のPR、国際協力分野の情報誌編集を経て、2017年10月にMATCHAに参加しました。2019年4月から香川県三豊市に移住。訪日観光客向けの記事を書くほか、地域おこしにも携わっています。
インターネットサービスやレンタカー、ホテルなどのほか、また西日本の観光スポットの記事を主に担当しています。